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端役で登場しているスターアーティスト・シリーズ…ってシリーズ化しちゃうのか?多分、今回でネタ切れの予感。そんなに知識は豊富ではない(汗)。

さて、今回は、合唱指揮の大家、ウィルコックスの振ったトーマス・タリスの教会音楽集。ケンブリッジのキングス・カレッジ合唱団の演奏で1965年にデッカ(オワリゾールかな?)に録音されたもの。清澄な響きの美しい音楽だ。で、ここでオルガンの演奏を務めているのがアンドリュー・デイヴィス。何となく、イギリスに大量にいそうな名前なので、同姓同名の他人かと疑いたくなってしまうけれども、多分、あのサー・アンドリュー。

と言うのも、アンドリュー・デイヴィスは、キングス・カレッジでオルガンを収め、1967年に卒業しているから、1965年には、ここで歌っている人たちのすぐ傍でオルガンを弾いていたのだ。なので間違いない。しかも、23歳でまだ指揮者への第1歩も踏み出していない学生だとすれば、これが彼のレコード・デビュー盤であることも推してはかれる。何気に記念碑的な1枚だ。と言うわけで、ヴォーン・ウィリアムズのタリス幻想曲に感動しちゃった人にオススメな1枚。


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ストラヴィンスキーのバレエ・カンタータ『結婚』はバーバリズムの作品。『結婚』なんてタイトルでありながら、結婚式で流しちゃったら雰囲気ぶち壊すこと請け合いの野蛮な音楽だ。乱れ飛ぶ不協和音、乱れまくるリズム…一生の思い出を思いっきり台無しにしてくれる(笑)。編成は、ピアノ×4、打楽器、ソプラノ、メゾ・ソプラノ、テノール、バス、合唱―珍奇な組み合わせである。ピアノは打楽器のついでで、鍵盤楽器というよりは打楽器的に使われる。器楽群が野蛮で刺激的なリズムを刻み、それに併せて声楽が絶叫を重ねていく。輸入盤しか持っていないので、何を歌っているかは知らない―知らなくてもいいような気もする(笑)。ロシアの婚礼風俗を扱った音楽というけど…こんななんかい!と突っ込みたくなる。まぁ、無茶苦茶に言ったけど、『春の祭典』が全然OKなゲンダイ音楽リスナーならば、とっっっっっっっっっっっても楽しめるハズ!激推!

自分が持っているのは、バーンスタインがイギリス・バッハ祝祭パーカッション・アンサンブルを振った一枚。ソリストは全然知らない人ばかり。と言うことは、この打楽器まがいのピアノを弾かせられているピアニストもそんな大物はいないだろうと、何となくCD眺めていて、びっくりさせられた。ピアノ1:マルタ・アルゲリッチ、ピアノ2:クリスチャン・ツィメルマン、ピアノ3:シプリアン・カツァリス…言わずと知れたスーパースター。クラヲタ的にはミラクルな揃い踏み。こんなところでピアノをブン殴ってる場合じゃなかろが…(笑)。1977年の録音だから、まだまだ売れていない頃…かもだけど。

…と言うわけで、ピアノ好きにも推奨(ウソ)。


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クラヲタの知り合いがあまりいないので確固としたこといえないけど、テンシュテットには結構熱狂的なファンが多いような気がする。ファンだけでなく、演奏家にも熱狂的なテンシュテット支持者って言うのがいて、例えば、ナイジェル・ケネディなんかは、志願してベートーヴェンとブラームスの協奏曲のバックを振ってもらって録音している。ケネディはどっちかと言うと線の細い演奏をするほうで、底を引き摺るようなテンシュテットの重厚な演奏にはどうなのかと思ってしまうが、これはこれでよかったりするから不思議なものだ。

さて、そんなわけでテンシュテット。テンシュテットと言えば、レパートリーは、クラシックの王道、ドイツ・ロマン派である。中でもマーラーを得意としたことは、有名だけれども、ロマン派の基本ベートーヴェンももちろん得意としていた。ちょっと前に出た北ドイツ放送響との交響曲第7番の録音も素晴らしいものだった。

