クリスマスももうすぐ。だから…なに…ってこともないわけだけど、クラシック好きとしては、いつも思うのだ。街に出ると流れている色々なクリスマス・ソング―でもね、クラシックは滅多にない。クリスマスともっとも身近なジャンルはクラシックだと思うのだけど。だって、キリスト教の本場、ヨーロッパの音楽で強烈にキリスト教と結びついているのだから。…あ、宗教に近すぎるからまずいんか。宗教色で過ぎちゃうとな、ちょい興醒めか。(ただし、クラヲタ=キリスト教信者と言う図式は全くありません。念為。)
おいらは、この時期になるとよくジェラルド・フィンジのカンタータ『降誕祭(クリスマス)』を引っ張り出して聴く。これ無茶苦茶素敵な曲なんだなぁ。だけど、以前にも紹介したような気がするので、今回は別の曲。
フランク・ブリッジのクリスマス・ダンス「サー・ロジャー・ド・カヴァリー」。4分そこそこの曲。ダンスとあって、リズミカルな曲である。楽しげ…ってほどじゃないけど。そして、そのリズミカルなメロディにのって、なんと、あの「蛍の光」が流れ出すのだ。摩訶不思議な雰囲気。「蛍の光」がイギリス民謡だと知らない人は、面食らってしまうだろう。あー、イギリスの人はクリスマスの印象ってこんななんだぁ~、って思ってはいけないかもだけど。本気で、クリスマス気分を求める人よりも、面白がりの人向け。演奏は、何でも屋マリナーとその手兵アカデミー室内管で。
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