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先日、今年のCD購入はおしまい!と書いたばかりだけれども、昨日行ってしまった、タワーレコード。年が終わるまでもう何も言うまい。

ところで、タワーレコード(店舗)は、やたらとたくさんクーポン券をくれる。やれ、300円引きだ、スクラッチだ、ポイント12倍だ…と。これがなかなかめんどくさい。いったいどれをどう使えばいいのか。どれとどれは組合わせられないのか。

そりゃ、割引率の良いクーポンを使えばいいんだけれども、それが本当に一番お得なのか。少しだけれども、頭を捻らないといけない。

例えば、ポイント12倍クーポン。12倍ってすごいんだけれども、これを得るには、まず1回買い物をして、これを使えるようにするには、さらにもう1回買い物をしなくてはならない。しかも、何故か発行店舗のみ有効。有効期限は1カ月。ヘビーユーザーには良いだろうが…。

それよりも、単純に300円引きとかの方がよほど使い勝手がいい。しかし、こちらはヘビーユーザーには、いまいち魅力的ではない。このチケットは、1会計に1枚しか使えない。1回で10,000円買っても、1,000円買っても300円。ヘビーユーザーにとっては、割引率の低いクーポンだ。

結局は、そのときあるものを使うんだけれども、やたらとくれるので、財布の中にはいくつものクーポンがある。で、迷ってしまうのだ。こういうの考えるのが好きな人もいるけど、ねぇ…。

あ、それとスクラッチ、何で100円しか当たらないのだ。これが最大の不満だったりして(笑)。

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年末リリース予定だったCDで、興味のあるものは、殆ど年明けに発売延期となった。これは、もう今年は店仕舞いかな…。って、そりゃ、そうか。

と言っても、今年の師走は、新録音の新譜ばかりに気を取られてはいられなかった。deutsche harmonia mundiの50周年記念、50 CD Collectionの第2弾が出てしまったもので、これを買ってしまったクラヲタは多忙を極めている。

「いや、もう50周年じゃないじゃん」、と突っ込みつつも、内容がとても充実しているだけに、反射的に買ってしまった人は多いはず。理由なんてもうこの際どうでもいいのだ。花より団子。第1弾に比べると、随分新しい録音が多くなり、古い録音の在庫処分感はだいぶ薄れた。んで、お値段は、相も変わらずの7,000円ちょい。1枚当たりだと150円を切る。Brilliantも霞む叩き売りっぷりだ。それでいて、自社録音なので、安物感がないのだから手の付けようがない。

第3弾が出るなら、もうDHMのCDは買わない!なんてことになりそうな勢いだけれども、流石にそこまで期待している人はあまりいないだろう。

何はともあれ、50枚と言う迫力はなかなかのもの。しかも、ほぼ古楽マニアな音楽ばかりで埋め尽くされているという、強烈な1箱。ルールー・ブリタニアの大元、トーマス・アーンの『アルフレッド』も全曲聴けてしまうのだ。

…最後に来て、今年のCD購入枚数は、一気に増えてしまった。しゃーなしだな。

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ちょっと前だけれども、タワーレコードのお勧めにのせられて、フランソワ=グザヴィエ・ロトとレ・シエクルによるストラヴィンスキーの『春の祭典』&『ペトルーシュカ』のCDを購入した。ちょっと視聴しただけで凄かったので、ついつい…。

で、これがめでたくレコード・アカデミー賞の大賞に輝いた。今時、国内盤のみを対象にした変なレコード賞だが、一応国内で最もメジャーなレコード賞なので、ちょいちょい脇見する。幸いロトのこのCDは、国内盤使用でも発売されたので、選考対象に引っかかったのだ。

さて、この由緒正しきレコード賞にも認められた、このCD何が凄いのか。

ロトは、古楽系の指揮者として知ってはいたけれども、ちょっと変わった方向で、ロマン派以降を主戦場にしており、何となく今まで聴いてこなかった。

そのロトがストラヴィンスキーを録音した。え?古楽器?そう、古楽器なのである。凄くストイックに時代考証をすると、凡そ20世紀の前半までは、今の演奏様式とは異なっていた。そりゃ、そうなんである。そうなんだけど、「そこまで突き詰めなくても」と言うのが一般的な考え方。

