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野暮用で大津に滞在中。東京から新幹線で2時間半弱で京都駅へ。そこから東海道線で2駅10分だけ戻る。岐阜と名古屋も近かったけれども、大津と京都は更に近い。そのせいか、夜遅くについたせいか判らないけれども、大津は、さほどに賑やかな場所ではないようだ。駅から離れている所に繁華街があるパターンもあるけれども…。

さて、大津に入る前に、京都で途中下車して、突貫で清水寺に参詣してきた。これが3回目。2回目に行ってから10年近く経っていると思う。はじめて行ったのは、中学校の修学旅行。今日も修学旅行の学生が、たくさんいて何だか懐かしく思ってみていた。

ちなみに、地元の学生と修学旅行の学生って直ぐわかるんだよね。東京にいてもそう。何だろう、あの修学旅行生の醸しだす空気って…楽しそうであり、何だか、無理やり行動していてつまんなそうであり…。結局、良い思い出になるかどうかは本人しだいなんだろうけど。

個人的には、もう一度行きたい、修学旅行(笑)。そりゃ、大人になってから旅行に行ったほうが、美味しいものは食べられるし、行動の自由は増えるけれども、旅慣れすぎていてドキドキワクワク感は希薄になってしまっている。子供の頃のほうが、何でも楽しいって言うのはそう言うことなんだろうなぁ。大人になったら、アクティブであれば面白いものは見つけられると思うけど、そうじゃなかったらつまらないことしかなくなっていくと思う。つまんねーつまんねーと言っている大人にはなっちゃいかんなぁ。

今回は、夕方閉門ぎりぎりの参詣だったんだけれども、京都駅に向かうバスは大混雑。いつでも、京都は日本一の観光地だと痛感させられた。

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作曲家別所有CDをカウントしてみた。全部のCDをカウントしたわけでもないし、複数の作曲家を収めたCDの分別については客観性に欠けるところもあるけれども、まぁ、大勢は変わらないと思う。で、その結果…

1位 モーツァルト
2位 ハイドン
3位 ベートーヴェン

なんと言う、ウィーン古典派3巨匠偏愛…。そんなつもりはなかったんだけどなぁ。ハイドンはフィッシャー兄の交響曲全集が効いている。一発で33枚。聴き切れるのか、これ、とかそんな細かいことは気にしない。興味のわいたときに聴いていけばいい。最初から全部聴くなんていうストイックなことをしたって何も面白くはない。

で、また、買ってきてしまったのだ、ハイドンの交響曲全集。それで、仮の順位とは言え、ベートーヴェンを一気に抜き去った。今回買ったのは、ホグウッド&エンシェント室内管弦楽団のもの。正確に言うと、全集ではない。時代考証的な見地から色々と考察して、フィッシャー兄の全集に迫る32枚組みになったんだけれども、パリセット以降が殆ど収められていない。要するに、ハイドンのメジャーな交響曲はあまり聴くことができないのだ。残念と言えば、これほど残念で消化不良なセットはない。

どうやら、商業的に大失敗で、頓挫してしまったらしい。そりゃね、ハイドンの初期交響曲なんて、そんなに売れないよ…。手堅くロンドン・セット、パリ・セットあたりを押さえてから、徐々に初期交響曲に持っていけばよかったのに。たぶん、ホグウッド先生の拘りがあったんだろうなぁ。オリジナル楽器での初の全集になるはずだったんだそうだ。そして、未だに、オリジナル楽器での全集は出ていない(はず)。モダン楽器の全集が、複数出ていることは、よく考えてみると凄いことではあるけれども。ちなみにこれが完結していれば、ホグウッドはウィーン古典は3巨匠の交響曲を全部録音した唯一の指揮者になることが出来た。たぶんだけど、今後しばらくは、この偉業を成し遂げるどころか、挑戦する人も出てこないと思う。

