MUSIC&ARTSから出ているトスカニーニのワーグナーが話題になっている。
この録音、1954年4月4日、カーネギー・ホールにおけるトスカニーニ引退公演のライブで、
なんとステレオ録音である。とは言え、後年のものに比べると、
立体感に乏しく、過剰な期待をし過ぎると裏切られてしまう。
ライヴ録音とは言え、臨場感もさほど感じられない。
まだまだステレオは実験段階であり、
実用段階にはなってなかった頃のものであるから、やむを得ないのだろう。
ただし、一連のモノラルのRCA録音よりは、
遥かに鑑賞に堪えられるものであり、
この音源の復刻の意義は、それなりにあるのだろうと思う。
フルトヴェングラーのステレオ音源も出て来ないかな…
と思っていたら、こんなものが…。熱いんだか、熱くないんだか…。
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