昔よく聴いていたけど、今は全然聴いていないCDを聴くと、
そのときのことが思い出されて妙に懐かしい気持ちなる。
ビシュコフのフランク&ビゼーの交響曲を収めたCDも、
おいらにとっての、そんな懐かしいCDである。
初めて買ったフランクの交響曲であり、このCDから、
この曲が好きになったので、それなりの思い入れもある。
オーケストラは、パリ管弦楽団。
ビシュコフが1985年にムーティの代役として、
ベルリン・フィルで大成功を収めて以降、
欧州の楽壇に次々と客演し、一気にスターダムに駆け上がり…
そして、1989年、遂に手に入れた超ビック・ポストが、
パリ管弦楽団の主席指揮者の地位だった。
あの時の勢いはいま何処…パリ管の職も辞し、
メジャーレーベルからの新譜もしばらく聞かない。
この録音は、1990年に収録されたもの。
まだまだ勢いのあったころの演奏で、
パリ管から華やかで厚みのある響きを引き出して、
立派な演奏になっている。フランク、ビゼーともに秀演。
考えてみれば、ビシュコフは、ロシア人なんだけど、
活躍の場が妙に西側に傾いているのは、色々事情があるらしい。
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