『修道女アンジェリカ』…あまりにも悲痛な物語なので、買ったはいいけれども、なかなか聴かずに、そぉ~っと棚にしまい込んで、日々、何時聴いてやろうか悩んでいた。有名なのはアンジェリカの「母さんもなしに坊やは死んだのね」……嗚呼、悲嘆。想像するだけでも、暗い気分になりそう…だけど、折角買ったからなぁ、と思っていたのだ。
それを…本日、遂に聴いてしまった。
いやはや、悲しくも実に美しい。
敢えて書かなくても解るかもしれないけれども(笑)、
アンジェリカ役はルチア・ポップ。
声質が声質だけに、悲哀を通り越して、痛々しくすらある。
さらに表現力にもぐっと深みを増している1987年の録音と言うこともあって、その印象はなお更強い。と言いつつ、何度か、「母さんもなしに坊やは死んだのね」を聴いてしまった…。本気で鳥肌の立つ美しさ。
続いて、フォーレのレクイエムでも聴いて、安らぎを覚えてしまおうかと思ったけれども、それは何となく危険な感じがしたので、モーツァルトのホルン協奏曲集で気分を一転させてみた。
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