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旅の楽しみの一つに食事がある。が、しかしだ。これに関しては海外旅行より国内旅行の方が圧倒的に楽しみがあると個人的には思っている。だってさ、おいらの味覚は超和食偏重型だから。旅行の間何度「あー、すし食べたいな」と思ったことか。

とは言え、楽しまなければ損。なるべく、地元の料理を食べるようにレストランを選んだ。

と言って、最初の訪問地、ドレスデンではあまりドイツ料理を食べなかったんだけど、ホットドックは半端なく美味しかった。街かどで買った屋台のものをエルベ川の河畔のベンチで頂いたんだが、でっかくてジューシーでたまらない一品だった。あとは昼食を軽いものにするために、バイキング形式のホテルの朝食をガッツリ食べまくっていたんだけど、これも良かった。おいらは朝食付きのプランだったんだけど、そうでなければ、別料金2,000円と言う代物なんだが、たぶん、これはそれだけの価値のあるものだ。

プラハでは、積極的にチェコ料理に挑戦してみたんだけど、カモの黄金色に焼いたやつには辟易。カモ半身に怪しげな付け合わせがもっさり。見ただけでゲンナリしてしまった。美味しかったのは、牛肉のグラーシュ。要するにシチューだと思うんだけど、上に乗っかっている生の玉ねぎがよくあっていた。特に好き嫌いの分かれそうにない無難な料理だと思う。チェコ料理はグラーシュに限らず、ポテトパンケーキが主食っぽく付け合わせで付いてくるが、これはひと好みが分かれるかな~。もっちリしている肉まんの皮のようなものだ。これにメインディッシュのソースなどをつけて食べる。ヨーロッパの田舎料理、って感じかな。

ウィーンは前回、詳細を書いたんで、省略。でも、ここの料理は間違いなく美味いので、色々調べてから行く価値があると思う。デザート系もチェコより美味しいらしい。お菓子のお土産を買うならプラハより圧倒的にウィーンの方が良いと思う。

郷に入っては郷に従って、料理を食べればどこでも新鮮な体験ができて楽しいんだよね~。

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当たり前のことだけれども、ヨーロッパは西洋音楽の本場である。で、本場の聴衆はマナーが良いかって言うと、そう言うわけではない。ハッキリ言って、日本の聴衆のマナーの良さは特筆に値する。しかし、故に良いと言うことにはならないと思う。小さな物音一つに敏感に反応する様は少々神経質に過ぎると思う。

おいらが聴いたヨーロッパの聴衆ときたら、鼻は遠慮なくかむし、咳も抑えようとしようともしない。楽章間でセルがウィーンの聴衆を睨みつけている映像があるが、それでも別に彼らの態度が良くなることはない。我が道を行く。「すげー!」と思えば、楽章間でも平気で拍手をするし、連れと感想を述べ合ってガヤガヤ騒ぎ立てる。ルドルフィヌムでの演奏会では、楽章間での拍手で、老女がブチ切れてチェコ語で何か叫んでいた。もちろん、叫ぶ方も叫ぶ方で吹っ飛んでいると思うんだが…。

よく来日演奏家が「日本の聴衆は素晴らしい!」と言うことがあるが、なるほど、演奏家にとっては集中しやすい環境なんだろう。単なるリップサービスではないことが判る。

しかし、これだけは、ヨーロッパの方が、良いと思うのは、クロークの活用と道のあけ方である。前者についてはこのブログで何度か言及しているのだけれども、改めて訴えたい。でかい荷物を狭い客席に持ち込まないでくれ!と。仕事帰りにコートとビジネスバックを座席に持ち込むと、まず、ビジネスバックは椅子の下、コートは膝の上に置くことになる。もう一杯一杯。ヨーロッパのホールでは、間違ってクロークに荷物を預けないで入り口に向かうと、クロークはあっちだよ!と言われる。これは正しい。正しすぎる。日本のホールはクロークにチップを払う必要もないんだから、是非、預けて欲しいものだ。

