フランスのエスプリ―と言えば、プーランク。おいらも大好きな新古典主義の作曲家。この作曲家に覚醒したのは、田園のコンセールだった。ハープシコードと言う20世紀の曲では滅多に出てこない楽器を使った斬新な響きはちょっと衝撃的だった。プーランク天才なり。演奏はコープマン&コンロン、ロッテルダム・フィル。Warner系列のレーベルが集結したULTIMAシリーズの一つ。
さっぱりさらさらとした流れの中に仄かなエスプリの香り漂う無茶苦茶お洒落な演奏。もちろん、新古典主義らしいシンプルなカッコよさもある。酔ってしまう演奏なのだ。ピノック&小澤、ボストン響も名盤だけれども、ボストン響のパワフル・サウンドがちょっとお洒落とは言い切れない雰囲気を作っちゃっている。ピノック好きだからいいけど(笑)。
って、ここで思い出した。田園のコンセールをはじめて聴いたのは、ロジェ&デュトワ、モントリオール響だった。さらに、プーランクで最初にいいなと思ったのは、オルガンと弦楽とティンパニのための協奏曲だったこと、さらにさらに、昼間いる場所の近くの喫茶店でこの曲が流れていたことまで思い出してしまい、収拾が付かなくなったので、この文章、幕。
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