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10年以上前に消えたレーベル、ACANTAのCDを入手。
しかも、新品。10年以上在庫として眠っていたのか、
それとも個人で買って未開封のまま、10年以上保有されていたのか…。
いずれにせよ、冷凍保存されちゃったマンモスみたいなCDである。
これを何のためらいもなく、開封。
ビニールに永年閉じ込められたCDを遂に解放した。

で…このCDは何なのかといえば、レハールの喜歌劇『メリー・ウィドウ』(抜粋)、
ヴァランシェンヌをルチア・ポップが歌っているもの。
後年に録音された「ウィーン・オペレッタ・アリア集」を聴いて欲しくなっちゃったCD。
実は、超名曲でありながら『メリー・ウィドウ』は一部以外お初。
それでも、喜歌劇と言うこともあり、馴染みやすく、素直に楽しめた。
唯一、知っていた「ヴィリアの歌」は、
前述のポップのアリア集で聴いたことがあったものであるけれども、
これはもう今回入手したCDで歌っているハルシュタインよりもポップの方が全然良い。
声の艶、柔らかさ、ヒステリックにならない高音域の優しさ…ポップの歌は本当に素晴らしい限り。
ま、ま、好みもあるんですが。
ちなみに今回入手したCDは1968年の録音(多分)ってこともあり、
若々しく明るく弾むような声が、実に魅力的な歌唱。
入手容易とは言えないのでお薦めできるCDではないけれども、
中古屋等で見つけたら、是非。

なお、ポップは1968年から翌年にかけて、
『ルクセンブルク候』、『皇帝と船大工』(2回)、
それにこの『メリー・ウィドウ』(全曲盤は存在するのだろうか)を収録している。
実は録音年は定かではない部分もあるが、
この頃はオペレッタ歌手っぽくなっていたのか…?
でも、その間にバッハを歌っていたりする。

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