もう一つ、道のあけ方。これは荷物の持ち込みと関係するかもしれない。ヨーロッパでは、奥の椅子に進みたい人が来ると必ず手前の人が立ちあがって、道を作ってあげる。日本は、そう言う人も多いものの、膝をずらすだけの人も多い。だってそりゃそうだ。椅子の下にでかい鞄があって、膝の上にコートがあったら、椅子を上げてどいてあげることは難しい。荷物をクロークに預けて、奥の椅子の人が入ってきたら、立ちあがって道を開けてあげる。このマナー浸透すると日本の聴衆の完成度は相当高いものになるんじゃないかな。


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帰国から1日。日常に戻るとあの日々が現実であったのか、なんか、信じられないような気分だ。ホントにドレスデンにいたこと、プラハにいたこと、ウィーンにいたこと。そして、そこでたくさんの素晴らしい音楽を体験できたこと。不思議な気分だ。

さて、まだ余韻に浸りたい気分なのと滞在中の日記は半分夢の中で書いていたので満足な記事ではなかったので、補足的な意味合いを込めて少し、音楽紀行の後記を書いていこうと思う。

今回は、まず街の雰囲気で感じたことを書いていこうと思う。

良く海外旅行のガイドブックや旅行案内のホームページには「どんな治安のいい街でも知らない街では夜出歩いてはいけない」と書いてあるんだが、おいらは寧ろ、夜歩き中心だった。と言うのも、コンサートは基本的に22時頃に終わる。一律に19時に始まってくれるような日本のコンサートならもうちょい早く宿に帰ることができるのだが、なんだか知らないけど、おいらの行くヨーロッパのコンサートは一律で22時頃に終わるようになっている。演目が短ければ、20時スタートとか…。

しかし、である。夜の街歩きで危険を感じたことは1度もない(ヨーロッパに限る。ロスアンゼルス・オペラは、怖かったな…)。だからと言って油断は禁物であることは言うまでもない。特に女性の一人歩きは危険だろう。よく落書きの多少と治安の良し悪しは比例すると言うが、ドレスデンもウィーンもプラハも東京とは比べ物にならないほど落書きが多い。綺麗な街だとは言うが、そう言う面ではあまり美しくないし、治安もそれなりなんだろう。おいらの数少ない「大丈夫だったよ!」体験談はあまり信用ならんかも…。気をつけよう。いや、おいらだって最大限に気をつけてはいたつもりだけど。

それぞれの街の様子について書いていこう。まずドレスデンだけれども、旧市街地の中心部には観光客だらけだ。日本人は多くはないが、おいらのようにカメラをぶら下げて歩いている人ばかり。街は美しいが、ドレスデン大空襲の跡がところどころに残っていて痛々しい。それでも時間をかけて、昔の姿を取り戻しつつある。と言うか、ほとんど戻っているようだ。瓦礫の山から元使われていたところを特定しながら、建物を復旧していく。根気のいる作業だが、素晴らしい作業だと思う。これらの街並みが、夜、光を放ってエルベ川にその姿を映している様は絶品。午前中にエルベ川のほとりを歩くのも楽しい。縦横無尽に走っているトラムを活用すると移動も便利。

続いて、プラハ。こちらもあまりにも有名な観光地。日本人もだいぶいる。レストランによっては、日本語のメニューを用意しているところもある。ヴルタヴァ(モルダウ)川の対岸からプラハ城とカレル橋を望む風景は一幅の絵のように美しい。ヨーロッパを代表する風景写真の一つとして半端なく有名だが、実際、この風景を見るとついついシャッターを押す回数が増えてしまう。夜このあたりを歩いていると観光客のフラッシュが眩い(もちろん、夜景にフラッシュをたいてもしょうがないんだけど)。橋の上は夜もパフォーマーが感じのいい音楽を奏でているが、物乞いも多い。地べたにひれ伏し、手を差し出している。まだまだ豊かな国ではないのだろう。もちろん、この辺は詐欺、スリ、ひったくりの頻発地帯らしいので十分に警戒が必要だ。トラム(路面電車)は新旧入り混じっているが、乗り慣れると便利。街の景色を見ながら乗るのも楽しい。ヴァーツラフ広場を中心にした繁華街は活気があって、ショッピングなんかを楽しむ分には良さそうだ。ただ、ここも犯罪は多いだろうから、気をつけたい。

