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これ、出荷したと、Mailが来た。廃盤っぽくって、一か八かで注文かけていたんだけど、無事、入荷したらしい。支払いが大変だぜ!…と、冗談っぽく余裕をかまして言えるのも、386円と言う驚愕のお値段ゆえ。いかにも、怪しいレーベルのものだけど、DVDですよ?マークですよ?どうしてこうなったんだろか?どういう経路かで、このレーベルが入手しちゃったんだろうなぁ~。残念ながら、ホントに真に残念ながら、現在入手できるマークの唯一の映像ソフトっぽい。

マークと言えば、60年代初頭まで、デッカに録音をしまくって、メジャー路線を歩み始めたものの、レコード会社と確執があったのか、なんなのかわからないけど、突如、修行に出るとか言って、仏教の寺院に閉じこもり、その後復活して、余り名の知られていないオーケストラとマイナーレーベルに名演をたくさん録音した指揮者―というおいらのイメージ。だもんだから、マニアの間では、絶大な支持を集めている。そんな人の映像だから、まさにファン垂涎ってやつだ。もちろん、おいらも楽しみ。

ところで、このスイス・イタリア語放送管弦楽団、以前はルガノ放送管弦楽団といっていた楽団だ。あれだ、シェルヘンととんでもないベートーヴェンを録音しちゃった楽団だ。マークの指揮ならそんなことにはならないだろうけど…。

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プロムス・ラストナイト!最終夜…の1994年のライヴ映像のDVDが“彼の主人の声”から届いた。去年発売予定だったんだけど、発売されないまま廃盤になり、なぜか最近復活したもの。怪しいので、買っておいた。PALだと入手可能だったんだけど、汎用性を考えてNTSCのものを待ったかたち。

で、さて。内容なんだけど、100周年と言うことで大盛り上がり!じゃなくて、基本、ラストナイトはMAXに盛り上がるので、それ以上ということもないように見えるけどどうなんだろう?たくさんのラストナイトを見たわけじゃないしね。

proms.gif



ちなみに、このコンサート、CDで出ていて(ちなみに今回買ったDVDにもCDが付いている)、ラストナイトの存在を知ったのもこのCDの存在からだった。結構、愛聴盤だったんだけど、今回、DVDを観て、端折られている曲があるのを知った。うん、買ってよかった。あと、ジャケットに写っていた、ターフェルの帽子がマンチェスター・ユナイテッドのものっぽいのも新発見。

と、色々書いてみるものの、なんだかんだ言って最大の目的は、『ペルシャザールの饗宴』の映像を観て見たかった…と。マーラーの交響曲第8番に匹敵する絶叫マシンじゃないかな、この曲?合唱団も凄いけど、合唱団の上部に更に、別働隊でブラスバンドが左右に配置されている豪華さ。馬鹿力が入る。出来れば、生演奏に接してみたいけれども、なかなか難しいだろうなぁ…。来年のラ・フォルジュルネ、いっそのこと、プロムスにしてくれないかなぁ~。

そりゃ、無理な相談なので、一度は行ってみたいなぁ~、プロムス。


proms.jpg






 

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アバド&ベルリン・フィルのベートーヴェンの交響曲全集(DVD)がHMVから届いた。DVD4枚組みで、何と、3,000円ちょい。これだけ高品質のものがねぇ~。買いだよね。これから少しずつ観ていく予定。実は、CDでもそうだけど、あまりボリュームのありすぎるセットものはいくら安くても聴き切る根性がないので、買わないことにしている。聴かなかったらいくら安くても、お金を払うだけ損だからねぇ。だけど、ベートーヴェンの全集くらいは聴く。そんくらいの根性はある。それに、「○番の映像が観たいな!」って時に、アバドの指揮でいつでも見られるってのはそれだけ価値ある。

そう言えば、格安DVDと言えば、ヤンソンスの幻想交響曲も出る。もちろん、購入予定。ブルーレイに押されて安くなったのか?ってほど、ブルーレイのソフト出ていないしなぁ。

