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Lyritaの続き。えっと、まず、このレーベルHMVで取り扱っていないみたい、ってことを報告しておいて、昨日、入手したLyritaのうち1枚を軽く紹介。内容は次の通り。

ジェラルド・フィンジ(1901-1956)
○セヴァーン狂詩曲
○小管弦楽のための3つの独白(『恋の空騒ぎ』組曲より)
○弦楽オーケストラのためのロマンス
○弦楽オーケストラのための前奏曲
○管弦楽のための哀歌『落ち葉』
○小管弦楽とヴァイオリンのための入祭唱
○ピアノと弦楽オーケストラのためのエクローグ※
○ピアノと管弦楽のための大幻想曲とトッカータ※
サー・エイドリアン・ボールト指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァーノン・ハンドリー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(※)

基本的に、1枚(組)のCDに複数の指揮者が入っているのって好きじゃないんだけど、これは、「まぁ、しょうがないか」ってんで買ってみたもの。ボールトだし、ハンドリーだし、フィンジだし。オーケストラは、ロンドン・フィルとニュー・フィルハーモニア。さすが、Lyrita、持ってくるアーティストが珍曲離れしている。

で、これが大当たりだった。フィンジに興味を持ったらまずこれを買え!ってくらい。選曲も演奏も管弦楽作品集としては無敵ではないだろうか。いや、ほかにマリナー盤ぐらいしか知らないけど。ただ、マリナー盤は『降誕祭』が入っているので、純粋に管弦楽曲集ではない。そんなこんなで、やっぱ最強じゃないかな?

全て美しい曲なんだけど、特にロマンス、落ち葉、エクローグ、入祭唱、前奏曲あたりは、フィンジの本領発揮ってなところ。イギリスの片田舎でのカントリーライフをこよなく愛したフィンジ。田園風景を思わせる優しく、微かな愁いを帯びたメランコリックなメロディの数々は聴くものを魅了してやまない。ボールトとロンドン・フィルはこの名旋律をたーっぷりとゆったりと歌わせる。ココロ、痺れる。力抜いて聴こう。

ウェッジウッドの器で紅茶でも飲みながら、憂鬱な午後にまったりと聴くのが小粋。ちなみに、ウェッジウッド家は、フィンジを「俺の後継者!!」と指名していたヴォーン・ウィリアムズの奥様の実家。まんざら無関係じゃない。つか、フィンジの方が、「実は、ウェッジウッドの一族なんです」と言われてしっくり来る。

ま、おいらは江戸切子くらいしか持ってないけどね!!

ジャケットがゴツイのは…ま、ま、諦めてもらいましょう。中身とは全然っ!!印象違うから。もちろん、この画の本人は、ボールト。フィンジと親交はあったらしい。

boult-finzi.jpg






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これまでイギリス音楽のCDを買うにあたっては、EMIのBritish Composers シリーズ、CHANDOS、hyperion、NAXOSの4つのレーベルがイギリス音楽ファンにとっての頼りだった。しかし!本命、と言うか、幻のように思われ、待望され続けていた伝説のレーベルがあった。Lyritaである。

イギリス音楽に特化したこのマニアックなレーベルは、ボールトを中心に、ハンドリー、作曲家の自作自演(ウォルトン、アルウィン、アーノルドなど)、ヨーヨー・マ、レッパードなどズラリと大物を揃えて滅多に録音されない珍曲を録音しまくっていた。その魅力たるや前述の4レーベルの何れをも遥かに上回るものだった。

ただ、このレーベル、その録音を販売することにそれほど意欲的ではなかった。そもそもイギリスのレコード店、WINDOWSによるレーベルで、あまり市場に流通させることを意識していなかったようだ。そのせいで、LP時代から入手し難い、入手できても高価なレーベルだった。

CDの時代になって、いくつかはCD化されたが、それはごく一部だけ。しかも、入手し難くく、高価と言う状況は相も変わらず。そして、あるとき「もーやめた!」と言って、オーナーが権利を抱えたまま、隠遁してしまった…。TASTEMENTをはじめいくつものレーベルが復刻のための交渉を行ったらしいけれども、何れも不調に終わり、LyritaのCDはamazonなどで、信じられないような高値が付けられるようになっていった。幸い、おいらはオーナーが隠遁する前のいくつかのCDを所有しているが、いずれも数千円の値が付いていた。下手すると1万円を超えるものも…。

