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この冬にプラハに行った時、ご当地のCDショップで最も推されていたソフト、パヴェル・シュポルツルの『ジプシー・ウェイ』のDVDがめでたくわが国でも発売されたので早速購入。既に発売されていたCDは、2008年のプラハでのライブだが、今回のDVDはスメタナの生地、リトミシュルで収録されたもの。プログラムは似たようなもんだし、ジャケットも一緒なので、同じコンサートと勘違いしやすい。まぁ、勘違いしたところで大した問題はないんだけどね。

で、このコンサート、どんなもんかって言うと、弦の国チェコの期待の若手ヴァイオリニスト、シュポルツルがスロヴァキアのツィンバロン・バンド、ロマノ・スティーロと組んでジプシー音楽に影響を受けた作品の数々を演奏するってもの。いわゆるクラシック作品あり、映画音楽あり…と言うわけで、クロス・オーバー的。

シュポルツルは、バンダナにジーンズ姿で出てくるような人なので、クロス・オーバーだけで勝負している邪道ヴァイオリニストと勘違いされやすいが、王道の作品でもきちんと勝負できる正統派である。特に自国ものには定評がある。CDで聴いた時はそれほどと思わなかったんだけれども、DVDで観たアシュケナージ&チェコ・フィルを伴奏にしたドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲ではゆったりとした動きの中から実に柔らかく雄渾な音色を響かせていて素晴らしい演奏だった。

正統的な音楽もしっかりできて、クロス・オーバー的な音楽もできる。方向性としてはナイジェル・ケネディに近い。しかし、演奏は奇抜でもエキサイティングでもない。強烈な個性で押してくるタイプではなく正統的なタイプ。柔らかくて、弱気にならない程度に力強い響き、そして、演奏姿は動きに派手さもなく、前述の通りゆったりとしている。何となくチェコの大先輩ヴァイオリニスト、ヨゼフ・スークに共通するところがある。有力な後継者と言っても良いかもしれない。世界的にどこまで評価されるか判らないけれども、チェコには絶対に必要なスター候補だ。

で、さて、『ジプシー・ウェイ』。一見、これまで出し続けてきた、お国ものとは違う路線のように見えるが、スラヴ音楽にはジプシー音楽の影響が多少なりともあるので、その根底的な部分では共通するところがあるのだろう。実際、アレンジされて演奏される曲の中に、スメタナの音楽が混ざってきたりするので、結局、シュポルツルのこれまでのレパートリーから大きくはみ出していないように見える。ヴァイオリニストとしては王道の、ヴィヴァルディの『四季』の録音の方が余程、意外性が感じられた。

とは言え、一般的なクラシックのコンサートと言う雰囲気ではなく、冒頭に述べたとおり、クロスオーバー的な雰囲気のコンサートだ。観客も楽しそうにのっているが、ケネディみたいに派手には盛り上がらない。何せ、本人の動きが優雅なまでにゆったりとしているのだ。チゴイネルワイゼンを弾いていても、技巧的な曲をひしこいて弾いている風はない。それに合間合間に入るシュポルツルのスピーチが、渋く落ち着いちゃっているのだ。「楽しんでる?」とか、観客に問いかけるんだが、低くていい声なんだなぁ、これが。もう、すっごくいい雰囲気。落ち着いた意味で(笑)。ケネディと方向性は似ていると書いたけれども、ライヴの雰囲気は全然違う。年齢的に考えれば、ケネディとシュポルツル、逆の方がいいんじゃ?と思ってしまう。

シュポルツルらしい、柔らかく奇を衒わない素敵な演奏、映像的にもオサレでカッコいい…だけど、日本では売れる予感は全くと言っていいほど、しない(汗)。日本でやっているクロスオーバーよりカッコいいと思うし、コンセプトも確りとしているから説得力もあるんだけどな。


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台風が接近しているってことで、来週頭まで天気が良くないってことなので、今日のうちに無駄な外出をしておこうと、久し振りに渋谷のタワーレコードへ。ネットで探すだけじゃなくて、店頭でCDを選ぶとまた違ったものが目に付いたりする。だけど、タワレコの店頭高すぎ…!