でも、ロトはそこに挑戦してしまった。

時代考証的、と言っても、『春の祭典』初演時のあの有名な事件を体感できるものではない。現代人の感覚では、当時の観客の感覚にはなれないし、オーケストラの団員だって、珍しい曲をやっている感覚はない。演奏技術だって格段に進歩した。

ロトは多分そんなことを意識したんじゃなくて、当時の演奏法、当時の楽器で演奏した方が、この曲をよく表現できると考えたのだろう。

とにかく、スカッとする名演だ。重苦しくなく、透明感があり、全ての音が明晰に提示されている。『春の祭典』に注意が向きがちだが、『ペトルーシュカ』がまた素晴らしい。大編成の楽団にはない、見事な機動力がエキサイティングな空間を作り出している。

ブーレーズ、サロネンと続いてきた、『春の祭典』演奏の変遷に新たな一幕が加わったと考えていいだろう。ぜひ聴くべき、1枚。



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年末である。

この時期になると、クラヲタたちは、新しい年に向けて、「来年のアニヴァーサリー作曲家」探しを始める。アニヴァーサリー作曲家は、CDのリリースや演奏会も多く、話題性豊富だ。何かとアクションを起こす良い理由となる。CDにせよ、コンサートのチケットにせよ、売る側にしてみても、いいネタになる。ビッグな作曲家であれば、流行に過敏な人たちが軽く乗ってくれるが、なかなかそういう作曲家はいない。だから大抵は、クラヲタ向けのPRに終始する。

では、さて。来年は、誰がいるのだろう。

キリがいいのは、スクリャービンの没後100年。来年のクラヲタは『法悦の詩』で浮かれまくる…かもしれないけれども、個人的にはあまり聴かないので、そっと見逃そうと思う。

それよりも気になるのは、50年区切りと言う中途半端なところではあるけれども、1865年生まれ四天王が生誕150年を迎えること。シベリウス、ニールセン、デュカス、グラズノフ…力を合わせれば、J.S.バッハ生誕330年に対抗できると期待したい。

なかでも、シベリウスとニールセンを要する北欧は、お祭り騒ぎとなる、はずだ。うん。きっと。ノルウェーとスウェーデンも疎外感を感じつつ、「グリーグやステンハンマルの時だって一緒だよな、きっと」と思いつつフィーバーしてくれるはず。

日本では…うーん…どうなんだろうか。

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ちょっと前、と言うには、少し時間が経ち過ぎたようだけれども、今月の初めの頃に、ヨハネス・プラムゾーラーのサイン会&ミニライヴがあったので、渋谷のタワーレコードまで出かけてきた。渋谷まで行くと言うのは、ちょっとした面倒なんだけれども…ね。

プラムゾーラーは、最近売出し中の若手バロック・ヴァイオリニスト。ポッジャーの弟子的存在で、ポッジャーの率いる楽団にも在籍していた経歴を持つ。

どういう風の吹き回しか、さほどCDをリリースしていないにも拘らず、自主制作レーベルを立ち上げて活動を続けている。レコード会社に縛られないで、自由な活動がしたいんだろうか。成功しているかどうかは知らない。

今回のイベントは、この自主制作レーベルAudax RECORDSから新しくリリースされたCDのPRも兼ねたものだろう。

しかし、モダン楽器の売れっ子ヴァイオリニストでもあるまいし、このイベントに集まったのはせいぜい20~30人程度。たまたまタワーレコードに来ていただけの人も、かなりいただろう。自分の場合は、秋葉原店で購入したCDにイベントの案内があったので駆け付けたのだけれども。

んで、イベント。あーだこーだ語りながら何曲か演奏したのだけれども、何と最後にビーバーのパッサカリアを弾いてくれた。これは嬉しかった。響きの悪いイベント・スペースだったけれども、綺麗な響きを堪能することが出来た。