それが、どういう風の吹き回しか、2、3年前に唐突に「復活するよー。しかも、LPで出ていたやつ全部CD化しちゃうよー」と言うことになった。イギリス音楽マニア、狂喜乱舞。Lyrita復活するならNAXOSなんて、買ってる場合じゃない!と言う運びになったんだけど、「でも、価格は据え置き!しかも、CD-R仕様よ?」ってことで、おいらは躊躇しまくっていた。軽くイギリス熱も落ち着いていた頃だったし。しかし、だ。このレーベル、いつ「やっぱやめた。じゃぁね!」と言うことになるか判らない。そこで、興味のあるものから少しずつ買っていくことにした。

まずは、PHILIPSのマリナー盤購入以降、歌曲以外でこれと言う録音のなかったフィンジを。ボールト&ハンドリーの指揮したものを中心に買ってみた。やっぱ、すげぇ!!「フィンジは寡作だからマリナー盤買っとけば、とりあえず、OK!!」って大嘘。名曲隠れすぎ。ピアノと弦楽合奏のためのエクローグや管弦楽のためのエレジー“落ち葉”なんて悶絶するほど美しい。これ聴かないでいいなんて話、あるわけない。こんな録音を残してくれていたLyrita、やっぱイギリス音楽ファンの絶対的神である。

そして…Lyritaのフィンジと言えば、ヨーヨー・マ&ハンドリーのチェロ協奏曲。あの、マである。実は、これマのデビュー盤なのだ。まさに幻の名盤と言われていた逸品。これも今回の復活劇で、陽の目を見るようになった。こんなんが出てくるんだから、もう、これからだって楽しみでしょうがない!!んだけど、どうも復刻は進んでいないように見えるんだが、気のせいか?「やっぱ、やーめた!!」になる可能性は相当大きいとは思っているが…。

ところで、手元の資料では、Lyritaはオリジナル音源は一切ない、と言うことになっているが、では、オリジナル音源はどこのレーベルに?確かに、イギリスのいちレコード店のプロジェクトとしてはあまりにも凄すぎるとは思うんだけど、オーナーが権利を独占的に持っていたりして、その実態は杳として掴めない。まぁ、いいか、伝説復活と言うことで、喜んで楽しんでいよう。


lyrita.gif


 

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クラヲタにとって、オーストリアは、世界の首都あるいは聖地みたいなもんである。決して、国の標語が「コアラはいません!!」ではない。しかし、一歩、クラヲタから踏み出してみよう(そう、HMVのクラシック隔離部屋から踏み出すように)。そうすると評価はこうなる。→「でっかい岩はありません」(アンサイクロペディにリンク)

そうそう、幼いとき、こんな話もしていたような…。
「オーストリアって国知ってる?」
「オーストリアだろ?」
「違うよ。オーストリアだよ!!」
「そんな国ないよ」

結構悲しい…。しかし、冒頭に述べたようにクラヲタ・ワールドでは、オーストリアこそマイナーな存在である。グーセンスの尽力により、巨大なオペラ・ハウスを得たが、ムジーク・フェラインだよ?シュターツオーパーだよ?ウィーン・フィルだよ?ザルツブルク音楽祭だよ?モーツァルトだよ?と言われれば、全く分はない。しかも、グーセンス、エロ写真所有していた件で、捕まっちゃって引退しちゃうし…。どうしようもない。

そんなオーストリア音楽が、妙に気になる今日この頃。オペラ・ハウスと言うクラシックの殿堂みたいのがあるのに!!と言うわけで、先日はウィスペルウェイ&テイト、シドニー交響楽団のウォルトンのチェロ協奏曲を買ってみたりした。録音場所はもちろん、オペラ・ハウス。そのほかに、ブリギット・ニルソン&マッケラス、シドニー交響楽団によるオペラ・ハウス、オープニング・コンサートのDVDなんかもあるので、より深く追求することも出来る。まぁ、なんだ、オペラ・ハウスを本拠地にしているシドニー交響楽団がもっと頑張ればいいわけだ。