ってことで、なるべく厳選してCD3枚、DVD2枚をゲット。あとは、HMVで買うかーってな感じ。

で、ついでに、「ぶらあぼ」6月号をもらってきた。ネットでも見られるんだけれども、帰りの電車の中の暇つぶしにちょうどいい。そう言えば、コンサート情報もだいぶ前からチェックしていなかったなぁ。ヨーロッパ旅行とラ・フォル・ジュルネで一杯一杯だったってのもあるんだよね。ほかのコンサートはスルーしていた。

しっかし、良いのがあったんだなぁ~。6月にルノー・カプソン、ヴァイオリン・リサイタル!いやぁ、これは慌てた。本来は、リヨン国立管弦楽団のソリストとして来日する予定で、その合間に組まれたコンサートだった。だから予定も1回だけ。でも、リヨン国立管弦楽団の来日が、中止になってしまった。で、あれば、たった1回のコンサートのためにルノーが来日することは普通はありえないと思うんだが、男気を見せてくれた。予定通りに紀尾井ホールでコンサートは開かれる!はず。以下、ルノーのコメント。

日本の聴衆の皆様へ

フランス国立リヨン管弦楽団が日本ツアーをキャンセルすると聞いた時、たとえ1公演のためであったとしても私は日本へ行って演奏しようと即座に決めました。
私は皆さまの国を襲った恐るべき地震の被害を非常に心配しています。そして皆様と一緒団結し、思いを共有していることをお伝えしたいと思います。
音楽は人々を励まし、助ける意味においてとても崇高な手段です。ですから、私はすべての音符を皆様のために演奏したいと思います。それが日本との“心の繋がり”になると信じています。

もうすぐ皆様にお会いできることを楽しみにしています。


ありがたいこと。そう言えば、ちょっと前にリリースしたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の相方、フランク・ブラレイも当初の予定になかったのにLFJに参加したし、カプソン兄弟を可愛がっているアルゲリッチも今回の大震災については色々と動き回ってくれている。熱い人たちだ。

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先日紹介した、メータのミュンヘンでの震災救済コンサート、CD化されるらしい。折角だから買ってみたいなと思って詳細見ていたら、SACDだった。しかも、NAXOSで!こういう場合は、お値段はどうなるのかと思ったら、思いっきり、SACD的だった。チャリティ的なもんだしね。寄付も兼ねて、買うべし買うべし。

震災関係では、アルゲリッチもCDを出した。アルゲリッチ曰く、「地震の犠牲となられた方々のため、私にできることはなんでもいたします」とのこと。ありがたいこと。で、その一環で、チャリティCDを出したのだ。演目は、ショパンとシューマンのピアノ協奏曲。昨年末に錦糸町で、アルミンク&新日本フィルと共演した際のライヴ録音。シューマンの方はおいらも聴きに行った。ホントだったら、シューマン&ラヴェルにして欲しかったけど、贅沢は言わない。

このほか、ポーランドが国をあげて取り組んでいる「日本との絆」プロジェクトでは、ショパン・コンクールに入賞歴のあるポーランドのピアニストたちの演奏によるCDを発売。既に世に出回っている音源もあるが、ツィマーマンやブレハッチの演奏が聴けるので、普通に買ってもいいのでは。こちらも収益は寄付される。

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■ 佐渡裕

佐渡裕、ベルリン・フィル、デビュー。興味ないなら書かなきゃいいんだが、なんだか、話題になっているようなので書いておこう。

興味ないっつーのは、何かって言うと佐渡裕がダメだから聴かないってことじゃなくって、殆ど聴いたことがないから何とも言えないってレベル。どっかで映像を観たことはあったような気がするけど、あんまり印象は残っていない。

では、世間一般の評価はどうなんだろうか、とHMVのレビューをみてみてびっくり。ここまで叩かれている指揮者ってのも珍しい。同国出身者を低く評価する同族嫌悪っつうのかな、そう言うのって、ないとは言えないかもしれないが、大野和士や大植英次はきちんと評価されているんだからそれだけじゃないんだろう。ただ、どうしたわけか、吹奏楽の録音はやけに評価が高い。若し聴いてみるなら、吹奏楽からどうぞ、ってことなんだろうか。

うーん…と思ってみていて、「これは…」とすぐに違和感を感じたのが、レーベル。Avex Classics。なんじゃそりゃ。だいぶ前に、Avexがクラシックに進出したって話があったんだけど、結局、目ぼしい録音は出せていないと言うイメージだった。それが、こんなところで細々と生き残っていたとは。