北ドイツ放送響は、シュミット=イッセルシュテットやヴァントの指揮により、極めてドイツ王道的な重厚な録音を数多く残している。だからテンシュテットの指揮にもピッタリである。鈍重に轟々となるゲルマン魂…かといって、音楽が間延びするわけではなく、実に活き活きとしている。クライバーのようにスポーツ的な演奏も燃えるけれども、こういう真っ向からがっぷり四つに組んでくる演奏も燃える。カップリングは、モーツァルトの交響曲第41番。もちろん、古典派の作品だけれども、テンシュテットのゲルマン魂はここでも充分に鳴る。オリジナルだとか、考証学だとか…一切気にしない。全然優しくない、やわでもない。シンフォニックに鳴らす終楽章なんかもうガッツリ襲い掛かってくる。こういうモーツァルトもいいなぁと思わせてくれるからいい演奏なんだろう。なぜか、バイエルン放送響とは、交響曲第1番とか、交響曲第32番とか録音しちゃっているので、こちらも、興味があれば是非。演奏は同傾向で◎。


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フランスのエスプリ―と言えば、プーランク。おいらも大好きな新古典主義の作曲家。この作曲家に覚醒したのは、田園のコンセールだった。ハープシコードと言う20世紀の曲では滅多に出てこない楽器を使った斬新な響きはちょっと衝撃的だった。プーランク天才なり。演奏はコープマン&コンロン、ロッテルダム・フィル。Warner系列のレーベルが集結したULTIMAシリーズの一つ。

さっぱりさらさらとした流れの中に仄かなエスプリの香り漂う無茶苦茶お洒落な演奏。もちろん、新古典主義らしいシンプルなカッコよさもある。酔ってしまう演奏なのだ。ピノック&小澤、ボストン響も名盤だけれども、ボストン響のパワフル・サウンドがちょっとお洒落とは言い切れない雰囲気を作っちゃっている。ピノック好きだからいいけど(笑)。

って、ここで思い出した。田園のコンセールをはじめて聴いたのは、ロジェ&デュトワ、モントリオール響だった。さらに、プーランクで最初にいいなと思ったのは、オルガンと弦楽とティンパニのための協奏曲だったこと、さらにさらに、昼間いる場所の近くの喫茶店でこの曲が流れていたことまで思い出してしまい、収拾が付かなくなったので、この文章、幕。

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20世紀音楽の都パリを中心に広まった新古典主義は、現代音楽史の巨大な一派である。対して、復古主義(reactionism)はあまりパッとしない。ストラヴィンスキーやフランス6人組(ミヨー、プーランク、オネゲル、デュレ、タイユフェール、オーリック)、マルティヌーと言った音楽史上の巨人たちがぞろりと名前を連ねる新古典主義に対して、復古主義の作曲家たちはいささかマニアックである。ちなみに新古典主義と復古主義の明確な線引きは素人のおいらには断じかねるところ。復古主義は新古典主義の枠内と言う考え方もありか…。

さて、この復古主義で最も顕著な動きをしたのはイタリアだろう。レスピーギと言う新古典主義の作曲家群に匹敵する大作曲家がいるので印象は強い。そして、レスピーギの書いた名曲『古風な舞曲とアリア』は復古主義と言う流れの存在を強烈にアピールしている。しかし、それ以外はマニアックだ。

もう一つ、顕著な復古主義の動きがあった国がある。音楽史の陰の国、イギリスである。と言っても、この国での復古主義は、ごちゃ混ぜのサラダボールの中の野菜のひとつに過ぎない。ヴォーン・ウィリアムズのタリスの主題による幻想曲がその代表作だが、RVWは新ロマン主義ともいえるような近代イギリス音楽の礎を作りつつ、ジャズを取り入れてみたり、民謡の編曲を手がけてみたりと、いわば、何でもやった人。復古主義はその一つに過ぎなかったようだ。もちろん、RVWを復古主義の作曲家といってしまえば、レスピーギクラスの大作曲家が一人、復古主義に加わることになるのだが、RVWを復古主義に縛り付けるわけには行かない。このほか、ウォーロックのカプリオル組曲も復古主義的ではあるが、彼にしても、復古主義の作曲家というわけではなかった。