さて、今度は作曲家に眼を向けてみた。オーケストラとか、演奏家は、音楽新興国でも結構、ヨーロッパに対抗できないこともないんだけど、作曲家となると、伝統国のヨーロッパ諸国には、全く歯が立たない。まるで知らない。それほど頑張って探したわけじゃないけど。まぁ、いっか、別に。

と、思っていた矢先、NAXOSからクーネだか、コーンだか、コーネだか…読み方のいまいち定まらない作曲家のCDが出ているのを発見(Koehne)。オーケストラはもちろん、シドニー交響楽団。指揮者は、オーストリア出身の巨匠、マッケラスが腕をまくって出て行った…わけもなく、日本人の湯浅卓夫さん。早速買ってみた。

この作曲家のポリシーは「クラシックの系統に属する現代音楽には、ポピュラー音楽持っているような人を惹きつける魅力に欠けていることに問題意識を持ち、作曲活動を行っています」(ナクソスの紹介文より)とのこと。

早速聴いてみる。1曲目。「エレベーター・ミュージック」。エスカレーターじゃないんかい!!いずれにせよ、こういうものを題材にしちゃうあたり思いっきり、クーネの批判していた「クラシックの系統に属する現代音楽」っぽさ全開で怪しい感じがしてくる。ライヒとか…ね。

ところが、聴いてみると、前衛的でも実験的でもない。強烈なノリノリのリズムとバカ騒ぎ。ルンバだ。あんま聴いたことないけど、ヒナステラとかにありそうな気もする。ただ、妙に洗練された感じもあって、軽くバーンスタインちっくな雰囲気も漂う。もちろん、カンガルーもコアラも感じさせない。軽くシティ派。あ、でも、おいら的にはエレベータも全く感じなかった。高層ビルのエレベーターに流していても十分に違和感を感じさせる音楽だ。エレベーターって静かなんよ?

「発電所」(あ、曲の題名ね。念為)も同系統の音楽。「飛行中のエンターテイメント」はクーネのポリシーどおりポップ(※ルチアではない)な魅力の溢れる音楽。3曲からなる音楽だけど、特に印象に強いのは「西部劇」と題された2曲目。オーボエのわかりやすーいメロディにとろけることができる。アンドリュー・ロイド・ウェッバーなんかを少し思い出させる。うんうん、そうかそうか、ゲンダイ音楽にはこういうのが欠けていると言いたいんだな。大衆性って言うのかな?そういうの。

しかし、この作曲家が100年後にどうなっているかと言うと、多くの歴史に埋まった作曲家同様…なんだろな。久しぶりに良い作曲家に出会えたなぁ~、とは思うけど。

頑張れ、オージー!!

あ、ちなみに、このCD録音はオペラ・ハウスじゃなくてシドニー・タウン・ホール。市庁の中にあるホールだそうで、こちらの建物もなかなか有名らしい。


koehne.jpg






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「ハンサムな男って何でみんな同性愛者なのかしら!!」

とは、バーンスタイン(以下、レニーと略す)について、マリア・カラスが仰せられた迷言である。そうなのである。ハンサムな男はみんな、女性には興味がないのである。カラスが言うんだから間違いない。テレビに出ているあの人やこの人も…女性に興味がない。残念。ははは…(虚)。

ってのは、どうでもいいとして。あの有名な指揮者が、レニーの愛人だったと言う噂を聴いたことがある!!って言うのも、あまり興味がないので、どうでも良いこととして。つか、レニーって性別はどうでも良かったんじゃないか?と言う疑問もこの際、「博愛主義者なんだよ!!」ってことにしておいて。

