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■ 暗黒の都

富山からひとっ飛び。夜、東京に帰ってきた。

夕方から夜の便だと窓から観る、東京の夜景がなかなか見もの。そんなわけで、今回も窓側に座ったんだが、想像以上に東京は暗くなっていた。あの光は無駄だったのか?よく「あの明かりがなくても不便じゃない」ってなことを言っている人を聞くが、そりゃそうで、プラハから比べたって、たぶん今の東京の方がまだ明るい。それでも、別に不便なわけじゃない。生きていくために絶対必要ってわけじゃない。しかし、巨大な経済規模を持ち世界的に見れば贅沢しまくっている日本人には必要なものだったんだろう。必要っつうか、象徴するもの、って言った方がいいかな。

それで、今は自粛ムードが続いているから「いいじゃないか、これくらい暗くても」ってことになっているけど、さて、何年も続くとしたらどうなのかな?おいらは全然かまわないけど。贅沢に慣れちゃうと、そんな簡単に我慢できないんじゃないかな?って思うんだよなぁ。

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■ 富山!

野暮用で富山に来ている。富山って言えば、野暮用的にも2度目だし、立山連峰の表玄関ってこともあって、おいらにとっては割と馴染みの深い場所。意外と遠いんだが、飛行機で来る分にはあっつうま。

で、その飛行機なんだが、今日は富山空港にすんなり着陸できず。滑走路まで入りつつも、再浮上。機内アナウンスでは「詳細が分かり次第お知らせします」って、おい!何があった。しばらくして、風の影響で着陸できなかったとお知らせ。ビビったなぁ、もう…。2回目は激しく揺れつつも無事着陸。

ホテルでひと休憩してから、夕食へ。なんと、土砂降り。少し歩いたら、もう、びしょびしょ。傘は上半身しか守ってくれない。慌ててバスに飛び乗る。飛行機の上からは綺麗な立山連峰が見られたのになぁ。

夕食は富山の海鮮三昧。焼き物も刺身も最高に美味しかった。なぜか、ズワイガニも出てきたんだが、もちろん、地場のもの。魚屋さんの直営ってことで、素材もよくって、随分と人気の高い店のようだった。

宿…つっても、ビジネスホテルなんだが、立派な温泉がついていて、ゆったり休憩。まぁ、観光はしないんだが、そこそこ富山を満喫。明日も、急かず、富山の空気を味わおう。

toyama.jpg












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ビエロフラーヴェクのマルティヌー交響曲全集が出る。ついに出るんである。そうか、チェコ・フィルとの一連の企画が完結したのか。と思ったら、BBC交響楽団との新録音だった。最初はシャンドスで、次に、スプラフォンで、全集企画が進んでいたはずなんだが、なぜかいずれも完成しないまま、今日に至っていた。ビエロフラーヴェクはマルティヌーのスペシャリストなんだが、そんなわけでこれまで全集がなかった。ファンとしては忸怩たる思いだった。

これはもはや、そういう運命なのか、と思っていたら、唐突にBBC交響楽団とバシッと全集を出してくれたんである。嬉しい限り。来年にはチェコ・フィルに復帰するんで、スプラフォンの方の全集も完成させちゃってくれるとありがたいんだが…いや、録音されているんだけど、お蔵入りしているだけのような。

まぁ、そんなこんなで中途半端な企画を2度も進めているビエロフラーヴェク、当然、ダブっている曲もある。4番と6番だ。毎回ちゃんと録音しているので、今回で3回目の録音になる。この2曲を3回も録音した指揮者なんて後にも先にもビエロフラーヴェクだけだろう。快挙か、暴挙か…面白い指揮者だ…。

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絶妙のタイミングで「レベル7」が発表されて、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンが開催不能に陥ったのが、2週間ほど前。海外演奏家が一気に来日をキャンセルした。「レベル7」と言う響きもあるんだろうが、日本政府への不信感って大いきかったんじゃないか。