まぁ、深いこと考えずに、ありがたがって、買いましょう。


abbado-beethoven.jpg









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通っているヴァイオリン教室、集団レッスンなんだけど…今日、ついに一人になってしまった。緊張するなぁ…と思ったけど、何気に、事細かに弱点が判って◎。良かった。うん。とか、言ってないで、練習しないとなぁ。もう2年もやっているわけだし。まだまだ恥ずかしいレベルってのはね…(汗)。

さてさて。ロイヤルコンセルトヘボウのホームページで、再び、MP3音源の無料配布をしているみたい…との情報を得た。今回は、ハイティンク80歳記念と言うことで、全てハイティンク。そして、全て初め世に出るライヴ音源っぽい。今回出てきたのは、以下の3曲。

ビゼー:交響曲
シューマン:交響曲第1番『春』
ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』

もちろん、全てスタジオ録音では、リリースされているものばかり。今回のライヴ音源と比較して楽しんでみるのも良いんじゃないだろか。ただ、MP3ってのがなぁ~、と無料音源に文句を付けてみる不遜なリスナー。ありがたがって拝聴するのが、当たり前。

お勧めは…老練された指揮者が渋くビゼーの交響曲、ってのがいい。17歳の作品だから、ピチピチなんだけどね。そうじゃなくても良い。別に良い。

ちなみに、ダウンロード期間は過ぎているけど、まだ大丈夫みたい。お早めにどうぞ。サイトは、こちら↓。めちゃくちゃ判りやすいアドレス。

http://haitink.radio4.nl/en/home/80-years-bernard-haitink.html

haitink-rcolive.jpg






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ここんところ、マーラーのCDを買い捲っている。マーラーに覚醒したのではなく、安いんだ…ジンマンの一連の録音が。それ以外もHMVのレビューとかにのせられたりして…結局買い捲り。

全部じっくり聴くには、それなりの根性がいるわけだが、とりあえず、こりゃ、すげぇ!と思ったのが、インバルの東京都交響楽団プリンシバル・コンダクター就任披露演奏会のライヴ。演目は交響曲第8番『千人の交響曲』。視聴コーナーには、ゲルギエフの同曲の新譜と並べて置いてあったんだけど、凄いことに引けをとらない…どころか、「1,000円高くてもインバル買おう!」って思わせてくれる逸品。しかも、サイン会参加券付き(ただし、参加券はエリアフ・インバンルとなっている。別人が出てくる可能性は否めない。ちなみにサイン会は3月29日)。

ホールはミューザ川崎。都響なのに、ミューザ川崎。良いホールには違いない。演奏は、結構熱い。有名なフランクフルト放送響との録音は、冷静で分析的だったけれども、都響との演奏は熱い。5番の録音もそうだった。その熱い指揮に都響が必死に応える。指揮者にもよるけど、このオーケストラ、日本でトップの実力であるのには違いないけど、国際的にも通用するはず。特にマーラーでは。メジャーな海外レーベルに録音していないから国際的に知られていないだけじゃない?fontecやEXTONは音はいいんだけど、外国で入手可能なのかな?

勢いで、6番も購入―まぁ、その話は、次回以降にしておいて。インバルと対照的なのが、冒頭に上げたジンマンのマーラー。8番はまだ発売されていないけれども(録音は2月に終了したらしい)、こちらは冷静沈着。スタジオ録音で、細部まで拘った音楽作り。叫ばない、唸らない、爆発しない。ジンマン曰く、

「…実演では様々な録音条件が難しく、ノイズもたくさん発生すること。そして、演奏家は演奏会ではやはりテンションが上がりますから、テンポが早めになったり、最後には疲れてしまったりすることがある。最後にクライマックスで大きな音が欲しい時にその音が出ないとか。そうした点を考慮すると、ライヴよりもセッションの方が良いのです。また、プレイバックを演奏家に一緒に聴いてもらうことで、解釈の意図がより徹底して理解されるし、お互いに新しいアイディアが出せあえます」(intoxicate vol.78より抜粋)