マジな話。レニーのハイドン、叩き売りBOX、12枚で2,000円台…買ったのだ。中のジャケットが軽くバーンスタイン写真集になっているので、カラスの言うところの「ハンサムな男」も満喫できる。おいらは、ハンサムの基準がさっぱり判らない男なのでどうでもいいんだけど、指揮者として、サマになっているよなぁ~とは思う。ただし、CDケースとしてのつくりは酷すぎるので、覚悟はして置いた方が良い。そうは簡単に取り出されないんだからね!!安いからって、そうは簡単に聴かせてあげないんだから!!仕様。ムカついたらカッターで切ってしまおう。所詮、SCとは言え、ソニーだ。若しかすると、ソニータイマーも入っているかも。TDKのCD-Rにバックアップしておく必要があるかもしれない。

さて、内容だけれども、値段以上の価値はある…って言うのは、不遜すぎる評価。だってさ、CD1枚200円くらいよ?それ以下の価値しかない、なんてことあるわけない。レニーよ?熱い漢レニーだよ?しかも、それだけじゃない。萌えたい人のために、テレジア・ミサにルチア・ポップも参加しているサービスっぷり。ちなみに、ポップ・コレクターとしては、入手困難になっていた、レア・アイテムだったりする。多分、ブルーレイの成功で調子に乗ったソニーが、最近、売り始めたBlue-spec CDと言うただのCD-Rで2,500円で売っても売れたんじゃないかな(おいら限定)。

演奏は、ザックリ荒削りな感もあるかもしれないけど、超ノリノリで突っ走る。86番の終楽章なんか、快感の極み。難しいことを考え過ぎない、眉間に皺の寄らないクラシックの代表。ハイドンは退屈とか、シンプルすぎるとか、悩みたい人は、向いていない。この頃のレニーの方が、晩年のテンポの遅くなったレニーよりおいらは好き。これが1980年代のウィーン・フィルとの録音だったら、購入は1日遅れていたかも(持ってるけど)。

それにしても、この人、ハイドン好きだったんだなぁ~。ここに収められたものだけじゃなくて、ドイツ・グラモフォンにも録音しているから、相当な数だ。名演揃いなので、おいらたち、後年のリスナーにはありがたいことだ。

ところで、バーンスタインのハイドンと言えば、手塚治が題材にして短編の漫画を描いている。『雨のコンダクター』って作品だ。バーンスタインが反戦の意を込めて、教会で戦時のミサを演奏するってやつ。事実は良く知らないけど、バーンスタインらしいやね。戦時のミサは、この叩き売りボックスにも入っているので、漫画を読みつつ楽しむのも一興。ちなみに、この漫画、バーンスタインに対局的な立場の指揮者としてオーマンディが描かれているんだけど…顔で善悪分けすぎだよ…。


bernstein-haydn.jpg






 

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最近、と言うか、ここ数日、ブラームスがマイブームなんである。特に交響曲第3番。第3楽章の哀調漂う調べは殊更有名だけど、終楽章の弾けた感じが妙にツボに入ってしょうがないんである。最後はおとなしくなって、静かに終わるんだけど、まぁ、ホッとすると言うか、戦闘の後の祈りみたいな感じでこれまた一興だ。

で、クラヲタお得意の誰がいいかって話。家にあるこの曲を探し出して、聴いてみた。いや、まぁ、新たに買う気はしないし…

アバド&ベルリン・フィル
ハイティンク&ボストン響
ハイティンク&ロンドン響
クレンペラー&フィルハーモニア管
ドホナーニ&クリーヴランド管
ヴァント&北ドイツ放送響×2
ケンペ&ベルリン・フィル
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
アーノンクール&ベルリン・フィル
ヨッフム&ロンドン・フィル
クーベリック&バイエルン放送響
クナッパーツブッシュ&ウィーン・フィル
ショルティ&シカゴ響
バルビローリ&ウィーン・フィル
ワルター&コロンビア響
バーンスタイン&イスラエル・フィル…

要らないよねー。これ以上あってもしょうがないし!…あれ?カラヤンは?ケルテスは?ムーティは?…ってきりがない。同曲異盤の異常に多い曲である。要するに、録音をする演奏家からしてみたらやたらと競争率の高い曲だ。よほど惹かれるものがないとヲタもなかなか買ってくれない。