最後に、ウィーン。去年も書いたので、簡単に。プラハから移動してくると落ち着いた印象を受ける。成熟した文化の街と言う感じだろうか。しかし、意外とこれと言った有名な風景はない。川辺から遠く、川面に映るキラキラした街の様子は観ることができない。景色を楽しむなら、プラハ、ドレスデン、それに昨年行ったザルツブルクの方が上かもしれない。この街もトラムがリンクを中心にたくさん走っているけれども、夜になると本数が少なくなるので意外と不便。20分待ちの表示を見ると歩き出したくなる。実際その方が早いんだけれども。

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朝、バタバタと支度して、帰宅の途へ。途中、国立歌劇場のショップ、アルカディアで日本で入手困難のDVDを数枚ゲットして空港へ。オーストリア航空に乗ってひとっ飛び。無事帰国。

素晴らしい音楽、素晴らしい景色、美味しい料理…やっぱ、ヨーロッパは良いなぁ。今回のドレスデン→プラハ→ウィーンと言うのは音楽的には最高のルートだったような気がする(自画自賛)。すべて一大観光地で、見どころも満載だった。

最後に備忘録的に行ったコンサートを列挙しておこう。

2月12日(土) 文化宮殿(ドレスデン)
 ファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮ドレスデン・フィル
 リヒャルト・シュトラウス:『薔薇の騎士』組曲、アルプス交響曲

2月13日(日) ゼンパーオーパー(ドレスデン)
 ミハイル・プレトニェフ指揮シュターツカペレ・ドレスデン
 ブラームス:ドイツ・レクイエム

2月15日(火) 国民劇場(プラハ)
 マルティヌー:歌劇『聖母マリアの奇跡』

2月17日(木) ルドルフィヌム、ドヴォルザークホール(プラハ)
 チョン・ミュンフン指揮チェコ・フィル
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(Vn 庄司紗矢香)
 ブラームス:交響曲第4番

2月18日(金) ムジークフェライン(ウィーン)
 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ウィーン交響楽団
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(Vn トマス・ツェートマイヤー)、交響曲第7番

2月19日(土) ムジークフェライン(ウィーン)
 セミヨン・ビシュコフ指揮ウィーン・フィル
 マーラー:交響曲第6番

2月19日(土) ウィーン国立歌劇場
 フランツ・ヴェルザ=メスト指揮
 モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』

以上、1週間ちょいで7公演。CD化されても不思議じゃない演奏会が多かったと思う。良い日程だったんじゃないかな?それとやっぱり思うのは、本拠地ホールで聴くってのは、特別な感じがする。いつも演奏している音響、環境ってのは大切なのかもしれない。来日公演ももちろん良いけどね。

さて、これで夢の音楽紀行はおしまい。また行きたいなぁ…。


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ウィーン2日目。ウィーンは昨年だいぶ見て回っているので、あまり派手にうろうろしない。

午前中に昨年見逃したドナウ川を見に行く。ドナウ川には本流のほか、ノイエドナウとドナウ運河と言うのがある。ノイエドナウは新ドナウ川と言う意味で、中州を通して濾過した水をドナウ川に供給するのだそうだ。で、青く美しいかって言うとぶっちゃけ隅田川と大して変わらない。

さて、午後ひと休憩してから、いそいそとムジークフェラインへ向かう。今日はウィーン・フィルの定期演奏会。ビシュコフの指揮でマーラーの交響曲第6番。美味しすぎる演目。ビシュコフは豪快にウィーン・フィルを慣らしきってくれて、大迫力。テンポは落ち着いていたが、パワフルで情熱的。ヴァイオリンの両翼配置も効果的。観衆大興奮。オーケストラが引っ込んでも、拍手が鳴りやまず、ビシュコフが再び舞台に引っ張り出される。素晴らしかった!