だ、そうだ。ジンマンが来日しても、CDのような演奏は聴けない。録音だけの演奏。録音と言う楽しみ方が、音楽にある以上、こういう手法もあるんだなぁ。現代の成せる業。ある意味、完璧なマーラー。

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LFJでのビオンディ&エウローパ・ガランテの『四季』、チケット取れた。そんな人気じゃなかったぽいけど、B7ホールより、Cホールが人気が高い、と言うおいらのどうでもいい予想は当たっていた。

で、このコンサート、いろんな人にお勧めしまくったわけだけれども、あとから実は、「いいのか?」と思わないではないのだ。だって…普通にイメージされがちな「のどかな『四季』」ではないから。普通の『四季』の理想像に近いのはイ・ムジチなんかじゃないかな。

ビオンディ&エウローパ・ガランテの演奏が、Opus111(ワンイレブンと読む)から発売され、世間に衝撃を与えたのは、今から20年近く前のことだから、最早、「斬新」と言う言葉は当てはまらないかもしれない。だけど、やっぱり普通ではない。あの有名になりすぎて、食傷気味な『四季』ではないのだ。エキサイティングでスリリング。やりすぎじゃないかと思うほど刺激的。こういう有名曲は、これくらいインパクトがないと生き残っていくのは難しいんだろうなぁ。とりあえず、youtubeに2003年のLFJ(ナント)での演奏会の模様がアップされているので、ご紹介→
こちら

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J-Classic(日本人が演奏するクラシック音楽)と言うものにまったく興味がない。嫌い、なんじゃなくて、興味がない。そもそもそんな括り方、変じゃない?音楽は、世界の共通語、ましてや、歌詞を持たない器楽の純音楽ならばなおさらのこと。言葉が通じなくても、国を超えて感動を分かち合える―それが素敵なことなのに、敢えて日本人として括ってしまうことに何の意味があるんだろう?国際的視点で、諸外国の演奏家を区別なく聴いてみることは、このジャンル(に限らないかもだけど)ではとても大切な鑑賞姿勢だと思う。もちろん、敢えて、日本人を避けるのも変なので、国際的な視点から比較をしてJ-Classicの演奏家が聴けるならそれはそれで良いことだとは思う。「日本人の演奏家を育てよう」的な意味ならJ-Classicという発想も良いけれども、それで聴衆が外国の優れた演奏家から目を逸らしてしまうことは、聴衆にとってはマイナスだ。

と、たまにはそんなめんどくさい生意気なことも言ってみる、ぬるいクラヲタ。実は、応援する人とかいてもいいんじゃない?とか思うし、そんな神経質ではない。重要なのは前のパラグラフの最後の一文なのだ。

まぁ、そんなわけで、日本に住んでいながら、日本人の演奏家に贔屓した聴き方をしていなかったので、おいらのCD棚には、大して日本人演奏家の録音はない。小澤、若杉、今井…あれ?内田がない。この人は聴かねばだなぁ~、とか、そんなレベルだ。日本のオーケストラの演奏もそんなにない。「ま、聴きに行こうと思えば生で聴けるしね~」とか、CDがそんなに出ていないとか、出ていても高いとか、そんな理由なんだけどね。ただ、聴きに行った演奏会がCD化されると「買わねば!」と思う。が、そうそうそんなものあるわけもなく、今まではインバル&東京都交響楽団のマーラーの交響曲第5番、1枚のみだった。で、これが凄い名演なのだ。あれ?都響ってこんな凄いオーケストラだったっけ?と。いや、都響は好きなオーケストラなんだけど、これはそんなレベルを超越している。これは世界的に発売してもなんの遜色もない1枚。