さて、どれが良いか。難しい問題である。

間違いなく良いのはアバドか。なんつっても、おいらが最初に買ったこの曲のCDだ。刷り込み盤ってやつ。ベルリン・フィルの輝かしい音色が存分に発揮されている上に活き活きしている。ケンペもベルリン・フィルで、これも凄いサウンドが楽しめるんだけど、やっぱアバドの方が新しいだけに録音いいからなぁ。

ワルター、フルトヴェングラーはさすが。なんだけど、最近、オーケストラのモノラル音源を聴く気がしなくて、フルトヴェングラーは敬遠気味。ワルターは意外と燃えていて、迫力がある。CBS音源だけど、音質もそんなに悪くないと思う。

クレンペラーはこういう曲でもスケール感のある演奏を展開して、んで、成功してしまう。『スコットランド』でもそうなんだけど、「クレンペラーの演奏で名演?」って思う曲が、案外に凄い結果になったりするから、クレンペラーはただの変態ではなかった。イギリスの楽団では、ヨッフムの演奏も良い。案外、ドイツな響きなんだよね、ロンドン・フィル。

とか、なんとか言って、一番聴くのは、ハイティンク&ボストン響だったりする。飛びぬけて凄いことやっていないように感じるんだけど、このテンポ、このサウンド…気弱にならない渋い味わい。凄くしっくりくる。欲求不満にもならず、頭に血も上らず。理想的な交響曲を築き上げている。

ちなみに、ジャケットはWordで作った(ウソ…いや、そうかも)。


haitink-brahms3.jpg






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ハイドン没後200周年!!偉大な作曲家なんだけど、割合と軽んじられている作曲家だと思う。ちなみに、おいらは、好きな作曲家なんだよね。クラシック聴き始めて、モーツァルトの次に聴いたのがハイドンだった。多分おいらをこの世界に引きずり込んだ張本人の一人だ。

と、言いつつ、このアニバーサリーな年にようやく1枚目ゲット↓

ヨゼフ・ハイドン:ミサ曲第9番 ネルソン・ミサ&テ・デウム
 ピノック&イングリッシュ・コンサート 他

ミサって言うと、教会で厳粛に鳴るものってイメージがあると思うけど、ネルソン・ミサはちょっと違う。怒涛の祈りとでも言えばいいだろうか。冒頭から力強く、パワーが放出される。そして、その怒涛の音楽の中に、散りばめられる美しい祈りの響き…特にGloria in excelsis Deoでのソプラノ。す、素敵過ぎるぜ。ノリノリで敬虔な異様な興奮。

さて、今回、購入したのはピノック…という事で、オリジナル楽器。今まで聴いていたのは、モダン楽器だったので斬新か。機動力十分の疾走感溢れる演奏だ。ドッシリ構えないで、一気呵成に爽快にまくし立てる。息を呑んでいる間に40分があっという間に終わってしまう。何も考えずに、ただ音楽に身をゆだねよう!!とりあえず、難しいことは考えない。音楽を聴くだけ。そうすれば、ピノックが素晴らしいネルソン・ミサの世界を聴かせてくれる。カップリングのテ・デウムも快演。

これを期に折角のアニバーサリーなので少しハイドンにはまってみようか。来週はバーンスタインのハイドン録音集が爆安で発売される予定。交響曲全集とか聴ききれる自信がないけど、これは欲しい。HMVなどの録音の詳細には書いていないけど、テレジア・ミサに、ルチア・ポップが参加しているはず。ここ数年入手困難だっただけに楽しみなセットだ。

nelsonmass.jpg






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のけぞった…。

正直、おいらは、クラヲタの合併症であるオーディオマニアの重症度は相当低い。だけど、良い音では聴きたい。で、買ってみたのだ、LINNのSACD。

実は、恥ずかしながら、LINNがレーベル持っていることを全く知らなかった。そんで、知ったら、おののいて、欲しくなった。だって、LINNだよ?英国王室御用達の高級オーディオメーカーだよ?CDプレイヤー、100万オーバーが普通のメーカーだよ?プライドってもんがあるだろ、プライドってのが。EMIだの、ソニーだのと変わんないもの作ったって、プライド、ズダズダって世界だ。もちろん、録音機材は、本気モードのLINNのものばかり。おそれおののけ。