それに無伴奏ヴァイオリンのためのジーグも聴けて、短いながらも素敵なイベントとなった。

なお、今回リリースされたのは、The Dresden Albumと言うタイトルの一枚。既にピゼンデルのCDをリリースしていることからも、プラムゾーラーがドレスデンのバロック音楽に力を入れていることがわかる。ヘンデルやフックス、ファッシュなど、ドレスデン宮廷音楽で活躍した作曲家の作品を溌剌とした演奏で披露してくれている。少しお高いCDだけれども、十分その価値があると思う。ジャケットデザインもシンプルながらなかなか良い。


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■ 高知へ

野暮用で高知へ。

行きは、荒天で羽田のダイヤ大荒れ。使えない滑走路があったとか。そうなると、ある程度は国際線が優先されるだろうし、そもそも過密状態だしで、搭乗してもなかなか離陸しない。

さて、高知。何と言っても美味しい県。いくら美味しい食べものがある県でも、それを提供するお店がないと意味がないんだけれども、高知はその辺も抜かりがない。高知には何度か行っているけれども、毎回違う店に行って、まず外れがない。

だから、「このお店良いよ!是非行って!」と言えない。「ここもいいですよ。でも、他にもいいところあると思うよ…」と自信なさげに言うしかない。

で、地元の人も高知が美味しいことを自覚している。そしてなぜか、瀬戸内の魚介類を見下している。東京の人の感覚だと、瀬戸内の魚も魅力的なんだけれども、「ま、瀬戸内なんかと比べれば美味しいですよね」と平気で言う。これは同じ四国の他県に対するライバル心なんだろうか。

あるいは、瀬戸内の魚は、海流が早すぎるため、身が締まりすぎて堅いと感じる人もいるらしいから、その辺の好みの違いかもしれない。

この感覚の違いは少し興味深いところ。何はともあれ、四国で一番美味しいのは、高知であることは、多分、間違いない。次いで、愛媛かな?香川はうどんが前面に出過ぎていて、残念な感じ。うどんだけでは、総合力で高知や愛媛には到底勝てない。主観だけれども。

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アマンディーヌ・ベイエ&アンサンブル・リ・インコーニティのコンサートに行ってきた。コンサートは、8月のラインガウ音楽祭以来、国内では何時振りかなぁ…。とっても久し振りだと思う。

このコンサートは、だいぶ前に開催がアナウンスされてから、随分と楽しみにしていたんだけれども、チケットを抑えたのは1週間前。主催のアレグロ・ミュージックに電話したら、どういうわけか結構良い席が空いていて、「んじゃ、そこでお願いします」と言うことであっさりと取ってしまった。こんなノリでいいんだろうか、とも思うんだけれども、こんなノリでコンサートに行けるのが、理想のような気もする。

プログラムは、「ヴィヴァルディ&J.S.バッハ~さまざまな楽器による魅惑の協奏曲集」と題して、6つの協奏曲が演奏された。詳細は以下の通り。

ヴィヴァルディ:シンフォニア ハ長調 RV112
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ニ長調 RV403
ヴィヴァルディ:ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲 ト短調(after RV517)

ー 休憩 ー

J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲 ニ短調 BWV1052
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV228

来日公演は、今回の上記Bプログラムと『四季』を含むヴィヴァルディの協奏曲集で構成されるAプログラムの2つ。Aプログラムは、王子ホールと何故か姫路のホールで、Bプログラムは、津田ホールのみでの演奏となっている。『四季』は人気で、王子ホールは満席。対して、津田ホールは、6割も入っていたかどうか。そんなに有名曲がいいのだろうか。Bプログラムだって十分魅力的なのにな。