政治的な話はあんましたくないので、この辺にしておいて。こんな状況の中でLFJ企画側は頑張った。もの凄く頑張った。出演者、演目を大幅に変更して開催に漕ぎ着けた。僅か10日ほどで、企画を改めた。しかし、おいらの楽しみにしていたコルボ師はついに来日断念。LFJ始まって以来か。

新たな企画のチケット抽選は昨日一杯まで。27日から一般販売が始まる。一時は、今回の参加を見送ることも考えていたけど、折角だから急遽、チケット抽選に参戦。ブラレイ&プラジャーク四重奏団のブラームスのピアノ五重奏曲とデュメイと児玉桃のブラームスのヴァイオリン・ソナタの2公演。めでたく2公演とも当選した。

ブラレイは大好きなヴァイオリニスト、ルノー・カプソンとの室内楽に多く参加しているピアニスト。デュメイは言わずと知れた名演奏家。美麗な音色で評価が高い。なぜか、一枚も持っていないが、こういう機会に聴いてみようかと。演目もおいら垂涎。

そんなわけで、コルボ師の演奏が聴けないことを嘆きつつも、存分に楽しんでやる!

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フィラデルフィア管弦楽団が破産した。おいらはアメリカの破産法のことは良く判らないんだけれども、消滅だけは免れて欲しいと願う。当座の公演活動は続けるってことだけれども…。

最近の動向は、おいらはちっとも掴めていなかったんだけれども、ここまでのビッグネームがそこまで追い込まれるってどういうことなんだろか。景気が悪いのはそうなんだろうけど。

ちなみに、おいらの寡聞の知識では、アメリカのオーケストラではいかにスポンサーが集められるかってのが経営の成否の分かれ目らしい。オーケストラ主催のパーティでは、首席指揮者(音楽監督)がいかに後援者たちとコミュニケーションをとることができるかが大切だと言う。

バレンボイムがシカゴ交響楽団でいまいち成功しなかったのは、パーティでのコミュニケーション不足だったと何かで読んだことがある。前任者のショルティはそのあたりを良くわきまえていて、それがシカゴ交響楽団の黄金期を築き上げたとか。(うろ覚えなので正確な情報ではないが)

最近のフィラデルフィア管弦楽団はどうだったんだろうか?前任者のエッシェンバッハは当時、パリ管弦楽団との兼任、後任のデュトワもロイヤル・フィルとの兼任と言う状態。それに加えて、世界的な巨匠マエストロ不足と言われる今日。両マエストロ共に多忙を極めていたことは想像に難くない。きちんと後援者への対応はできていたのだろうか?不況の今日、バレンボイムの時代よりもそれは大切なことになっていると思うんだけれども。まぁ、原因はなんだか知らないけどなぁ。

さてさて、巨匠マエストロ不足の反面、若手の台頭が著しいのも確か。ってことで、フィラデルフィア管弦楽団も2012年からネゼ=セガンに将来を託すこととしていたけれども、今回の処置でどうなってしまうのか。ぜひ、この若い指揮者とともに復活を遂げて欲しい。いちファンとして切に願う。

ちなみに、ヨーロッパのオーケストラはこの点、そこまで厳しくなさそう。チェコ・フィルなんて一番いい席で3,000円だからね。採算度外視(汗)。たぶん、国がたんまり補助金出しているんだろな。

今は、エッシェンバッハのサン=サーンスの交響曲第3番『オルガン付き』を聴いてから、オーマンディのコープランドの作品集を聴いている。もちろん、両方ともフィラデルフィア管弦楽団の演奏で。

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■ 募金

募金をしよう!