とか、オーバーすぎる多大な期待を掛けて、GWの自宅警備・情報収集の供に買ったのだ。SACDプレイヤー持ってないのにさ(汗)。だから、ハイブリッドとは言え、スタンダードステレオしか聴けない。偉そうなこといえない。

そんな状況で、聴いてみて…のけぞった。さすがLINN。スタンダードステレオで、素人が聴いてもこれは、判る。LINNの面目躍如。克明な音色。臨場感があって、凄くクリアな音だ…。音の輪郭がはっきりとしていてよどみがない。素晴らしい。もう、今後はみんなLINNでレコーディングすればいいのに。

あ、今聴いて、感想書いているのは、以下のソフト。

モーツァルト:交響曲第38番~41番
 マッケラス指揮スコットランド室内管弦楽団

マッケラスのモーツァルトはプラハ室内管との旧盤も名演だけど、新盤はさらに良い。軽い疾走感がさりげなく気持ち良い。旧盤同様、小編成のモダン楽器のピリオド奏法だが、チェンバロは消えた。40番の終楽章とか、もはや、肉体的に気持ちがイイ。しばらくは、モーツァルトの交響曲を聴くときは、このCD聴いてしまいそうだ。

あー、はやく、はやく、SACDプレイヤー買わないとなぁ。出来れば、LINNで。中古で安いのでないかなぁ。現行の型だと、一番安いのが、80万円台であったな。はい、無理。別にLINNじゃなくてもいいけどね。無理だし。どうせ、無理だし(涙)。

linn.jpg






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失恋、ドラッグ、妄想…と言う3つのキーワードを与えられれば、クラヲタはベルリオーズを思い起こす。そうそう、幻想交響曲がそれ。

若き芸術家が、或る日、ある劇場で女優に一目ぼれする。ストーカーのように必死にアピールするが、受け入れてもらえず、やけになってアヘンに手を出す。らりった脳味噌の中で、豊かな想像を膨らませていく…その想像の内容が幻想交響曲に表現されている。若き芸術家って言うのが、本人のことなんだけど、実際、ベルリオーズはアヘンを吸いながら作曲していたとか…そんな噂もある。もう、妄想交響曲とか、幻覚交響曲とかいった方がいいようなものなのだ。しかし、それでもフランスを代表する交響曲だったりしちゃうわけで、芸術ってなんだかな。

さてさて、この交響曲、おいらは好きな曲ではないのだが、ヤンソンス&ベルリン・フィルの爆安DVDがリリースされたので買ってみた。ランチ1回分なので…。

で、これがとんでもなく素晴らしい内容だった。パワーも凄いけど、それでいてガツガツしないのが、ヤンソンスらしいところ。騒がしくない。熱い音塊の大洪水。オーケストラの配置も一工夫ある。客席の最前列の前に向かい合いで、ドカッ!とハープを配置。オーボエを客席後部のバルコニーに配し、イスタンブールの聖イレーネ聖堂の内部にめ一杯に音楽を響かせている。

また、映像的にも、建築物の美しさをありったけに見せ付けさせてくれるもの。機能的に音響の良いホールもいいけど、こういう美しい建築物の中で素晴らしい音楽に浸れたら最高なんだろうな~、と思う。

演奏、録音、映像、どれをとっても隙のない素晴らしいソフト。幻想交響曲、ちょっと好きになれたかも。これがこの値段で…!!たぶん限定盤だと思うので、お早めにご購入を!!

jansons-bpo.jpg









 

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ブログって良い。「ブログ書かなきゃ!!」みたいに追い詰められると病んじゃっているけど、おいらは気が向いたときにドドッと書いたり、気が向かなかったら書かなかったりと、ずいぶん好い加減、かつ、不誠実だ。でも、日々、ブログに書くようなことがないか、探している。面白いことを探している。もちろん、その面白いことは100%おいらの主観なんだけど、そうしていると、淡々としているように見える日常にも面白いことがたくさんあるような気がしてくる。ブログをやってなかったら気付かなかったような、些細な「面白いこと」にもたくさん出会える。結局、それをブログに書いているかどうかは、また、別の話だけど。