で、Avexの何が疑問かって、録音技術。やっぱり、HMVで評価をしている人の中にも、これを指摘している人を見かける。オーケストラを録音するにはあまりにも経験不足ではないか、とはすぐに思ってしまう。Avexと言えば、国内のポップスではどメジャーな存在かもしれないが、クラシックに入って行けば、旧6大メジャーや個性的なマイナーレーベルたちの中で埋没しかねない存在だ。クラシックのレーベルはharmonia mundiなら古楽、ERATOならフランスもの、NONESUCHなら現代音楽と言う風に得意ジャンルの録音技術に磨きをかけ、小うるさいヲタクたちの支持を得てきた。その中で、音楽的に存在価値を示すことは、確りとした技術力と明確なコンセプトがなくては難しい。

しかし、ものは考えようである。Avexの強みと言えば、ポップスで培ってきたマスコミへのPR手法(ってのかな?)。これを使わない手はない。今回の件だって、「こんなニュースになるか?普通…」ってのが正直な感想だ。ベルリン・フィル振ったからと言って、偉大な先輩である若杉や小澤、朝比奈と同等の評価ができるわけではない(ちなみに、ベルリン・フィルを振った日本人は14人目らしい)。正直なことを言えば、最近のベルリン・フィルを振っている面子を見ると、巨匠不足の裏返しで斬新っつうか、まぁ、ひと昔前のベルリン・フィルなら絶対出てこないような人がちょくちょくいる。ピノックとか、アイムとか…。佐渡裕とは違って全くベルリン・フィルに憧れていなかった人たちである。ベルリン・フィルを振ることのハードルが下がったってわけじゃないかもしれないが、ベルリン・フィルも色々と試してみるんだなぁ…ってのが、最近の印象。

それよかベルリン・フィルで言えば、安永徹に続いて、樫本大進が、コンサートマスターの座を射止めたこと、清水直子がヴィオラの首席になったことだって、日本人には嬉しいニュースのはずだ。それと東日本大震災へのチャリティーコンサートなんかも本来はニュースにして欲しいところだ。なのに佐渡裕ばっか。Avexの力じゃないかなぁ、ってのは穿った見方だろうか。

こうして、ニュースで話題を作っておいて、それだけで終わらず、すぐにCD化、民放でドキュメンタリ放映をする。次々と大衆にPRしていく。もともとのクラシック・ファンにはそれほど売れないだろうが、マスコミの作り上げた流行に“流行りものに敏感な大衆”が飛びつくだろう。Avexの真骨頂だ。で、それが悪いことかと言うとそうではないと思う。のだめ効果が薄れてきた今日、クラシック普及のためのこういう広告塔は大切だ。理由は何だっていい。ニワカだろうが、なんだろうが、それで確り、クラシック・ファンが増えて行けばそれでいいんである。

ただ、残念なのは武満とショスタコーヴィチと言う演目。流行りものに飛びついた大衆が楽しめる演目じゃございませんね。新世界とかやっときゃよかったのに…。非クラヲタは「自分の知っている曲」が好きだからなぁ。

さて、佐渡裕、今後どうなるのやら…ベルリン・フィルの常連になって、ウィーン・フィルやコンセルトヘボウに登場するようになっていけば、本物なんでしょう。おいらは、ほかに聴きたい演奏家が多すぎるので財政的に試しにCD買って聴いてみるかって余裕はないけど、同じ日本人としては頑張って欲しい。

 

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GWが終わって、ため息ついている間にあっつう間に5月後半。こんな時は一発気合いを入れる必要がある。

つーこって。雨を衝いて行ってきた、東京随一胡散臭い街、御徒町。全く高級なものが売っていなさそうな宝石屋街、ばったもんのメッカアメ横。それに多慶屋、二木の菓子、吉池…昭和に東南アジアの市場テイストを少し混ぜたようなゴチャゴチャ感。決して高いものを買いたいとは思えない街だが、魅力的なショッピング街である。

さて、本日は、この御徒町のJR駅脇にある、スパゲッティ屋に行ってきた。スパゲッティ…と言う言葉はちょっとダサいようだが、ヨーロッパのレストランに行けば、何々のスパゲッティとちゃんと書いてある。スパゲッティを食べさせるならスパゲッティ屋と言えばいいんである。

