えー、ヨーロッパまで行ってCD・DVD探索をしていたんである。インターネットでなんでも入手できるようになったよ!とは言え、あるんである、日本で買えないCD・DVD。特にDVDはヨーロッパではPAL形式なので、日本では入手できないものが多い。まぁ、BDが普及していけば、この問題は解消されるんだろうけど。
さて、今回の一番の大物は、ティーレマン&ウィーン・フィルのベートーヴェン、交響曲全集(DVD)かな?日本のアマゾンでは一応、バラ売りでいくつか出てくるんだが、入荷はしていないみたい。あとは、外国からの取り寄せになる。要するに、普通には日本では手に入らない。こんなにもドメジャーな企画が、である。しかも、なんと映像方式はNTSC、サブタイトルは日本語対応である。なんで、日本で売らないか判らない代物。むしろ、ヨーロッパで見れないじゃん…。ちなみにBDも出ていたんだけど、帰りがけのどさくさだったので、あまり考えないでDVDを買ってしまった。BDにすれば良かったかな~。なんて、クヨクヨしてみたり。
演奏は、正統的。重厚で質実剛健。ふと気が付けば、こういう真っ向からドイツ・ロマン派に取り組む指揮者って少なくなったんじゃないか?録音のあるところから見ても、フルトヴェングラーから始まって、ヴァントまで正統的な指揮者がいたんだけど、色んな指揮者がこうした解釈で演奏・録音をしまくったせいで、その後の指揮者が、その解釈方法に限界を覚えてしまった…ってのが、今日の状況だと思う。だから、ここ10年くらいの間にベートーヴェンの交響曲全集を出した、ラトルだの、プレトニェフだの、ってのは、こうした従来の路線からは外れている(って、ラトルの演奏は聴いていなくって、噂からの推測だけど)。そんな中でティーレマンの存在って大切だと思う(誰かほかにいたっけ?忘れているだけかも)。
ほかは、やはり、ティーレマンがシュターツカペレ・ドレスデンを振ったベートーヴェンのミサ・ソレムニス。おいらが今回の旅で聴いたドレスデン大空襲追悼コンサートの去年のものである。やはり、NTSCでサブタイトルに日本語あり。いつか、日本で買えるようになるのかな?
CDでは、音楽紀行本編の方でも触れたけど、チェコでLOTOSと言うレーベルのCDをごそっと買った。主にヨゼフ・スークのCDを出しているレーベル。小品集録音の多いスークだが、LOTOSにも小品をいくつか録音している。今回は“ロマンティック・ヴァイオリン”(1巻~3巻まである)と“マジック・ヴァイオリン”、“ロマンス”を買った。スークのヴァイオリンって気を衒ったところがなくって、素直にヴァイオリンの良さを楽しませてくれる。珠玉の小品を柔らかく優しく包み込んでいく感じが、堪らなく良い。
あとチェコと言えば、スプラフォンだけど、このレーベルはほとんど日本で入手可能なので、事前調査が不足していたおいらには、隠れた逸品を探し出すことができなかった。でも、買ってしまった…。
そんなこんなで、結局、結構買ってしまった…前回以上だ。反省、反省。
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