演奏はさすが。1週間前でも行く決断をしてよかった。ベイエの演奏は、CDで聴く以上に清々しく、凛として豊かに響く。同じ古楽器演奏家でも、ドイツやイタリアの楽団のような刺激的な演奏ではなくて、優美な美しさをも含んでいる。もちろん、一昔前の退屈な優美さにあふれたバロック音楽でもない。ピリオド奏法も一元的なものではなくて、それなりの年月を経て、多種多様な方向性を見出し始めている。その一角にベイエたちはいるのだろう。目新しかったピリオド奏法も成熟の時を迎えているのかもしれない。

それにしても、最後のRV228、これ、ピゼンデルのために作曲された曲なんだけれども、第3楽章のヴァイオリン・ソロが、唖然とするくらい無茶している。バロック・ヴァイオリンの短い指板を飛び出しかねない高音でキリキリ舞いする。

そして、バックのヴァイオリニストの掛け声でフィニッシュ。なんだこれ(笑)。こういう遊び心が、古楽の面白いところ。

アンコールは2曲。ヴィヴァルディがピエタ院のスターヴァイオリニスト、キアーラのために作曲したヴァイオリン協奏曲(RV番号は忘れた)から第2楽章と『冬』の第2楽章。これ聴いたら『四季』も聴きに行きたくなる(汗)。

なお、津田ホールははじめて行ったホールだけれども、古楽器の演奏には程よい大きさのホールだと感じた。人数も多くないので、サイン会もスムーズだった(笑)。

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■ 福井へ

野暮用で福井へ行ってきた。

福井は東京からだとなかなかアクセスの便の悪いところだ。鉄道で行くならば、新幹線で米原まで出て、ここから特急となる。米原にのぞみが停まらないこともあって、所要時間は4時間弱。空路で行くならば、羽田空港から小松空港まで飛び、さらにバスで1時間。所要時間は、2時間半程度だが、羽田までのアクセスと搭乗手続きの煩雑さを考えると、鉄道よりも僅かに早い程度だ。欠航のリスクを考えると鉄道にするべきかどうか、大いに悩むところ。

料金は当然鉄道の方が安いのだけれども、ANAやJALで出しているホテル付のパック料金だと飛行機の方が安くなる。平日ならば、2万円台前半から。わざわざ少なからぬリスクを負ってLCCに乗るのが馬鹿らしくなるような値段だ。

と言うわけで、今ならば飛行機の方が魅力的なんだけれども、北陸新幹線が出来れば事情は少し異なる。福井まで延伸するのはまだ先の話なんだけれども、金沢まで繋がれば、そこから福井までは特急で1時間程度。現在の鉄道でのアクセスよりも若干短い程度だが、ひかりにしか乗れないというストレスからは解放される。金沢に行くお客さんが飛行機を使わなくなることから、小松便は少なるかもしれない。それでこそ、小松便を使うのは、福井に行く人くらいになるだろう。今日乗ったのは、B767だったけれども、この便もB737のような小型機になる可能性だってある。

さて、北陸新幹線がつながるとどうなることだろうか…。

東京からのアクセスはこんな感じで、色々と悩みはあるんだけれども、福井の人はどちらかと言うと大阪を向いて生活をしている。越前の人は兎も角、若狭の人は、関西弁に近い方言を使うという。だから東京からどうのと言うよりも、大阪からの特急を気にしている。北陸新幹線にしたって、どう大阪と繋がるのか、と言うところに感心があるようだ。東京の人にとっては全くピンとこない話だが、今後、どこを通るかは、地元にとっては、わりと深刻な話だろう。

ドイツのようにICEが縦横無尽に走っているわけではない日本。東京を中心に考えるならば、随分交通網の発達した国なんだけれども、地方同士はまだまだアクセスがいいとは言えない。山がちな地形を考えれば、鉄道を敷設するにしても建設費用が嵩む。地方活性化、費用対効果…悩みは尽きない。どう妥協して、どうやって交通インフラを充実させていくか。今後も色々な人の議論を呼びながら進められていくのだろう。

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お待ちかね!レツボールのJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティ―タがリリースされたのでさっそく入手した。ソナタがリリースされてから1年半くらいかな?待ちに待ったパルティ―タである。もちろん、Pan Classicsから。今時2枚で6,000円って…。