ところで、この人、随分とずんぐりむっくりで、顔が濃くって…あれ?前頭何前目かにこんな顔の人いなかったっけ?ハワイ、オワフ島出身とか紹介される系統で。思い出せない。多分いない。

マーラー・イヤーにウィーンで、ムジークフェラインで、ウィーン・フィルで、マーラー!それだけでもお腹いっぱいなのに、夕方から今度はウィーン国立歌劇場で『フィガロの結婚』。指揮はヴェルザ=メスト。16日がプレミエで今日が2日目。プレミエは値段も高いし、服装とか色々とめんどくさそうなので、2日目はベストじゃないか。

ヴェルザ=メストの指揮は相変わらず、折り目正しくスマートな印象。序曲も心地よくブッ飛ばさない。幕が上がるとモダンなんだか、古典的なんだか、わからない舞台が登場。傾いた四角枠の中に大きな油絵がぶら下がっていて、「まぁ、何となく、部屋なんだな」と判る感じ。歌手の服装は皆古典的。フィガロがスーツにネクタイで登場したりはしない。最初は「ほぉ…」ってな感じだったけれども、見慣れてくると妙にすっきりしていて綺麗に見えてくる。ヴェルザー=メストの指揮にぴったり。

歌手陣は粒揃い。でも、おいらはオペラ歌手はあまり知らない。伯爵夫人を歌ったレッシュマンくらいかなぁ。で、やっぱレッシュマンは素晴らしいんである。柔らかく伸びやかな声で上品な伯爵夫人だった。声量も十分。これはツボ。個人的には伯爵夫人はあまり好きなキャラではないんだが、今日ばっかりは「もっとアリアを増やしてくれ!」と思わずにいられなかった。スザンナとフィガロは若手(多分)を起用。素晴らしいパフォーマンスで将来有望、じゃないかな?ふと気づけば、年齢構成的にも好い塩梅になっている。伯爵は、でっぷりとしたイメージなんだが、今日の伯爵はスマート。声もいけている。いやらしい好色親父っぽくない。

3時間くらいあるオペラだけど、あっつう間に時間が過ぎてしまった。素晴らしい。って、終わったのは23時近く。慌ててトラムに飛び乗ってラスト・オーダーギリギリでレストランへ。先に食べておくのが良いんだろうけどなぁ。

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さらば~、プラハ~。

と言うことで、朝靄のカレル橋とヴルタヴァ川を横目にプラハ中央駅に猛ダッシュ。味わい深い石畳の道にカートを引っ掛けながら、半ギレ状態で予定の電車に飛び込む。地下鉄で行ってもよかったんだが、最後に景色を楽しみながら名残惜しげに去りたかったので、トラムを利用した。これは吉だったか、凶だったか。

乗った電車はウィーン行きの国際電車。ボヘミアの森を潜り抜け、草原を駆け抜けて、音楽の都に帰ってきた。1年振り。音楽を巡る旅には外せない街。たった1年なのにようやく帰ってこれたよー、と感無量。いかん、既にプラハもドレスデンもまた行きたくてしょうがない。今度はいつ行けるやら。

ウィーンに着いて、ホテル着いて、スーパー行って、一休みして…いざ出陣。早速、コンサート。本日は、ムジークフェラインでウィーン交響楽団の演奏会。楽友協会の主催ではないとかで、入手困難のコンサート。ムジークフェラインのチケットは業者さんに手配してもらうしかないんだけど、発売日前にもかかわらず、キャンセル待ち状態に。それでも、「取れる可能性が高い」と言う言葉通り、無事ゲットできた。毎度、頼り甲斐のある業者さんである。

さて、今回の指揮者は…ブロムシュテット!!しかも、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲と交響曲第7番。ソリストはツェートマイアー。これはホントに凄い組み合わせだ。下手なウィーン・フィルの演奏会より行ってみたくなる内容でしょ?