もちろん、全部聴いたわけではないけれども、演奏は流石に、特上。アーノンクールのように、エキセントリックでもエキサイティングでもない。イギリス古楽演奏家らしく、変なことはしないで、活き活きとした音楽を紡ぎ出している。純粋にハイドンの素晴らしさを体験できる。完結していれば、決定的な全集になったことは間違いないだろう。76番以降で収められているのは、第94、96、100、104、107、108番。第107、108番はともかくとして、後期交響曲を聴けば聴くほど、パリ・セットとロンドン・セットの収録を待ち望みたい。今のオワリゾールがやるとは思えないけれども。

お値段は、7,000円前後のところが多い。お買い得。なお、ハイドン・イヤー2009年(没後200年)にリリースされ、話題になったデニス・ラッセル・デイヴィスの全集も近々再発売されるそうだ。限定的なものなので、やはりこれも買っておかなければならないだろうか…。凄く評判いいし…だけど、ハイドンのボックスがいくつもあってもねぇ。

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朝一番で、越前鉄道とバスを乗り継いで永平寺へ。越前鉄道は単線、1両編成のローカル鉄道。運転手さんが、チケットの確認までする、まるでバスのようなノリで運行されている。バスには、おいらのほかは、1人だけ。途中から小学生が大量に乗ってくる。スクールバスに紛れ込んだようだ。

永平寺は曹洞宗の大本山。入り口から貫禄がある。通用門でチケットを買って中に入ると、靴を脱いで屋内に進む。ここでチケットの回収。で、言われる。今は、食事と回廊掃除の最中である、と。宝物館などを見学して、1時間ほど時間をつぶしてから案内される。さすがに床はピカピカ。ここは一度も靴を履くことをなく、お寺の内側だけ見学するタイプ。既に修行僧たちの姿は、あまりなかったのだが、それでも厳格な空気がピリピリと感じられる。マナーが悪ければ、警策(座禅のとき修行僧を打つ棒)が飛んできそうだ。ここにいると、宗教はすがりつくもんじゃなくて、自分の中にある何かなんだろうな、とか思う…いや、なんだかわからないけれども(汗)。

紅葉の永平寺を後にして、福井市内に戻り、夜の便で羽田へ。相変わらず、凄まじい勢いでバスが発着している。やはりこの空港は日本では、別格なんだな…。

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■ 福井!

野暮用で福井にやってきた。相変わらずの県庁所在地。日本の県庁所在地なんて、パッと見、那覇だろうが福井だろうが大して変わらない。暖かいとか寒いとか、人が多いとか少ないとか、栄えているとか栄えていないとか、そんな程度の差。異国ではないので異国情緒を求めてはいけない。それなりのものを見たければ、郊外に行かなければならない。

そうでなければ、食事だ。と言うわけで、美味しいものを食べに出かけた。この季節はなんと言っても、セコガニ。越前ガニは有名だけれども、とにかく高い。セコガニは越前ガニのメスで、卵がついている。身も甘めらしい。そして、越前ガニに比べると安く楽しめる。ただし、漁ができるのは、11月上旬から1月下旬までのたった2ヶ月。この間ではないと食べられない。と言うわけで、はずせない一品。それから日本海側の定番、ノドグロ。金沢の近江町市場を加能ガニとともに真っ赤に染める様は鮮烈だけれども、ここ福井も美味しいノドグロが食べられる。しかも、安く食べられる。東京の半額くらい。それから、サバ。京都のサバ寿司のサバは福井のものだ。いわゆるサバ街道の始点が福井。今日は、刺身とヘシコサバ。ヘシコは糠漬けで、お茶漬けで戴く。後は、だだみ(たらの白子の方言)、カレイ、伝助アナゴ(成長したアナゴでふわっとしていて美味しい)、日本海の刺身の数々。

日本海の美味しいものを食べて、福井来た!と実感できれば、上等だ。しっかし、寒い…。

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秋晴れ!勢いに乗ってTシャツの上に軽い長袖1枚で出かけたら寒かった…。

今日は、文京区民オーケストラへ。会場は後楽園にあるシビック・センター。ここの展望台からの眺めはなかなかのもの。今日は行っていないけど、スカイツリーほど高いところじゃなくて、景色を眺めたいならここはいいと思う。混んでないし、無料だし。