さて、ここでマークが振ったマリピエロの一枚を。やっぱ復古主義と言えば、メインはイタリアでしょ!ってわけで。マリピエロは、レスピーギ、ピッツェッティ、カセッラと共にの復古主義を牽引した作曲家。このCDに収められている中で特に推したいのが、ヴィヴァルディアーナ。名前の通り、ヴィヴァルディの曲を基にした曲。これぞ、復古主義!と言う香りがプンプンする。ストラヴィンスキーの『プルチネルラ』よりもモダンなテイストはより薄く、さらりと聴き流せる。あー、こんな現代音楽もありなんだなぁと感心して聴くのが吉。

指揮がマークと言うのが意外だが(レパートリーだけでなく、NAXOSに録音していたことも)、古典派のモーツァルトを得意としていたことを思い出せば違和感はない。

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新古典主義(neo-classism)宣言は転々とするストラヴィンスキーの音楽遍歴の中で2度目の大きな転機である。1度目はリムスキー=コルサコフの弟子としての国民楽派(nationalism)の作曲家から原始主義(barbarism)に転じ、ゲンダイ音楽の旗手たる地位を得たとき。象徴的な事件は、バレエ音楽『春の祭典』の初演で大乱闘を起こしたことである。3度目の転機は、新古典主義運動から、転じ12音技法に走ったとき。この転換は、一般的に失敗であると考えられていて、ストラヴィンスキーの代表的な作品は、この転換以前のものが殆どである。

こうして、国民楽派→原始主義→新古典主義→12音技法と転じたストラヴィンスキーの音楽遍歴であるが(原始主義以前に印象派の影響を受けた作品もある)、その全盛期は作品の世間的知名度を鑑みるに原始主義から新古典主義にかけてのことである。前者においては、何と言っても、いわゆる三大バレエ(『火の鳥』、『ペトルーシュカ』、『春の祭典』)が有名であり、後者においてはバレエ・パントマイム『プルチネルラ』、オペラ『エディプス王』、古典バレエ『ミューズをつかさどるアポロ』が代表作として挙げられる。20世紀最大級の作曲家と言われるに相応しい作品群である。なお、後者の時代にはジャズの影響も受け、ジャズバンドのための曲なども作曲している。

さて、それを踏まえて、ハイティンク&ベルリン・フィルの1枚を聴いてみる。『春の祭典』と『プルチネルラ』のカップリング。ただの有名曲の組み合わせかと一瞬思うが、この2曲はストラヴィンスキーが当時の楽壇に少なからぬ衝撃を与えた作品なのである。前述の通り、『春の祭典』初演での大乱闘は音楽史稀に見る騒動だし、『プルチネルラ』は新古典主義初の作品。そう、ストラヴィンスキーの2つの黄金時代を象徴する作品なのだ。若し、この作風の転々とする作曲家について「知りたいんだけど、どのCDを聴いたら良いか」と訊かれれば、まず、このカップリングがベストである。

演奏はと言うと、もう、『春の祭典』はゲンダイ音楽じゃない、古典だ!と思わせるのはサロネン&フィルハーモニアと同じ路線。だけど、サロネンのサラサラと流す演奏とは正反対。と言って、一昔、流行ったスリル満点のゴッテリしたものとも違う。ハイティンクらしい燻し銀の味わいとベルリン・フィルの超重量級サウンドが上手くマッチして、鈍重に舞う。バキバキ言わないので耳障りでもない。何となく、普通の演奏っぽいんだけど、それだけに収まっていないのは流石、匠の技。

『プルチネルラ』も同路線の演奏。歌手陣はボロディナ、エインズリー、ダルカンジェロと当世最高級の歌手を揃えている。表情豊かで安心して聴いていられる。変なこともしていない。そんな意味でもやっぱりストラヴィンスキー入門には最適な1枚。


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今、フィギュア・スケートが熱い!!トリノの荒川静香に続いて、今年は、安藤美姫。クラヲタ的に変換すると「トリノのトゥーランドットに続いて、今年は、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲」となる。と言うわけでメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が流行る予感…しない(涙)。

ん、ま、なんだかんだ言って、ちょうど良いあんばいに最近、ケネディ&テイトのCDを購入したので紹介してみる。

ケネディは、奇抜なファッションとクロスオーバー的なレパートリーで何となく、異端児的な存在のヴァイオリニスト。だけれども、演奏は案外正統派なものが多い。この演奏も度肝を抜くようなものではない。線が細く爽やか、情に溺れすぎず、軽快なリズムで冴えた演奏を聴かせてくれる。フィギュア・スケートの伴奏としてはもっとベッタリとした演奏の方がいいかも…。