ってわけで、HMVで
HMV震災支援プロジェクト『Pray for Japan, Power to Japan』実施中。3月中から実施していて、3月一杯は「売上の5%を募金しますよ~」と言う、一見商魂たくましいもの。しかし、食料品等一部の日用品を除くと、日本中、「贅沢は後ろめたい」って感じで消費が恐ろしく落ち込んでいることを考えると「募金になるなら良いんじゃないか?」と自粛を緩和する意味では悪くないのかも。例えば、今、飲食店が危機的な状況なんだが、「売上の一部は寄付します!」って言えば、ちょっとは後ろめたさも和らぐってもんだと思う。経済活動が判り易く、被災地支援に繋がっていくしね。

現在は、ポイント募金実施中。ネットショッピングって、「ポチポチッとな」でひょいひょい買ってしまう危険性もあるんだが、その勢いで、募金もポチポチッとできてしまう。「どーせ、商売のためだろ?」って穿った考え方もあるだろうけど、まぁ、企業が何かをやれば、すべてはそう言われてもしょうがないもの。

余計なことを考えずに、持っているポイントをポチッとするのが吉。ポイントをためていると言うことは、いつもお世話になっている会社と言うことで、信頼もできるしね。

その他、
Tポイントもポイント募金実施中。インターネット時代の賜物かな?積極的に、いや、いつもの通りの経済活動を行って、ポイントためて募金するのが、被災者のためになるのかも。もちろん、現金の募金も積極的にしましょう。

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放射性物質が飛んできたの、放射線が何シーベルトだか、シューベルトだかと、日本中、いや、世界中で大盛り上がり。「水ゲット!」って、もはや、ゲーム化している感あり。それはそれとして、盛り上がっていただいて結構なんだが…あ、いや、アホみたいな買い溜めは結構じゃないが、被災地的には、放射性物質だけ気にしていればいいわけじゃないから大変だろうなぁ。危険なものはたくさんあると思うんだが、ぱっと思いつくのがアスベスト。

唐突に現れた膨大すぎる瓦礫の山。しかも、津波で流されまくって、何がどこにあるか判らない状況。要するにアスベスト建材がどこに転がっているか判らない状況が今の被災地。実際、阪神淡路大震災ではアスベストによる被害がだいぶあったらしい。それでも、阪神淡路大震災の時は、家が移動していなかったからまだ、「この家はアスベスト建材を使っている」「この家はアスベスト建材を使っていない」と多少は把握できただろうけど、今回は、学校の屋上に家が乗っかっているような状況だから何が何だかわからない。

こんな中で、頑張って作業を始めたら…と考えるとそら恐ろしい。とは言え、阪神淡路大震災の経験やアスベストの問題が大きく取り上げられたことがあった関係で、今回きちんとした対応がなされるんだと思う。そう願う。しかし、あんま見ていないけど、TV等マスコミは多く取り上げているようにない。

ちなみに、アスベスト建材が使われている建物の解体って、普通は相当厳重な対応が必要で、それでこそ、高価な防塵マスク付けて、湿潤化して、厳重に囲い込んで…そうやってやるように法律で定められている。そんなレベルのものなのだ。今回のような災害時だと空気中にもだいぶ舞っちゃうだろうから解体に携わる人たちだけじゃなくって、一般の被災者もマスクの着用は必須なんだが、マスクは足りているんだろうか。我々に協力できること…せめて、マスクの買い占めは止めよう!

そう言えば、小学校、中学校の時、石綿付き金網ってあったなぁ。あれ、アルコールランプで熱しているのを見ていると、ついつい、干物を焼きたくなっちゃうんだが、危険すぎる…。つか、あれは、今は使われているのか…。

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■ HMVの価格

HMV onlineの価格設定ってちょこっとややこしいよなぁ~。例えば、マルチバイ特価、3点で30%OFFと言うのは、一般価格からの30%OFFなのであってオンライン会員特価からの30%OFFではない。そりゃ、そうなんだが、あんまり一般価格で買う人っていないと思うから、「あれ?30%もOFFされていないじゃん!」と一瞬思ってしまう。で、この滅多に使われないであろう一般価格ってのが、凄く高いのだ。さらに○○レーベル特価ってのが絡んでくると更に複雑になる。

例えば、マルチバイ特価、3点で30%OFF、しかも、あるレーベル全品50%OFFだとしたら、価格は後者が優先されることになる。もちろん、ここで言う50%OFFの対象は一般価格。この場合のHMVの価格表示は、下記の通りの表示となる。