コンサートは、大ホール。行ったことはあったかなと記憶を探ってみると、何年か前にここで映画を見た。映画を見るには響きすぎる…とか、まぁ、そんなイメージしかない。改めてみてみると立派なホールである。

メニューはドヴォルザークの序曲『謝肉祭』、ボロディンの交響曲第2番、休憩を挟んで、メインにドヴォルザークの交響曲第7番。スラブ的ローカルな香りの漂う曲ばかり。ぼちぼち統一感があって良い。アマチュアだと、「俺これやりたい」「私これやりたい」と楽団員が好き勝手を言って、ちぐはぐなプログラミングになることがあって、聴いているほうは、ごった煮の鍋を食べているような気分になることがあるんだけれども、今回はそういう消化不良はなさそうだ。まぁ、同じ国民楽派といっても、チェコ音楽好きにとっては、ロシア音楽は遠いものに感じるのだけれどもね。

演奏は、アマチュア・オーケストラではそれなりの水準なんだと思う。失敗があるのは、まぁ、しゃぁなしと言うか、それもアマチュアの味じゃないかと思う。で、いつも思うのが、「ヴァイオリン頑張れ!!!!!!」ってこと。「こまけぇこたぁきにしねぇ!」と特攻していくのも良いと思う。ヴァイオリン教室ではでっかい音を出すように心がけている。けど、まぁ、自信がなくなると音が小さくなっていくんだよね。アレ、ホレ…エーットと(汗)。改めて、ガツガツ行こうと覚悟を決めた…!!

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作曲家と言えば、男性。男尊女卑社会だったんだからしゃーなし、で、片付けてもいいんだけれども、未だに女性作曲家と言うのは多くはない。じゃぁ、ま、諦めておくか、と言うのでは面白くない。クララ・シューマンやファニー・メンデルスゾーン、アルマ・マーラーと言った、大作曲家の周辺の女性でなくたって、探せばいる。アメリカのエイミー・ビーチ、フランス6人組のジェルメーヌ・タイユフェール、現代作曲家のソフィア・グヴァイトゥーリナあたりは有名なほうだろうか。このくらいの作曲家だとCDも何枚か手に入れることが出来る。女性がどんな曲を書くのか、興味のある方は試し聴いてみるといい。

さて、今日は、エリザベス・ジャケ・ド・ラ・ゲルと言うバロック期の女流作曲家のお話。バロック期といえば、男尊女卑の時代で、女流作曲家なんて珍しい!と言うのが、当たり前。ジャケ・ド・ラ・ゲル以外では、ジュリオ・カッチーニの娘、フランチェスカ・カッチーニとセッティミア・カッチーニ、それにバルバラ・ストロッツィが、少し知られている程度か。

ジャケ・ド・ラ・ゲルの経歴をウィキペディアを参考に簡単に紹介してみよう。1665年、パリに楽器職人の家系ジャケ家の娘として誕生。クラヴサンの演奏で、幼少期より神童として知られる。1684年にマラン・ド・ラ・ゲルと結婚し、ジャケ・ド・ラ・ゲルと言う姓を名乗るようになる。この時代のほかのフランスの作曲家同様、ルイ14世の寵臣として仕えており、ヴァイオリンとクラヴサンのためのソナタ集(1707年)が直々の謁見の場で賞賛されている。広いジャンルにわたりかなりの数の作品を残しているらしい。

さて、最近入手したCDは、このルイ14世に直々に賞賛された、ヴァイオリンとクラヴサンのためのソナタ集である。演奏しているのは、バロック・ヴァイオリニストのフローランス・マルゴワールと彼女の主宰するアンサンブル・レ・ドミノ。マルゴワールと言えば、ジャン=クロード・マルゴワールが有名だが、フローランスは彼の娘で、父の主宰する王室大厩舎・王宮付楽団をはじめ、レザール・フロリサン、ルーブル宮音楽隊、ラ・シャペル・ロワイヤル、レ・タラン・リリークと言ったフランスを代表する古楽楽団で活躍。2003年にアンサンブル・レ・ドミノを結成している。そんな彼女が同郷のバロック女流作曲家に注目したのは、ごく自然な流れじゃないだろうか。

