Viva!!梅雨明け!!
だからってわけじゃないけど、コラム更新。
今回は「「クラシック」を聴く人たち」と言うお題。
自分は「マニア」ではなく、単なる愛好家であると宣言しておく。
まぁ、あれこれ言葉の定義とか詮索していくと、
何がなんだか解らなくなってしまうもんなので、軽い気持ちで読んでいただければ幸甚。
話題転換。
突然、クナッパーツブッシュの映像を観たくなって、
レオノーレの3番とベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番、
それに、『トリスタンとイゾルデ』より前奏曲と愛の死を収めたDVDを買ってみた。
クナの映像については以前ちょこっとだけ、断片的な映像をみたことがあるが、
今回のこの映像は演奏会をまるごと収録したもの(多分)で、存分にクナの指揮振りを楽しめる。
最初、クナがのそのそと現れただけ、おー!となってしまった自分、ミーハー也。
クナが動いている!…いや、少し動いている。
何とも簡素でぶっきらぼうな指揮振りなのである。
この指揮でリハーサルも面倒で、いい加減だったり、
すっ飛ばしたりしたと言うから付いていく方は大変である。
テンポは…凄く遅い。遅くて雄大である。悠長迫らぬ風格である。
ピアノ協奏曲ではバックハウスも出てくる。
やはり、おー!となる。動いてる!ってだけで、喜んでしまうのだ。
クナとバックハウスの表現のズレなんかが問題視されるけれども、
クナの指揮するウィーン・フィルは味わい深く美しいし、
バックハウスのピアノも派手ではなくても、力強くかつ美しい。
最後の『トリスタンとイゾルデ』では、先般亡くなったニルソンも出てくる。
これは名演。ちなみに、コンサートマスターはボスコフスキー。
第2ヴァイオリンにはシュトラッサーなんかも出ている(らしい。顔を知らないので(汗))。
何だか、面子をみただけで伝説めいてしまいそうな演奏会である。
音質はモノラルながら、割合と良好で、
モノクロの画質も時代の割には鮮明な部類だと思う。
TDKのDVDは割と良好なものが多いみたい。
あと、見所はホントにクナは観客に向かってお辞儀をしない!
ってことが映像で観られることかな?
観客の方を振り返りもせずに、舞台の袖へと引っ込んでしまう。
そして、一度引っ込んだら出てこない。
この映像では、バックハウスとニルソンしか、万雷の拍手に応えていない。
三半規管に異常があり云々ってことらしいけど、
振り向きもしないってのは無愛想すぎる。
やっぱり、変な人だった…ってことを実感できる映像だ(笑)。
こういう人はもう今日では出てこないだろうな。
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