『のだめカンタービレ』(←単行本は全部読んだ!)の千秋真一のように、
トントンと欧州の楽団に進出してくれる逸材が本当に日本にいてくれたらなぁ…
と思いつつも、ありえない話として片付けてしまっていた。
そんな矢先、『音楽の旅人』(山田治生著、アルファベータ、2006年)と言う本を知る。
小澤征爾の伝記的な本で、あまり主観を交えずに極めて淡々と小澤の経歴を紹介しているのだが、
これを読んで改めて小澤の凄さを思い知った。若いうちから、名だたる欧米の楽団に客演し、
次々とセンセーショナルを起こしていく様、唖然。
そして、20代でサンフランシスコ響のシェフ、30代でボストン響のシェフに就任してしまう。
正にありえない話。千秋真一もここまでやってしまったらやりすぎ。
他の日本人の指揮者で、欧米のメジャーな楽団で主席指揮者や音楽監督のポストを得た例は、
若杉弘のシュターツカペレ・ドレスデンとケルン放送響くらいなもの。
これほどまでに欧米で評価される日本人指揮者と言うのは、なかなか出てこないだろう。
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