しかし、日本でスパゲッティを食べさせる店のことをスパゲッティ屋と言うと、ちょっと下衆な香りがしてくる。おしゃれな店って感じではない。パスタ屋さんと言うのがオサレな言い方である。で、今日のお店は、バリバリのスパゲッティ屋。いや、むしろ、スパゲッテー屋と言った方がいいか。

御徒町の駅を抜けてすぐのところにあるけばけばしい看板を潜って地下に潜るとその店の入り口がある。店の名前は「パンチョ」。渋谷にもあるお店だが、断然、御徒町の方が街の雰囲気にあっている。

店を入ると、昭和の映画のポスターがべたべたと貼ってある。強引にレトロな雰囲気にしようとしているのだろうが、そのポスターの文言を観ているだけで、吹き出してしまいそうになる。

「明日に向かって「爆」ろうぜ。」
「どこにいるのBOY?私の手に触れて」
「ヤンキー界の超巨弾「湘爆」発進!!!」

大好きな漢字は「爆」。「昔は悪かったぜ!」を自慢をしている痛いおじさん達はこういうのに憧れていたのかなぁ。

このポスターを眺めているだけでも、飽きることないが、食事はいたって迅速に提供される。メニューはナポリタンとミートソースのみ。まさにスパゲッテー屋。これにトッピングでハンバーグだのチーズだのベーコンだのが乗せられる。量は、小=300㌘、中=400㌘、大=600㌘。この3つは値段が一緒。更に食べたい人には兄貴=900㌘、番長=1,200㌘、星人=1,500㌘まで用意されている。兄貴、番長までは店に貼ってあるポスターのイメージ通りだが、最後が星人になるのがいまいち判らない。

おいらはビビり―なので小300㌘にした。つか、普通300㌘って相当多いぞ…。が、やってきたものは大したものではない。え?これで300㌘?って量。たぶん、若い男性なら、大は普通に行ける。何故これで300㌘?と言う謎は食べてすぐわかった。アルデンテなんてもんは軽く無視した柔らかな食感…これ、ソフト麺じゃね?ゆでて水を吸わない。同じグラム数ならば、量は乾麺>生麺>ソフト麺になる。だから、この店の300㌘は大した量ではない。

銀色のアルミの容器をつつきながら、思い出したもの…「学校の給食じゃねぇか、これ!」。で、まずいかって言うと、最後の方には「あれ?もう終わっちゃうのか…」と、もの寂しさを感じさせるところを見ると、そんな悪くはないってことだろう。学校給食へのノスタルジーもあるかもしれない。チープな楽しさもあるしなぁ。

まぁ、もの好きな人はどうぞ。


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ミュンヘンのガスタイクで東日本大震災救済コンサートが行われた。出演したオーケストラは、バイエルン放送交響楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン国立管弦楽団。指揮は、つい先日もNHK交響楽団を振ったズービン・メータ。ヒューマニズム溢れる巨匠。N響の時と同じベートーヴェンの交響曲第9番。

このミュンヘンのコンサートでは12万9千ユーロの募金が集まったと言う。えっと、ざっと1,500万円か。え?1,500万円って、1回のコンサートでか?これは入場料としての収益なのか、会場での募金活動の結果なのか…。ちょい古い文献では、このホールの座席数は2,387席。入場料として集まった金額なら、さほど不思議ではない(一般のコンサートに比べれば多少高いかもしれないが)。しかし、純粋に、募金として集まったのだとしたら結構な金額じゃないか?1人当たり約6,500円。日本国内なら不思議ではないが、地球の反対側、ヨーロッパでこんなにも!ありがたい話だなぁ~。

是非、こういうコンサートの様子を被災地の方たちに観て欲しいと思う。NHK教育で各地の支援コンサートの様子をまとめて放送しないかなぁ。でも、被災地で人気なのは演歌だって言うしなぁ。被災者の年齢層、地域的にしょうがないけど…。

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久し振りに映画を観てきた。『岳-ガク-』映画館で映画を観るのは『剱岳 点の記』以来である。同じ山岳映画ってことになるのかな。穂高連峰を中心に、北アルプスの雄大な風景が半端なく美しい。近頃低調な登山もそろそろ再開したくなる。