曲は、ソナタとあるけれども、ロマン派の常識で聴かないほうがいいような代物だ。兎に角、構成と言い、音楽と言い、当時としてはだいぶ自由な発想で書かれている。ルイ14世の賛辞も「他のなにものにも似ていない」と評してのものだった。例えば、当時の器楽の常識であったコレッリの形式も参考程度にしかされていない。つまり、遅い楽章から始まり、早い楽章が続き、再び遅い楽章があって、最後に早い楽章で終わる、と言う形には捉われず、プレスト→アダージョ→プレスト→プレストと進んだりする。楽章数も、6曲ある曲に統一感はなく、4楽章編成から8楽章編成まで様々だ。長さも、5分以上かかる楽章があったかと思えば、1分もかからない楽章もある。これだけ見ても、なんとも自由な音楽に見えてきてしまう。

なぜ、こうなったか。もちろん、作曲家自身の才能もあるんだけれども、時代背景もある。ソナタと言うジャンルの曲は、イタリア発祥のもので、17世紀初頭には既に登場していて、その後、ドイツ、オランダにまで広まった。しかし、フランスでは、独自の音楽に誇りを持っていて、イタリアの音楽を受け入れようとしなかった。そのため、フランスの作曲家はソナタを書こうとしなかった。それでも、17世紀末になると、時代の流れに逆らえず、徐々に受け入れられていく。ただ、単に受け入れるのではなく、フランス独自のエッセンスを入れて独自のものにしようとしたがった。それがアルマンドなどの舞曲だ。ジャケ・ド・ラ・ゲルの活躍した時代は、ようやく、フランスがソナタを受け入れ始めた時代で、わりと自由な形で作曲することが許容された時代。だから、こうした独創的な曲を書くことが出来たわけだし、ルイ14世もその独創性を評価したのだろう。

編成は、ヴァイオリンとクラヴサンのためのと言うタイトルなんだけれども、クラヴサン=通奏低音と言うことで、通奏低音には、クラヴサンに加えて、ヴィオラ・ダ・ガンバとテオルボ若しくは、バロックギターが参加している。曲の印象は、イタリア・バロックのようにエキサイトすることはあまりない。イタリアのソナタを受け入れた音楽とは言え、音楽そのものは、ベルサイユ楽派の響きを受け継いでいるようだ。マルゴワールもバロック・ヴァイオリンとは言え、ガツガツ攻めて来ず、丁寧に歌い上げている。優美な美しさと、メロディが魅力的。古楽に疲れたときの、一休みに、お勧め。

ちなみに、このCD、リチェルカールからのリリース。日本語解説の付いているものを買ったんだけど、お高い…。タワーレコードの微妙なセールで若干安く買えた。

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■ 水戸!

野暮用で、今度は水戸。そう言えば、ベトナムのメコン川流域の穀倉地帯にミトーという街があったけれども、ここは水戸。ちなみに、ミトーの更に南にはカントーという街もある。日本とは関係ない。

水戸…そんな遠い所ではないんだけれども、来た記憶が殆どない。東京からは、スーパーひたちで1時間ちょい。上野の次が水戸。停まらない。もうひとつ、フレッシュひたちと言う特急もあってこちらはちょいちょい停まる。こだまとひかりの関係みたいなものか。当然、水戸に行く分には、スーパーひたちを選びたい。

駅前は栄えていると言えば、栄えている。御三家のイメージがあって、水戸は他の地方都市とは違った存在感がある。黄門様の影響も強いかなぁ。名古屋の近くにあったら、駅前に金色の黄門様の像が建っていたかもしれない。岐阜の織田信長のように!