さて、それで。このたび、もう1枚、聴きに行った演奏会の録音がCD化された。それが、朝比奈隆&都響のブラームスの交響曲第1番。いやぁ、もう13年も前のことなんだなぁ、高校生のときじゃん!と、感慨深くゲット。朝比奈の演奏に接したのはこのときだけ。それがCD化されるとは。当時は、まだこの曲を聴き込んでいなくって、慌ててチェリビダッケの海賊盤を聴き込んで出かけていった記憶がある。結果、チェリビダッケの演奏が強烈に頭にこびりついていて、存分に楽しめなかったような…。

しかし、今こうして聴いてみると、凄い演奏だ。なんだ、これは?「日本のオーケストラなんて…」と思っている方がいたら、ぜひ強引に聴かせたい。これは第一パラグラフの最後の文とは反対の現象。「おいおい、たまには地元にも目を向けてみようじゃんか!」って思わされる。一楽章冒頭から巨大な音塊に圧倒される。分厚い響きに乗って悠揚とながれる巨大な音塊。圧巻。二楽章での矢部達也のソロも素敵だ。ただ美しい。4楽章、序奏が終わってからのスケールのデカさも、半端ない。

やっぱ、都響凄いかも!と言うわけで、フォンテックから出ている都響のシリーズ、聴きに行ったことのない演奏も積極的に買ってみようかと思う。マークのメンデルスゾーン&モーツァルト、フルネのフランス音楽、コシュラーの『わが祖国』とかとか。

J-Classicという枠を超えて、こういう素晴らしい演奏ができるオーケストラがあること、もっと誇りにして、聴いていければいいな、と思う。

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運動会で走るための曲ってのがあった。徒競走とか、リレーのときに流れ出す定番音楽。曲名は知らないけど、流れ出すと、あ、急いでいかないと、とか、走らないと、って思わせるような、セコイあの曲。懐かしさはあるけれども、「あの音楽って?」とも疑問に思わないほど、運動会ための曲になっていた曲。

でも、キチンとした曲名があって、別に運動会のために書かれた音楽ではないのだ。以下が、それ(↓)。

カバレフスキー:組曲『道化師』よりギャロップ
ネッケ:クシコスの郵便馬車

この2曲、幼稚園を卒園していればとりあえず、聴いたことはあるはずだ。だけれども、曲名はクラヲタでも知らなかったりする。実際、おいらはしばらく知らなかった。おいらが知らなかっただけかもだけど、実際、録音はさほど多くないと思う。早くディープなクラヲタになりたくて慌てて、ブルックナーとか、マーラーみたいな重厚路線に突っ込んでいくと出会うきっかけを失ってしまう超軽量級のライト・ミュージックである。でも、こういうの聴き逃していると損した気分になるし、出会うと、なんか懐かしい気分になったりして、お得な感じにもなる。

で、この曲の存在をさりげなく教えてくれたのが、『チャールズ卿の音楽箱』と題されたCD。チャールズ卿とは、イギリスの名指揮者サー・チャールズ・グローヴズのこと。このCDにはⅠとⅡがあって、今回、2枚まとめて国内盤から1,500円で発売となった。内容は、Ⅰが、エルガーの行進曲『威風堂々』(全曲)、『愛の挨拶』、前述の組曲『道化師』、サン=サーンスの『動物の謝肉祭』、ヴォーン・ウィリアムズの『グリーンスリーヴスの主題による幻想曲』。Ⅱが、ルロイ・アンダーソンの曲や『クシスコの郵便馬車』を含めたライトな感じの名曲集。メジャーな作曲家の作品だけでなく、ネッケのほか、アイレンベルクなどのいわゆる“一発屋”の作品が選ばれているのが興味深い。