ソナタ同様、音響のことなど全く考えていない部屋で、マイクを近付けて録音されたもの。自室で自分が弾いているような生々しさ。こういう状況で録音するのって演奏者からしてみると、結構勇気がいるんではないだろうか。ホールやスタジオで録音するよりも、粗がはっきり聞こえてしまう。ごまかしが一切効かない。ホールの響きに依存しないから、聴衆としては、ヴァイオリニストそのものを知ることが出来るからいいんだけど。

で、演奏なんだけれども、何とも不器用な感じなのだ。下手と言うよりも、不器用な感じ。響かないから、休符とか、ちょっとした間が、流暢に流れていかない。そして、そもそも、レツボールと言うヴァイオリニストの特徴で、透明な響きとか、人間離れした神々しさとかとは無縁であって、人間臭いというか、汗臭い感じがする。同じバロック・ヴァイオリニストでも、ベイエの演奏なんか、天から音楽が降ってくるような鮮烈さとか、美しさがあるんだけれども、レツボールの演奏は、人間の職人の手から削り出されてきたような身近さがある。

何となくぎこちないのに、親しみを感じずにはいられない。もしかすると、私たちは無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティ―タと言う曲を崇め、畏怖しすぎていたのかもしれない、そんな疑念も湧いてくる。そう、こんな風にこの曲を演奏した人を、自分は寡聞にして知らない。

さて、パルティ―タ…と言えば、第2番のシャコンヌ。とにかく、ソナタが出た時から、この曲が聴いてみたくてしょうがなかったのはやむを得ないだろう。この曲でも当然の如くレツボール節は健在。重音は響かないし、アルペジオーネは…あ、うん、意外と流暢に進んでいく(笑)。でも、意外ってくらいのもので、他の名演のように流麗と言うほどのものではない。何とも面白い、不思議な感じのするシャコンヌだ。

高いCDだけれども、音楽史上最高のヴァイオリン曲の傑作とされる無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティ―タの新たな一面を覗いてみたいなら、ぜひお勧めしたい1枚だ。ただし、当然ながら相当の癖のある演奏であることだけは覚悟しておくべき(笑)。

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古いイギリスのクリスマスのための音楽を収めた『寒い冬の日に』が欧米を中心に人気を博したクァドリーガ・コンソート。昨年リリースされたこのCDを気にしつつも、つい先日リリースされた『14のミステリー』を先に購入した。

クァドリーガ・コンソートは、2001年に結成されたオーストリアの古楽楽団。個人的にはこれがはじめて聴くCDである。

古楽楽団と言っても、得意ジャンルによってずいぶん異なるものだけれども、クァドリーガ・コンソートは、トラッドな作品を得意とする。レ・ウィッチーズなんかと同じ傾向の楽団と言えるだろうか。ワールド・ミュージック的な響きを持った演奏をする点においては、ラルペッジャータにも似ているかもしれない。HMVで検索してみると、『寒い冬の日に』がドイツ・ハルモニア・ムンディのデビュー盤らしい。小さなレーベルでリリースされていたCDをDHMが再リリースしたとのことだ。

で、さて、『14のミステリー』だが、これは『寒い冬の日に』同様、イギリスの中世の伝承歌とバラードを集めたもの。スコットランドやアイルランドの作品も収められており、ケルトっぽい響きの曲もある。タイトルの由来は、ミステリーに満ちた出来事を扱った作品を集めたことによる。

前述のとおり、ワールド・ミュージック的な響きのある演奏で、万人受けしそうなポップなセンスがある。トラッド作品の持っているメランコリックな響きもよく表現できていて、安易に癒し系としても流行りそうな感じもする。もっとも、DHMのCDがそうそう我が国の巷間で人気を得るとは思えないんだけれども(笑)。ジャケットも『寒い冬の日に』同様、DHMらしくはないんだけれども、センスがあってカッコいい。内容とぴったりと合っている。

うーん、これは『寒い冬の日に』も聴いてみなければ。



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