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久しぶりに新宿のディスク・ユニオンへ。中古とは言え、高いものは高い。下げ止まり感があるものの、低価格で安定してしまっている再発売物の新品とどちらを買うべきかは慎重に検討する必要がある。それでも、廃盤になってしまったものや、未開封だったり、状態が良いもので安いものも結構あるので放っておけないのだ。

新宿のディスク・ユニオンは新宿三丁目の駅から地下道で直結しているビルに入っているので、新宿の喧騒を避けて店まで行くことが出来る。素晴らしいアクセス。品揃えも豊富。音楽関連書籍の取り扱いもあるので、見応え十分。ディスク・ユニオンからタワーレコード新宿店までそんなに遠くないので、この2店舗を巡るのが、今の東京での最強のクラヲタ散策コースだと思う。今回も、ディスク・ユニオンからタワーレコードに回ったんだけれども、こちらも久しぶりの訪問。いつの間にか、リニューアルされてクラヲタコーナーが10階になっていた。1フロア全て、クラシック。半分ほどオフィスになっていたので、以前に比べて広くなったと言う感じではないけれども、100%1ジャンルと言うのは、それだけでなんだか居心地が良い。

今回は、財政的に非常に厳しいことに、面白そうなCDがたくさんあった。結局、購入したのはビーバーとヴィヴァルディの作品ばかりだけれども、ディスク・ユニオンにあったコシュラーのドヴォルザークの交響曲全集をスルーしたのは正しかったのか。10,000円だもんなぁ。そりゃぁ、簡単に手が出ない。つっても、昔はCD5枚組み、6枚組みはそれくらいの値段が当たり前だった。なんてな。納得しちゃいかんか。一応希少盤と言うことで、値段が高く設定されていたらしい。あと5回行ってまだあったら考えよう。新宿は基本的に行動圏外なので、そんなには行かないだろうし。

タワーレコードでは、ハルモニア・ムンディ・ゴールドのセール中。HMV Onlineよりはお安い価格。新品での比較ならばAmazon.co.jpよりも大方安いんじゃないかな。そんな価格だからお買い時。まとめ買い推奨。あとは国内廉価盤と新譜をさっくり見てまわるのが、決して安いとは言えないタワーレコードのおいらの歩き方。

CDショップを巡るのは、ポチポチするだけのネットとは別の魅力があって、こうやって時折、散策するのは楽しいものである。デジタル・データが普及し、CDそのものが過去の遺物と化している今日、こんなことをやっているのは、頭が古いんだろうか。

さて、今回購入したCDのうち、ビーバーの曲を聴いているので、さっくり、お話していこう。

寺神戸亮さんの演奏で、ヴァイオリン・ソナタ集。8つのヴァイオリン・ソナタから第5番、第6番、第8番、ロザリオ・ソナタからパッサカリアと第6番、それから描写的なヴァイオリン・ソナタを収録している。ビーバーはロザリオ・ソナタだけじゃないぜ!ロザリオ・ソナタもいいけど…と言う寺神戸さんの思いを1枚のCDにしたもの、かな。ビーバーのヴァイオリン音楽の魅力を知るためにも最適な選曲。2時間もあるロザリオ・ソナタに最初から挑むより、このCDを聴いてからビーバーに親しんでいくのが吉。

そのビーバーの魅力って何だろう。なんと言うか、自由なのだ。これは多くのバロックの作曲家に言える事なんだけれども、古典派以降のルールに縛られた音楽とは、一線を画している。変な楽譜が出てきたり、弦を張り替えたり…それ以外にも、斬新な技術を要求してくることもよくある。中でも、ビーバーは、繊細で計算され尽くされた音楽と言うのとは正反対で、自由奔放な印象の音楽が多い。荒削りながらも、これほどまでにヴァイオリンの魅力を引き出してくれる作曲家もいないんじゃないかと思わせる。

例えば、このCDに収められたソナタ第8番。解説によると2本のヴァイオリンが、演奏するかのように2段で記されている。それはソロ・ヴァイオリンで演奏しろ、と。二重奏を1人でやらなくてはいけない。単なる重音じゃだめだと、作曲家は言っているのだろう。解説で寺神戸さんは「演奏していても不思議な体験が出来ますよ」と言っている。聴いているほうも、なんだか、不思議な気分になってしまう。単に技巧的というならば後世のものの方が、難しいものも多いだろうけれども、こういう斬新さ、自由な発想と言うのは、バロック音楽のほうが多いと思う。

