第九といえば年末!だけど、基本、クラヲタが第九を聴くのに時期は全く関係ない。と言うわけで、8月に発売になったばかりのヴェルザ=メストの第九、入手。輸入盤だから、日本の風習である「年末に第九」と言うのはますます関係ないわけだw
ヴェルザ=メストが、クリーヴランド管のシェフになってからちょっと経ったような気がするけど、これがおいらが知る限りこのコンビの第1弾。名門ドイツ・グラモフォンから。このレーベル何種類目の第九だろ?録音は、今の時流からライヴのもの。もうなぁ、セッション組んでって時代じゃないのね。衰退しているような気がしないでもないけど、スタジオ録音よりもライヴの方が臨場感があって聴く分には楽しい。
さて、演奏なんだけど、晩年のベーム&ウィーン・フィル盤が80分近く掛かっているこの曲を66分で駆け抜けている。早い。キビキビしている。そういう意味では全く退屈しない。低弦もたっぷり鳴っていて、全般的に厚みのあるサウンドも出ている。以前入手したメンデルスゾーンでは、なんだか退屈な感じがしたが今回の第九は○。何気にいいんじゃないか?このコンビ、と思わせてくれた。と言っても、クリーヴランド管のほか、チューリッヒ歌劇場の音楽監督に併せて、1910年からは小澤征爾の後任でウィーン国立歌劇場の音楽監督にも就任が決まっている。コンサート・コンダクターとして、クリーヴランド管を兼任して行くのか…どちらも片手間に出来るようなレベルの楽団ではないけど…。
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