さて、本日は…えっと…本日も、実に何もない平日だったわけだが、久しぶりに、ドヴォルザークの交響曲第2番なんてものを聴いてみている。ロジェストヴェンスキー指揮モスクワ放送交響楽団の演奏によるものだ。AUDIOPHILEと言う怪しげなレーベルから出ていたもの。昔、軽いマイノリティ好きで買ったもの。まぁ、なんだ、今となっちゃあ、メジャーな作曲家の交響曲なんて、どんな番号が若くたって、さほどマイナーとは言えないのだ、と悟った振りをしてみたりしているわけだけど。

で、この演奏。気弱なところの全くないドヴォルザーク。この曲、メロディ・メーカーらしく美しかったり、楽しかったりするメロディが溢れかえっちゃっていて、収拾が付かなくなっているんだけど、それを臆面もなく、何の迷いもなく、堂々とパワフルに歌いきってしまう。アメリカで望郷の念に駆られてメソメソしているドヴォルザークはそこにはいない。大地の咆哮、ロシアン、ドヴォルザーク。勘違い演奏かもしれないけど、良いんじゃない?別に。全部、型枠どおりの演奏だったら、音楽なんて面白くないわけで。たまにはこんな演奏も聴かなくちゃぁなぁ、と思う。


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「コンサート・ホール・ソサエティ」と言うのが昔あったらしい。

音楽に興味のある人が、このソサエティに入会すると、定期的に(月1回くらい)名曲が収められたLPが届けられるというものだ。ファミリー向け。ファン垂涎な香りは全くしてこない。通販とかで、ゴソッと「クラシック大全」的に売られている怪しげなセットと同じ香りがする。マニアなら入会しないだろう。

…って、思っていた。甘かった。数年前にScribendumからミュンシュとシューリヒトのボックスものがリリースされたのだが、実はこれ、「コンサート・ホール・ソサエティ」録音集というものだった。なんと…オリジナル音源が殆どだったそうで、こういうセットものが復刻されたのだ。そのほかにも、モントゥー、スーク、フルニエ、アルミン・ジョルダン、サージェント、グルダ、リヒテル、ストコフスキー、マゼール、ホリガーと錚々たるメンバーで録音がされたと言う。無名の演奏家もだいぶ入っているが…凄すぎる。

で、さて。先日、入手した386円のDVDにも「コンサート・ホール」のシリーズ名がついていた。コンサート・ホール・ソサエティを意識したのだろうか。知らないで適当な命名したのだろうか。…確実に後者だろうけど(笑)って確証あり。指揮者の表記が「ピーター・マーグ」だから。映像観るまでホントにマークが出てくるのか、心配させられる。

んで、オーケストラ名は、スヴィッツェラ・イタリアナ・オーケストラ…普通は、スイス・イタリア語放送管弦楽団と表記しなくちゃいけないところだ。適当に英語読みしちゃったんだな、指揮者名も、オーケストラ名も。なのにぬけぬけと「一流の演奏家が奏でる華麗なクラシックワールド」って書いちゃっている。知らないだろ…絶対。

そして、クラシックDVDとしてはレアなリージョンコード2。普通は0。要するにフリーなわけなんだが。

音質は…ぼちぼち。鑑賞に堪えられないってほどのものではない。値段を考えると何も文句を言う気はなくなるし、マークの指揮姿を見られるだけども、実は相当貴重なソフトだ。HMVのレビューに書かれていた「この値段の水準」と言うのは、どの程度のものかわからないけど、確実に「買い」ではあるだろう。

肝心のマークの指揮姿だけれども、まぁ、なんというか、うだつの上がらない感じだ。こんな感じで、あんな素晴らしい音楽を…と思うとびっくりだ。必見。

他にも出してくれるといいんだけど…第二のコンサート・ホール・ソサエティ目指して!って、この1本だけで、殆どまともなソフト出していないな、このレーベル。よく駅とか、ホームセンターで売っている500円DVDのレーベルだ…。まぐれ当たりなり。過大な期待はしてはいけない。

ジャケットも…酷すぎる…汗。

concerthall.jpg









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