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バロックは、西洋音楽文化の中でヴァイオリンの地位が一気に向上した時期である。ルネサンス期は、合唱が中心で器楽と言えば、リュートや金管楽器が中心だった。それが感情豊かで、ルネサンスに比べれば仰々しい表現手法を用いるようになったバロックの時代になって、ヴァイオリンがどんどんメジャーになって行った(と解釈している)。今も知られているようなヴァイオリンの名手・作曲家と言うのは、17世紀にはじめて登場していることからもそのことは明白だ。そして、この頃のヴァイオリン曲が意外と面白いことは、知る人ぞ知る事実。

有名な人で言えば、何と言っても、ヴィヴァルディ。名手揃いだったと言うヴェネツィアのピエタ女子養育院のために、技巧的な名曲を作曲している。それから、ロザリア・ソナタで知られるボヘミア出身のビーバーもヴァイオリンの名手であり、ヴァイオリンのための素晴らしい曲を何曲も後世に残している。また、ヴァイオリンの可能性を探究するかのような様々な演奏手法が、試されており、古典派以降、演奏法の確立された作品とは違った、開拓者のチャレンジ精神に満ち溢れたような作品もある。

さて、もう一人、忘れてはいけない人がいる(ほかにもいるかもしれないけど(汗))。イタリアのトスカーナ州、ルッカ出身のフランチェスコ・ジェミニアーニ。ルッカは、プッチーニの出身地として有名な街らしいが、古楽ファンには、ジェミニアーニの出身地として、覚えられておくべき街。

この作曲家は、アレッサンドロ・スカルラッティ、コレッリと言う、当時の器楽作曲家としては、欧州随一のビックネームに師事した後、ナポリで活躍。その後、ヴァイオリンの腕前を買われ、イギリスに渡り、更に、一時期は、パリでも活躍していたと言う。音楽理論家としても有名。

代表作は、合奏協奏曲集だろうか。コレッリの影響の強い、彼の作品は、イギリスで好評を博したと言う。しかし、今日、聴いているのは、これではない。ヴァイオリン・ソナタ作品5。元はチェロ・ソナタだが、ジェミニアーニ自身が、ヴァイオリン用に編曲したものだ。典型的なバロック音楽だけれども、多彩な表情を持つ、情熱的な作品だ。もちろん、ヴァイオリンの名手の曲だからにして、技巧的。演奏しているのは、アントン・シュテック。先日、ヴィヴァルディの作品で、触れたバロック・ヴァイオリニストである。ムジカ・アンティクァ・ケルン、コンチェルト・ケルンで活躍したが、尖り過ぎていない音色が魅力的。瑞々しく、躍動感のある演奏で、ジェミニアーニの魅力を存分に表現してくれる。伴奏は、ハープシコードのクリスティアン・リーガーとチェロのマルクス・メレンベック。ヴァイオリン+ピアノの古典派以降のヴァイオリン・ソナタよりおいらはこのスタイルの方が好きなんだよなぁ。ちなみに、ピアノ・トリオとは、全然、違うもので、あくまでも、ヴァイオリンが中心。なんか、楽しい。

余談だけれども、確かにヴァイオリンのスクロールはカタツムリっぽいよなぁ…。

geminiani-steck.jpg







 

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