主人公は爽やかで真っ直ぐな好青年、島崎三歩。山岳救助のボランティアをしていると言う設定。ヒロインは駆け出しの山岳救助隊員、椎名久美。このヒロインの成長を描く物語。映画って滅多に観ないし、良い映画なのかどうかは判らなかったが、『点の記』に比べると、内容は薄い…ってのかな~?『点の記』は剱岳の山頂を競う男たちのドラマで、熱いパッションが感じられて、その思いの強さに男の生き様のカッコ良さを感じたんだけど、『岳』は山岳救助隊の使命感よりは、突風や雪崩、遭難シーン等が見どころでアクション映画っぽいイメージが強かった。

逆に言えば、視覚的には結構凄くって、ジャンダルムをバックに三歩が岩の上に立っているシーンなんて、凄くカッコ良かったし、雪崩のシーンや吹雪のシーンの恐怖感は、『点の記』より迫真の映像だったと思う。その分、山をやっていな人が観たら「山ってこえー」って感想になっちゃうかも。三歩の決め台詞「また山においでよ!」は観客には伝わらない。

ロケ地は殆どが、穂高。後立方面もちょくちょく出てきた。爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、白馬岳はちょいちょい写っていた。あと、穂高中心てことで、笠ヶ岳がやたら出てくる。ウェストン曰くのアンブレラ・ピークはその名の通り、綺麗な三角錐が魅力的。雲海に浮かぶその姿は穂高連峰からの最高の見物とも言われる。

穂高~槍ヶ岳は行ったことがないんだけど、映像に出てきた他の山は結構、行ったので懐かしかったなぁ。あの景色は、半端ないから。思わず、三歩の誘いに乗りそうになってしまう。


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当初ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに来日する予定のなかったフランク・ブラレイが、原発事故によるプログラム変更以降、来日を表明したことについて、先日、おいらは「男気」と書いた。この件について、LFJの公式ブログにブラレイのコメントが載っていたので、引用させてもらおう。

「震災のニュースは僕にとっても本当にショッキングな出来事で、テレビから流れる映像に、これは本当に現実で起きていることなんだろうかと、わが目を疑ったんだ。20年ほど前から訪れている僕の大好きな日本が…そう思うと、本当に心が痛かった。だから僕はルネ・マルタンに直接メールして、ぜひ日本のLFJで演奏したいと頼んだんだよ。こうして今、ここにいられることがとても嬉しい」

やはり、男気大将だったんだなぁ。感謝。素晴らしい演奏をありがとう。おいらの聴いたアーティストでは、デュメイも今回の来日についてコメントをしているので、こちらも引用させてもらおう。

「日本には何度も足を運んでいますが、このような事態に日本が置かれているために、来日は二重の意味でうれしく思います。日本の皆さんは、これまで人類の様々な分野に多くの貢献を残してくれました。長年にわたり、素晴らしい芸術家や科学者などを輩出しています。そうした日本への応えとして、私が今この音楽祭に参加することが大切なことだと感じました」

デュメイの演奏からも熱い情熱が感じられて素晴らしかった!デュメイにも感謝。

さて、話は早くも来年へ。例年はLFJ開催中に「来年のテーマはなんだろう」って、似非江戸っ子的短気で気になっていたりしたんだが、今年は今年のことを考えるだけで一杯一杯だった。だものだから、まったく不意打ちに情報を得てしまった。まぁ、例年、LFJ開催中に発表されるんだが。

で、来年のテーマ。ロシア音楽…だそうだ。思案中とのことだが、「5人組がからスタートして、チャイコフスキー、スクリャービン、ラフマニノフ、さらに20世紀のショスタコーヴィチ、シュニトケ、現代のグバイドゥーリナまで」(案)と発表。そうかそうか、グリンカは入らないんだな。とか、面倒なことは言わない。

しかし、マジな話、数年前の民族のハーモニーとかなんとかで、やらなかったか、ロシア音楽。来日アーティスト的にもマルタン的にもフランス音楽の方が、可能性を感じるんだが、何かきちんと考えているんだろう。期待したい。

付けたい注文は、近年、ピアノ曲に偏っている感じがあるけど、ロシア音楽ならオーケストラをもっと充実させて!ってことかな。まぁ、不景気だからしょうがないっちゃしょうがないけど。

あー、それとコルボ師どうするのかな?今回の来日キャンセルをきっかけにLFJ引退か…?ロシア音楽を演奏するコルボはさすがに想像できない。

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心地良い5月の風に吹かれつつ、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2011、初日、見参。東京国際フォーラムの中庭に聳える木々も緑の葉を鮮やかに茂らせている。その緑を見上げると真っ白な空が覗いている。昼頃は爽やかな陽気だったが、午後から雨の予報。青空が見られたら最高だけどなぁ。