Ⅰ、Ⅱともに実に深刻さを感じさせない演奏が好印象。肩の力を抜いて聴いていてもよし、聴く気もなく流しておいてもよし。『威風堂々』なんか、バルビローリの重厚で、歌いまくる演奏を聴いている耳にはずいぶんあっさりとしたものに聴こえるが、こういうのも時にはいいかも。ちなみに、バルビローリ盤とはオーケストラが一緒なんだが…まるで違う演奏。『道化師』や『動物の謝肉祭』も力任せに聴衆を納得させるものでも、深く考え込んで深遠な演奏をする必要のある曲でもない。『愛の挨拶』もとても綺麗な仕上がり。ヴァイオリンの曲として知られているけれども、オーケストラでもこれだけ綺麗に演奏できる。

このCDを聴いて…グローヴズって、エンターテイナーだったのかな、とか思った。そう言えば、以前、東京武道館で『新世界』を演奏したときのライヴ音源がCD化されていたな。って、武道館ね…武道館。負けずに、だれかに、東京ドームで演奏してもらいましょう(笑)。


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年末…外出はほぼ秋葉原のみと言う悲しい毎日。しかも、その90%は石丸電気クラヲタ館。これが五反田にあれば五反田に、大塚にあれば大塚に行くことになるのだから、I love Akihabaraと言うことではないのだ。ええ、決して…。もう、萌え尽きそう…。

さて、年末とも秋葉原とも一切関係なしに、ふと、
サティを聴いてみることに。思えば、サティと言えば、ジムノペディくらいしか聴こうとしなかった。持ってはいるんだけど、ね。つか、ジムノペディのついでにほかの曲も聴いていたんだけど、ね。どっからどこまでがどの曲か、とか全然意識しないで、流しっぱなしにしていて、いつの間にかCDが終わっていたとか、そんな世界。聴いていると言えない。ちょっと構えて聴いてみるか、と、代表作『干からびた胎児』を拝聴。

…で、ま、やっぱりタイトルが気になるわけじゃないですか。『干からびた胎児』ってなんやね?と。詳しくは、
こちらのホームページに任せておいて…聴いただけじゃ絶対判らない。「胎児ひからびちゃってるね~」、とか、思えない。曲名知らなければ、軽くユーモアを交えた、オサレな曲と言う錯覚さえ覚えかねない。2曲目の「無柄眼類の胎児」なんてアンニュイな雰囲気で、どこが無柄眼類の胎児なのか判らない。きちっとした解説を読んで先入観を植え付けてから聴けば…「あ、そうなのね」となるので、そうすること。重要。じゃないと、この珍妙なタイトルはただの釣りにしかならない。CDはチッコリーニの新盤。超定盤、名盤。とりあえず、抜粋の名曲集のみ所有。

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バター不足からクリスマス中止まで、とりあえず悪いことがあったら「リーマン・ショックで…」で何でも済まされそうな今日この頃。世界大恐慌とも、並べて語る人も多いぐらいのご時勢だ。そんな時には、この曲…って、そんな都合のいい曲があるわけない。

…って、あるんですなぁ。ヴァージル・トムソンの組曲『河』と『大平原を耕す鍬』組曲がそれ。CDの解説書によれば、スタインベックの『怒りの葡萄』と同趣旨の映画作品のための音楽だそうだ。要するに、大恐慌の下での農業従事者たち(主に小作農)を扱った作品―と言うことだろう。『河』のほうには「ミシシッピ流域における産業の拡大」、「土壌の腐食と洪水」と言う音楽らしからぬタイトルの曲もある。妙に社会科学的で切実。

さて、で、曲はどうなのかと言えば、コープランドの原型みたいな音楽。ジャズっぽかったり、アメリカ民謡が乱入してきてみたり。もちろん、映画音楽だけに聴きやすい。妙なアンバランス感って言うのかな?過渡期の音楽を聴いているような気分。描写的で安直な感じもしないこともないけど、それは映画音楽ゆえ。演奏は、ストコフスキー指揮シンフォニー・オブ・ザ・エアで。この演奏を聴きながら世界大恐慌を振り返ってみよう。って、この音楽が不況時代のバックミュージックにあっているような気はしないけど。

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