マルチバイ特価(税込):¥1,500
値引金額:¥1,500
オンライン会員特価(税込):¥1,500
一般価格(税込):¥3,000

マルチバイ特価の30%OFFは一体どこに行ったのか、と一瞬首をかしげたくなる。慣れないとなんだか、解せないような気がする。まぁ、おいらは慣れてきたけど。

それでも、現状ではCDを買うにはそれなりに安い値段で買えるので、石丸が消えた今後、HMVへの依存が高まるのはやむを得ないだろうなぁ。店舗で衝動買いをしたいと言う欲望は、タワーレコードへ…なんだけど、渋谷や新宿までわざわざ行く気がなかなかしない。

やっぱ、石丸の撤退は痛すぎるなぁ…。

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今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(以下、LFJ)だけど、今ん所、中止のお知らせは届いていない。外来の演奏家は来てくれるのだろうか、と言う不安はあるんだが、どうなのか。若し他の国で原発があの状態だったら、おいらは行きたくない。住んでいる分には、まぁ、しゃぁないんだが。色々細かい情報収集もできるし。

さて、今年のLFJ買ったチケットは1枚だけ。ヨーロッパ旅行では8公演も聴いたのになぁ。落ち着いてゆったりと聴きたくなっちゃっているのかも…。もちろん、なんか、美味しそうな演目が少ないってのもあるんだろうなぁ。折角ロマン派なのになんでオーケストラ少ないんだ?ってのが最大の不満。ロマン派って交響曲至上主義の時代だと思うし、オーケストラ音楽こそロマン派の聴きどころだと思うんだけどなぁ。そう考えると、ぶっちゃけ、バッハの回が一番美味しかったんじゃないかと思う。

買ったチケットは、コルボのドイツ・レクイエム。ピアノ伴奏版。会場はCホール。もう、LFJではCホールであんまりオーケストラをやってくれなくなった。オーケストラ版のドイツ・レクイエムはAホールへ。でも、ピアノ伴奏版なんて滅多に聴けないので楽しみっちゃ楽しみ。

ちなみに、ドイツ・レクイエムは、2月にドレスデンで、ドレスデン大空襲追悼コンサートで聴いたばかり。レクイエムなので追悼向けなんだが、5月のコンサートまで追悼的になってしまうとは…。全く想像もしていなかった。もちろん、そう言うコンサートになるとは発表されていないんだが、この状況であれば、拍手は遠慮するべきコンサートになる可能性は大きいと思う。地震の犠牲者に祈る気持ちで聴いてこよう。節電もしているだろうし、祭りって感じじゃないんだろうなぁ。

ちなみに、LFJの公式ホームページには、開催の運びに至った経緯が載っている。繰り返すようだが、こんな状況の日本に来てくれる演奏家の皆様には感謝したいところだ。しかし、常連組は去年までの日本と比べてどんな感想を持つだろうか…。

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4月馬鹿、エイプリルフールも自粛となったようだ。ニュースはこちら。地震発生以降、随分とデマが出回っていたけど、4月1日は自粛。マスコミだけは盛大に怪しげな報道を繰り返していて、先日は、「4月上旬にディズニーランド再開へ」なんて、冗談も楽しげに流していた。「ディズニーランドなにやってんだよ!電気使い過ぎなんだよ!」って批難の視線が集まった。ただでさえ、ピリピリしているので、効果抜群。オリエンタルランドが必死に否定しているのが可哀想。

まぁ、嘘じゃないんだが、
こんなどっきりも仕掛けてきたり、テレビも口では「大丈夫ですよ~、大丈夫ですよ~」と言いながら、不安をあおるような映像を流している。空の棚とか、買い占めている客のインタビューとか…。まさか、米が3月に取れると思っている人は少ないと思うんだが米がよく売れた。その他色々と売れまくってその結果、大量の食品廃棄物が出てくるんじゃないかと思う。実際、ゴミの日に賞味期限切れの菓子パンが大量に捨ててあったという話もあるし…。災害廃棄物だけで大変だっつうのにな。

