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以前紹介したロジェストヴェンスキーの、
突き抜けちゃっているシベリウスの交響曲全集の余白に入っていた、
オイストラフのシベリウスのヴァイオリン協奏曲…これ、凄い。

怜悧で清廉な北欧音楽…とは正反対を行く、男気溢れる堂々たる演奏。
無骨なタッチで図太く歌い上げているのに艶やか。美麗。
同曲にオーマンディとの共演盤もあるけれども、当盤の方が断然上。
ロシアの至宝、20世紀最大級のヴァイオリニストと評されるのも納得。
改めて、この曲って素晴らしいな!と痛感しつつ、毎日のように拝聴。

…と、EMIのクラシック・アーカイヴ・シリーズの一枚に、
このコンビの同曲が入っていたので、早速購入して観てみた。
モノラル録音(CDはステレオ)で、モノクロ収録だけど、
やっぱりすばらしい。頑固な職人風の演奏姿、豪快に弾ききる弓捌き…
見入って、聴き入って、これも何度も拝聴。これで、国内盤2,500円とはお買い得。
なお、カップリングのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、
終演後にショスタコーヴィチが、拍手している映像が一瞬写る。
見つけたときは、なぜか嬉しくなった…。

 

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