何となく行き損ねてしまったジャン・フルネ引退公演が、なんと、CD&DVD化される。 買わねば…。この指揮者、あまり著名なオーケストラやレーベルに録音がなく、かつ日本にやたらと来たのでどうも軽々しく扱われがちな指揮者だけれども、実はフランス史上屈指の名匠じゃないかと自分は思っている。
もちろん、お得意はフランス音楽なんだけれども、
フランス音楽にある洒落っ気と言うか、粋な部分を、
華美にではなく、独特の気品と清涼感を持って、
地味ではあるけれども味わい深く聴かせてくれた。
残念ながら母国フランスをはじめ、欧州各国では冷遇されてきたようだけれども、何時か、評価されるときが来るだろう。そんなフルネを日本に呼び続けた都響の見識の高さは本当に脱帽せざるを得ない。こういう見識が日本にあったと言うことは実に喜ばしいことだと思う。メジャーレーベルに登場するビックネームばかりを呼ぶのよりはずっとずっと価値のあることじゃないだろうか。
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