描写的なヴァイオリン・ソナタも奇抜な発想で作曲された曲だ。以前、マンゼの演奏を紹介した時にも書いたけれども、蛙や猫の鳴き声をヴァイオリンで表現する、それも妙にリアルに、である。音楽としてはどうなんだろ…と思うけど、寺神戸さんは、しっかりと音楽的に楽しめるように流麗に演奏してくれている。解説でも、指摘しているんだけれども、ヴィヴァルディの『四季』なんかも、描写的な音楽なので、『田園』が標題音楽のスタートではないんである。これはちゃんと頭の中に入れておくべきだと思う。

モダン楽器、オリジナル楽器の好き好きはあっていいけれども、モダン楽器全盛の時代、こうしたJ.S.バッハ以前の素晴らしい作品を、価値のないものとして看過してしまったこと、オリジナル楽器の奏者たちが発掘して世に知らしめたこと、ここのところはきちんと評価しなくてはいけないと思う。ビーバーなんてモダン楽器で演奏されることは、まずない。

そんなオリジナル楽器奏者の中に寺神戸さんのような第1人者がいるのだ。日本人としてもっと称えられてしかるべきだと思う。ちなみに、このCD国内盤で1,050円。解説もちゃんと付いている。寺神戸さんの演奏ももちろん素晴らしい。有名なパッサカリアも軽やかで繊細な演奏。美しい。お勧めの1枚。

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山口から帰京。

ANAの羽田-山口便は、全便ボーイング787と言う新型機体が運行している。モニタが色々と見やすかったり、窓にシャッターがない替わりにガラスの色が替わったりと、ちょっと乗っただけでも色々と便利な部分はある。しかし、エアバスA380に乗ったとき同様、別に座席が広くなったわけでもないので、特に居心地は他の機体と変わらない、と言ってしまうのは、あまりにもこだわりがないだろうか。ちなみに、山口と言うと新幹線で行けるので、どっちにするかと迷ったりするんだけれども、東京からの直線距離では、高知よりも遠い。福岡からも遠くないし、交通的には、そこそこ恵まれているのかもしれない。

さて、今日は、野暮用の合間に中原中也記念館に行ってみた。小さいながらも、直筆の原稿など貴重な資料が展示されていて、そこそこ面白い。あとは、お土産で生外郎。なんだ、生キャラメルの類か…と思うなかれ。真空パックになっていないので、本来の外郎の味が楽しめる…と言うことだと思う。ちなみに、名古屋の外郎とはちょっと違う。

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■ 山口!

野暮用で山口に来ている。初山口。訪問46都道府県。残るは、あと1県。島根…である。昔から、島根には行ってみたいと思っているんだけれども、残るひとつの県となってしまった。山口的にはお隣なんだけれども、ちょっと足を伸ばすにはインフラが整っていない。マスコミが喧伝するほど日本のインフラは縦横無尽ではない。

目的地は、山口なんだけれども、滞在は湯田温泉。ウハウハしたいわけではない。山口駅近辺にあまりホテルがないんである。温泉旅館からビジネスホテルまで1駅移動した湯田温泉のほうが選択肢が多い。湯田温泉は、観光地としてそこそこ栄えていて、所々に足湯があったり、大型のバスが行き来していたりする。飲食店も多いってほどじゃないけど、不便に感じない程度にはある。明治維新の志士たちゆかりの場所や中原中也記念館なんかもあって、のんびりするには良さそうなところである。風情のある温泉街と言うには栄えすぎているような気もするけれども。

アクセスは、羽田から1時間半のフライトと1時間弱のバス移動。新幹線だと、東京から新山口まで4時間半、そこから電車で10分か20分からしい。まぁ、飛行機で行く所だろう。新幹線は広島が限界だと思う。パックで行くと飛行機のほうが安かったりするしね。ういろうの本場は、山口だ!と名古屋を裏切って、明日は山口に浸ろう。

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