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退屈だったのでDVD鑑賞―アシュケナージ&チェコ・フィルのドヴォルザーク記念コンサート。2001年ドヴォルザーク生誕160周年と言う中途半端な時期にやっちゃった記念コンサート。まぁ、チェコじゃぁ、それだけ重要な人物ってことなんだろなぁ。

んで、プログラムなんだけど、前に序曲『フス教徒』、中にヴァイオリン協奏曲、メインに交響曲第8番というもの。チェロ協奏曲じゃなくてヴァイオリン協奏曲、第9番『新世界より』じゃなくて第8番と言うのがポイント。協奏曲、交響曲それぞれのジャンルで一番有名な曲を外してきている辺り何となく生誕160周年って感じがするのだ。ヴァイオリンはパベル・シュポルツル。弦の国、チェコの次代を担う逸材…のはず。バンダナにピアスと言うラフな姿で、ゆったりと弾き切る。うん。上手い。自信に満ちた音色でたっぷりと豊かな音楽を鳴らしてくれる。若さゆえか、ライヴゆえか情熱的でもある。ちなみに楽器はストラディヴァリ。第8番は、プレヴィン&ベルリン・フィル(DVD)の重厚な演奏に較べると何となく物足りなさが…プレヴィン盤が良すぎるような気もするけど。このDVDの聞きものはヴァイオリン協奏曲かな?折角なんだからアシュケナージの弾き振りでピアノ協奏曲ってのもありだったような気も。


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憂い日曜の夜にピッタリなのが、ラヴェルのピアノ協奏曲。第2楽章の切々と歌われる沈んだメロディが心の隙間に沁みこんでくる。うう…美しすぎるのだぁ…。冬の澄み切った夜に涙一筋―ポロリ(注:おいらの泣いているところを想像しないでください)。

よく聴くのはセルメ、クリヴィヌ&リヨン国立管。チームnaiveのAUVIDIS VALOISが出している1枚。naiveだから、もちろんジャケットはオシャレ。実は、ジャケットに惹かれて、在庫処分で買ったCD。クリヴィヌはビックネームだけど、セルメと言うピアニストは知らなかった。で、これが結構、好みの演奏だった。セルメの演奏は清々しくって癖がない。第2楽章も透明感があって、情に溺れすぎない。結構、情に溺れちゃっている演奏は好きなほうだけど、この曲は、情に溺れない方が美しさが際立つようだ。ゴジラのテーマをジャズっぽくしたような第3楽章もすっきりとしていて良い。バックもがなり立てずに綺麗にサポートしている。粋。ジャケット通り、オシャレな逸品。ちょっと憧れるフランスのエスプリ。カップリングの左手のためのピアノ協奏曲も秀演。

思えば、ピアノ協奏曲は、ラヴェルがガーシュウインに師事したことの最大の成果として知られているんだけど、ラヴェル色ががっちり出ていて、全然、アメリカっぽいところはない。思いっきりフランス系。

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ものすごく不快なことがあった。こういうときこそは音楽の力…。とびっきり好きな音楽を聴こう。

つうわけで…メンデルスゾーン:交響曲第3番『スコットランド』!!名曲中の名曲。語りつくされた超有名曲。どっかでも書いたと思うけど、これがおいらの大好物なのだ。

メンデルスゾーンて、爽やかで、どっちかと言うと軟派な青年作曲家ってイメージが一般的にはあると思う。だけど、ホントはそう簡単な奴じゃない。若いがゆえの情熱が、ときに煽るような強烈なリズムとワクワクするような雰囲気を作り出す。端正な面持ちがときに崩れて、物凄い感情の吐露になる。これがとても気持ちの良い音楽なのだ。この交響曲も然り。ときに恐ろしく暗く凶暴な表情すら表す。なのに、爽快。お薦めどころは多いけれども1楽章のアンダンテからアレグロに移る部分のメロディにいつもゾクゾクしてしまう。一推し。演奏は定盤、ドホナーニ&クリーヴランド管で。ドホナーニと言えばウィーン・フィル盤が有名だけれども、敢えて、後年のものを選んでみた。よく引き締まったアンサンブルと、メンデルスゾーンならでは美しいメロディへの表情付けが堪らなく素晴らしい。


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