まず、ヴァイオリン協奏曲。導入部を経て繊細でやや冷たい感じのするツェートマイアーのヴァイオリンが響き出すと、何やら不穏な空気。この感じ、一瞬、爽やかな感じがするんだが、曲が進みにつれ、その鋭利な響きは鋭さを増していき、独特な世界が広がっていく。ブロムシュテットも様子を見つつ、上手く合わせている。

カデンツァに入って、ツェートマイヤー節は強烈に炸裂する。多分、自作のカデンツァだと思う。叩きつけるような強奏から始まって、時に幾何学的に冷たく、時に激しく、演奏して行く。なんというか、ロマン派の作品とは思えないような独創的なカデンツァである。ケネディも真っ青の一品。こりゃ、賛否両論だな、と思っていたら隣の老女は気に入らないのか片手で頭を押さえて首を振っている。1楽章が終わった時点で自然発生的に拍手。客席のざわつきがなかなかおさまらない。2楽章、3楽章も独創的な世界が広がっていく。流石、コンツェントゥス・ムジクムにいただけある。

ベートーヴェンの交響曲第7番はブロムシュテットらしく、骨太で重厚な演奏。真っ向から勝負を挑んでいる正統派。前半のヴァイオリン協奏曲とは対照的な演奏。これだけの名曲をがっぷり四つで組んで、「やっぱすげぇな」と思わさせられる指揮者はそうはいない。やっぱ、今日においてはブロムシュテットは巨匠中の巨匠と言える数少ない存在なんだろうなぁ

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今日は朝のんびり…し過ぎて、朝ごはんの時間ギリギリにレストランへ。その後、部屋でグダグダしてから散策へ。昨日購入したLOTOSレーベルのCDがほかにもあるんじゃないかと、ホテルの近くのCDショップに寄る。LOTOSはなかったけれども、シュポルツルの見たことないCDを発見。買っとく。


その後、何度も渡ったカレル橋をまた渡って、なんとなーく、ぷーらぷらして、午後1番でホテルに帰ってきて、再びグダグダ。体力温存。

夕方になって…さて!今日はチェコ・フィル!チェコの至宝。場所はもちろん、ルドルフィヌム。『地球の歩き方』には、「大きなホールで聴くコンサートも良いが、小さなお城などで聴くコンサートも楽しい」みたいなこと書いてあったけど、観光用のコンサートを何千円か知らないけど、お金出して聴くより、プラハに来たらチェコ・フィル聴かないと!お値段は一番高価な席でも3,000円ちょい(600kc)。爆安。どう考えても、元は取れていない。きっと大量の税金が投入されているんだろうなぁ。

指揮者はチョン・ミュンフンでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とブラームスの交響曲第4番。ソリストは庄司紗矢香。東アジア・スペシャル。日本人が海外で活躍しているのは嬉しいが、異国情緒を楽しみたい分にはちょっと味わいを欠く。あ、石川静なら、チェコっぽいか。

ルドルフィヌムは入ってみて思ったんだけど、コンサートホールと言うより、オペラ座っぽい。筒型ではないが、舞台の作りや座席の感じなど、普通のコンサート・ホールとは少し違う。平土間に座っている分にはゼンパーオーパーに似ている感じがした。直近のホールの印象が強いせいかもしれないけど。

席数はどのくらいだろう?ムジークフェラインが1,600席と考えると、1,300席もないんじゃないだろか。随分とこじんまりしたホールだ。

さて、演奏の方だが、まず、チャイコフスキー。CDで知っている以上にチェコ・フィルの弦の柔らかさ、美しさが伝わってくる。ドヴォルザークホールの音響の良さも相俟って、味わい深い素晴らしい音色だ。庄司紗矢香のヴァイオリンも歌心があって、芯のある音色。チョン・ミュンフンの指揮は、盛り上がるところは一気に煽りたててどんどん白熱していく。正攻法だが、素晴らしい演奏だった。ブラームスは更によくって、チョン・ミュンフンの気合も前半以上に感じ取ることができた。凄い迫力。絶叫する悲哀。凄かった~。またよい経験をしたと大満足。