1つ目の公演は、ブラームスのピアノ五重奏曲。以前、この音楽祭で素敵なヤナーチェクを聴かせてもらったプラジャーク弦楽四重奏団、それからルノー・カプソンたちとの室内楽で評判の高いフランク・ブラレイ。ブラレイは震災前のプログラムでは、来日の予定がなかったような記憶。男気を感じる。感謝。

ホールはD7。残響の薄い“会議室”いや“視聴覚室”かな。座席は2列目と思ったら、1列目の前に増設あり。しかも、一番隅。バランスの悪い響き。隣が片方空いていることだけが、唯一の取り柄。これまでLFJは抽選に外れたことないけど、座席位置は外ればっかだ。

演奏が始まる。重苦しいブラームスではない。難しい顔をして、芸術を語るようなことはない。こういうのはどうなのか。ずっと重厚なブラームスこそ正義であると教え込まれていれば、軽薄と感じるだろうし、重厚なブラームスに息苦しさを感じていれば、ほっとする。それで、おいらはどうかと言えば、5月と言う陽気に何となく、爽やかなものを感じていたので、気分的にちょうどよかったのか心地よく耳を撫でてくれて爽快に感じた。まぁ、そうでなくても、例えば、ブラレイがカプソンと録音したベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタのように爽快なドイツ・ロマン派は嫌いではない。フィナーレまで十分満喫。ブラレイは室内楽が得意なんだろうなぁ。

2つ目の公演は、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第2番、同第3番。1つ目の公演に引き続き、ブラームス三昧。演奏は、オーギュスタン・デュメイと児玉桃。デュメイと言えば、一時期、ドイツ・グラモフォンに録音していて、評価も高かったはず。言わずと知れた名匠だが、恥ずかしながら未聴。

ホールはよみうりホール。今回から使用されることになったホール。収容人数は1,000名ほど。ビッグカメラ有楽町店の上にあるので、家電売り場を潜り抜けて演奏会場に向かう。クラシックなコンサートはあんまりやらないんだろうけど、国際フォーラムの会議場系の会場よりは幾分かましだろうか。

壇上に現れたデュメイ、なんとデカイ。有名な演奏家って、写真で顔だけは知っているんだけれども、身長までは判らない。だから、いつも意外な思いをしてしまうのだ。顔だけで、想像してしまっているから。

演奏している様子も豪快に見える。テンションが上がると、足を踏み鳴らし、情熱的に弾く。しかし、まったく力技で持っていくわけでも、技巧派で目まぐるしく観客を巻き込んでいくわけでもない。響きは美麗系。フランコ・ベルギー派。そっか、グリュミオーの仲間か。そりゃ、オイストラフっぽくは絶対にならないはずだ。低音でゴリゴリ鳴るところも、品位を失わない。フランス風の上質なブラームス。1つ目の公演と同じく、王道な演奏ではないかもしれない。おいらの大好きな3番も美しく歌い上げてくれてとても満足。

やっぱ、評価の高いフランクとか、サン=サーンスも聴いてみないといけないかも。本来の十八番はフランスものだろうしなぁ。

万雷の拍手で公演終了。おいらの今日の演奏会も終了。と言うか、今回のLFJの予定はこれだけなので、おいら的にはLFJ2011終了…。来年は、完全な形でLFJも復活して欲しいな…。

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那須へ温泉に浸りに行ってきた。原発で盛り上がっているが、GWと言うことで混雑。在来線でコトコト那須塩原まで行って、宿の車に迎えに来てもらったので、渋滞に巻き込まれることもなく済んだけど、食事処は猛烈に込んでいた。美味しかったからいいけれども。

宿に入ってからはチェックアウトまで沈澱。まぁ、那須だしね。なんつうのかな、アクティブに動くために行くところじゃないって思いこんでいるから、おいら的にはそれでいいと思っている。天気もいまいちだったしなぁ。でも、行き帰りは遅い桜をところどころに見ることができてちょっと得した気分。

宿の食事は、ボリューム満点で満足。部屋食の旅館に泊まったのって久しぶりかも。野暮用で泊まるビジネス・ホテルも海外のホテルも部屋食なんてないもんなぁ。まったりのんびり。こういう旅行は一人じゃ退屈でやることはないんだろうけど、たまには良いもんだで。

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