と言うわけで、このテーマのCDを1枚紹介しよう。タイトルはPer Monsieur Pisendel。そのまま訳せば、「ピゼンデル氏のために」となるのだろうか。HMVでは、「ムッシュー・ピゼンデルが弾くために」となっている。まんま、上記のテーマに当てはまるタイトル。サブタイトルに、Six Virtuoso Violin Sonatas of the Baroqueとなっている。作曲家は、ヴィヴァルディ、アルビノーニ、そして、ピゼンデル自身である。ヴィヴァルディの作品は、“ヴィヴァルディからムッシュー・ピゼンデルのために”と言う一文が付された、RV.6とRV.2のソナタである。アルビノーニの作品は、So.32とSo.33のヴァイオリン・ソナタで、こちらにもピゼンデルのために作曲した旨、一文が付されている。これに加えて、ピゼンデルの2つのソナタ、それからヴィヴァルディかピゼンデルのどちらかが作曲した、ヴァイオリンと通奏低音のためのサラバンドが収められている。ピゼンデルを満喫するには最高のメニューだ。