夕飯はルドルフィヌム近くのイタリア料理。案外安くて満足。その後再度、カレル橋を渡ってホテル帰着。

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今日はコンサートも移動もない1日。観光に1日を割いてみた。

まずはプラハ城。長い坂道を登っていく。つっても、ホテルがその途中にあるので、労力50%OFF。まぁ、その分、毎度この坂道を上っているわけなんだけれども。

お城の一番の見ものは教会かな?ステンドガラスが美しい。修学旅行生らしき、高校生の一団がガヤガヤ騒いでいる。興味のない学生をお寺に強制連行するのはどこの国も同じなんだな。でも、不思議と写真はパカパカ撮っている。

帰り掛けに衛兵の交代の儀式を見る。たかだか交代するのにどんだけめんどくさいことしているんだよ、と思うがこれは観光的にはちょっとした見ものになるのでいいのか。

お城の後は、長い坂道を下って、カレル橋経由でスメタナ博物館へ。スメタナの使っていたピアノのほかはそれほど大したものはないかも。クラヲタ以外はそれほど行く価値ないかも。館内にはスメタナの色んな曲が流れていてクラヲタには素敵な空間。ヴルタヴァ川を眺めながらあの名曲を聴くのも粋。

昼食は市民会館地下にあるレストラン。鴨の焼いたものを注文したんだけど、これは地雷。240kc(1,200円ちょっとくらい)なんだけど半羽分焼いて持ってきた。もちろん、色々添えてあって…こんな食えるか!まぁ、この国の人たち…つうか、日本人以外は食べちゃうんだろうな。できる限り食べて、会計を呼ぶと、「終わったのか?」と訝しげに訊かれる。ごめんなさい、無理…チップはずむから許してくだされ…。

その後、大きなCDショップへ。ここではスプラフォンが最強レーベルとなる。至福。クラシック・コーナー入って、真正面の棚がスプラフォンの新譜コーナー。シュポルツルの新譜が大量に置いてある。一番の売れ筋なのか…素晴らしい。買ってしまおう。スプラフォンなら日本でも買えるだろうけど。

ビエロフラーヴェクがオピッツをソリストに迎えて、プラハ・フィルを振ったドヴォルザークのピアノ協奏曲を発見。これは日本で入手不可能の珍品。レーベルも見たことがない。

そのほか、日本では手に入らない珍品がたくさんあるんだろうけど、知識不足…無念。マルティヌーのCDが大量に陳列されていたりして、夢のような状態なんだが。値段は日本とあまり変わらないかな?

その後、一時、休憩にホテルに帰る。17時過ぎに夜景を撮りがてら、夕食へ。昼に地雷を踏んだ恐怖心から無難にガーリッシュを頂く。しかし、これも量多いなぁ…。

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ホテルが駅から遠い、とぼやいたけど、実は、観光地のど真ん中にあったことに気付いた。観光地…つうか、ずばり言ってしまうとカレル橋。地図を見た時はそうは感じなかったんだけど、歩いてみるとすぐ近く。10分もあるかない。お城はもっと近い。要するにカレル橋とお城の間にあるのだ。道理周りがお土産屋さんばかりなわけだ。つっても、便利ではなくって、毎度毎度ながーい石畳の坂を上ってくるのは苦痛。石畳って見た目は良いんだけど、バリアフリーの真逆だからなぁ。カートなんか引いた日にゃ…。

さて、今日は、のんびり出かけたにもかかわらず、一気に行った。午前中でムハ(ミュシャ)美術館、ドヴォルザーク博物館。この2人、チェコを代表する芸術家なのに、それぞれのミュージアムはとても小さい。昼食に罠だと判っていながら寿司を食べて悶絶。午後は、市民会館、火薬塔から始まる王の道を歩く。途中にある旧市庁舎塔からの景色は絶品。広場を見下ろす写真は、CDのジャケットなんかでも見かける定番写真。って、ホントはビエロフラーヴェクの
このCDを入手してからずっと気になっていた景色なのだ。見ることが出来てよかった!

