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オペラシティで、クイケン&ラ・プティット・バンドの来日公演。ブランデンブルク協奏曲の第2番、同第3番、同第5番、同第6番と三重協奏曲BWV1044と言うプログラム。火曜日にオペラシティのチケットセンターに電話をして余裕のチケット確保。当日券もあり。確か、アーノンクール最後の来日も当日券が出ていたような…。メジャーどころでさえ、古楽の楽団は満席にできない。プログラムが古典派以前に偏るのが、大衆受けし難いところ。マニアには堪らんのだが、客を集めるならロマン派に限るってこった。あ、それと、古楽になると男性客が増えて、ピアノになると女性が増えるのは謎…と言うことにしておこう。

コンサートは15時開演。週末ならではの幸せな開演時間。タケミツメモリアルの天井近くのガラス窓からは陽光が差し込む。毎度の夜の公演では、あの場所にガラスがはめ込まれていることさえ気が付かない。

さて、最初の曲は、ブランデンブルク協奏曲第2番。チューニングが始まるが、なかなかこれが終わらない。古楽器の難しさなんだろうな。準備が整うとトランペット奏者が左を向いておもむろに腰に手を当てて、片手で演奏開始。シギスヴァルト・クイケンは、近年、自ら復活させたヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを肩から腕にかけて演奏。ゲーベルやイル・ジャルディーノ・アルモニコのような過激な演奏ではないが、軽やかながら味わい深い演奏だ。トランペットの響きもなんとも耳触りがいい。クイケンらしい綿密な時代考証の結果、ワンパートにつき奏者一人と言う少人数の楽団編成。ただでさえ音量の少ないオリジナル楽器なので、広いタケミツメモリアルでは少々音量不足だったかも。

続いて、ブランデンブルク協奏曲第6番、三重協奏曲と演奏は進むが、三重協奏曲第1楽章の途中でシギスヴァルドが弾いていたヴァイオリンの弦が切れてしまうハプニング。ラ・プティット・バンドの弦楽器はすべてガット弦を使っているとのこと。ガット弦は切れやすいのでこういうことも珍しくはないのだろう。古楽の楽団でもスチール弦を使っているところは多いらしいが、そこはクイケンの拘り。とは言え、こういうリスクも少なからずあるわけだ。もちろん、替えの楽器はないわけで、演奏は中断。シギスヴァルドは楽器を抱えて、一時撤退。張り替えを終えて、観客の拍手とともに再登場。「初めからやりなおします」ってことで、仕切り直し。ブランデンブルク協奏曲同様、過激な表現を抑えた演奏で、幽玄な味わいすら感じさせる名演。これも古楽器楽団ならではの味わいだなぁ。

休憩をはさんで、ブランデンブルク協奏曲第5番、同第3番の順で快演を聴かせてくれて終演。第3番ではヴィオロン・チェロ・ダスパッラを3人並べた。壮観。見た目はカッコいい楽器じゃないけど。5番から3番への曲順も納得のプログラミング。今後、ブランデンブルク協奏曲を聴くときはこの曲順で聴こうか。

アンコールは3番の第3楽章。その後、シギスヴァルドによるサイン会。写真撮影を禁止せず。サインをもらっている人もパカパカ撮られてしまう。ちょっと、これはどうなのか。嫌な人もいるはず。シギスヴァルドはにこやかにサイン会を進めていく。アーノンクールに見習ってもらいたい(笑)。


kuijken-haydn.jpg






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