しかし、これも悪いことばかりじゃないらしくって、
こんなニュースも。カップラーメンと現状レベルの東京の水道水と長い目で見たらどっちの方が危険なんだろう、とかあんま考えない。「だって!テレビ観ていたら大変なことになっているじゃない!」ってな。節電の意味も込めて、TVは消そう!不安も解消されると思う。

さてさて、自粛自粛の世の中の流れだったわけだけど、最近は「自粛ばっかじゃ駄目だよ!経済回さないと」って向きも増えてきた。とは言え、東北の人たちが苦しんでいる時に、浮かれたことはしたくない。そんな時に良く使われる魔法の言葉「コンナトキダカラコソ」。あっつう間に状況を逆転させてしまう不思議なおまじないだ。

そんなわけで、おいらも「コンナトキダカラコソ」普通の生活を…って、おい!おいらの出費のほとんどはCD、コンサート、海外旅行なのであんま日本経済に影響ないじゃんね…。友達と食事に行っても結構安上がりに済ませちゃうしな~。

まぁ、あれだ、細かいことは気にしないで、タワーレコードにGO!

販売延期とかで久し振りに行った割に目新しいものは見つけられず。そんな中で、「おっ!」と思ったのがサー・アンドリュー・デイヴィスのディーリアス。オーケストラはBBC交響楽団。収録曲は、下記の通り。

古い黒人奴隷の歌による変奏曲『アパラチア』
合唱と管弦楽のための『高い丘の歌』

『アパラチア』あたまに「古い黒人奴隷の歌による」なんてのが付いているのは、今回初めて気が付いた。まぁ、黒人霊歌のことだよね。ディーリアスは、若い頃にふらふらしていて…いや、一生ふらふらしていたんだが、若い頃にフロリダの農場でふらふらしていたらしくって、黒人霊歌を採集していた(たぶん、真面目に働いてはいない気がする。だって、ディーリアスだもんね)。で、その成果が、この『アパラチア』や『フロリダ』組曲ってわけだ。

も一つ、『高い丘の歌』はノルウェーの印象を描いた作品。ディーリアスはノルウェー、つうか、北欧全般にもふらふらしていたことがあって、グリーグと面識を得たりもしている。まぁ、こんな風にいい加減な奴だったので、形式美を気にする人たちからは疎んじられる傾向があるようだ。

そんなわけで、ディーリアスの作品は、弟子のフェンビーや悪友のビーチャムの校訂版が多い。今回のCDはビーチャムによる校訂版。ビーチャムと言えば音楽で巨大な財産を投じた放蕩野郎である。その代り、ロンドン・フィル、ロイヤル・フィルを創設。今日までその功績を残す偉大な存在だ(
ウィキペディアの画が面白い)。

久し振りにディーリアスのCDを買ったんだけど、やっぱ良いなぁ。『アパラチア』のイントロダクションのゆったりと遠くから響いてくるような遥かな響き(変な表現だな)、そして煌くようで大らかなオーケストラに乗ってディーリアス・ワールドが広がっていく。とろけますなぁ。よく水彩画のような音楽と言う向きがあるように、目の前に爽やかで清廉な一幅の絵が広がっていくような錯覚を覚えるのがディーリアスの特徴。この色彩感、淡く抽象的なものの確りと別世界に連れて行ってくれる風景描写が、ディーリアス好きにはたまらないのだ。一見するとイージーリスニングとか、サロンミュージックとか、そんな軽い見方をされることもあるけど、たぶん、そんな聴き方をしているとディーリアスの良さは全く判らずじまいになってしまうと思う。デイヴィスの悠揚たる指揮も聴きもの。

コンナトキダカラコソ!TVを消して、電気を消して、ディーリアスの音の絵画の世界に浸ってみるのもいいんじゃないかな?

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