王の道をそのまま歩いて、カレル橋経由でホテルへ。いったん休憩。夕方になって、夜景撮影をしつつ、本日の公演会場、国民劇場へ。

国民劇場と言う名前の通り、いくつかのホールがあって、イベントをやっているらしいんだけれども、やっぱ、メインはオペラ。ちなみにここはチェコ国民がチェコ国民のためにチェコオペラを演奏することを目的として、チェコ国民の募金によって建てられた。ナショナリズム300%。こけら落しはスメタナの『リブシェ』。と言うことで、カレル橋の袂からスメタナの像が真っ直ぐにこの劇場を見つめている。今は、色んなオペラをやっているがそれでも演目はチェコものが多い。ちなみに、プラハにはもう一つ、国立歌劇場と言うのがあって、こちらはドイツ人が建てたもの。何をやっているかは…知らない。あんま興味ない。

さて、本日の演目は…マルティヌーの『聖母マリアの奇跡』。えーと。超マイナー。マルティヌーはメジャーかもしれないが、このオペラ、多分、録音1つしかないんじゃないかな?ビエロフラーヴェクがプラハ響振ったやつ。これが世界初録音でその後は録音はないと思う。

もちろん、そのCDを持っているんだけど、音楽は多少知っていてもストーリーは知らない。まぁ、いっか。ちなみに今日の指揮者もビエロフラーヴェク。今や世界的大指揮者だよねー、楽しみだよねー、と思っていたら、本日の公演はアシスタントの方だった。爽やかな好青年。どう考えてもビエロフラーヴェクの大好物の演目を、頑張って振っていた。つっても、音楽の監修はすべてビエロフラーヴェク御大がやっている。こんな大曲、なかなか若手一人では難しいのかも。

このオペラはその名の通り、宗教色が強いものなんだけど、舞台は結構俗っぽい。新古典主義者マルティヌーの独特のリズム感が、緊迫感を生み出し、劇場を揺るがしていく。合唱団がオペラ座の2階席、3階席を陣取って歌っているので、音響的にも音楽のど真ん中に観客がいる感じになって迫力満点。最後は、「キリエ・エレイソン」って叫んでいたので、ちょいミサっぽい大合唱で終幕。出演者の数も相当のもので、これは大変な曲だったんだなぁ、と実感。多分、日本初演はまだじゃないだろか。

歌手陣も粒揃い。珍しい演目を上質の演奏で楽しめた満足感に満たされて、劇場の外に出たのは22時過ぎ。パパッと食事をして、ホテルに戻ったのは23時過ぎ。外国で夜歩きは危険と言われても…。音楽好きには厳しいな。

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ドレスデンを午前中で撤退。特急電車に揺られて、プラハにやってきた。実は長年の憧れの地である。ドヴォルザークとか、スメタナとか、ヤナーチェクとか、マルティヌーとか、スークとか。大好きなんである、チェコ音楽。つうわけで、今回の旅のメイン。

さて、乗った電車だが、特急と言っても、去年乗ったオーストリアのものみたいに小奇麗ではなかった(トイレ壊れていたし)。とは言え、この路線は景観がいいので有名。エルベ川とその川岸に聳え立つ奇岩が印象的。時期的に微妙だった上に窓側とは言え、反対側だったので、ちょい残念。

電車は満席に近い状態。席の予約をしておいてよかった。ちなみに、前にも書いたけど、ヨーロッパの通常の特急って、敢えて指定席の車両と言うものはない。普通の車両に席だけを予約する感じ。レストランの予約席と同じ感覚だと思えばいい。去年は予約されている席なんて殆どなかったので、予約するだけお金の無駄なのかな、と思ったけど、今回は殆ど予約で埋まってしまっていた。知らない国を旅するには予約は入れた方がいいのだなぁ。

午後一番にプラハ・ホレショヴィツェ駅着。大抵の電車はプラハ本駅に着くが旧東ドイツからの電車は多くがホレショヴィツェ駅に着く。この駅、国際電車の発着駅とは思えないほどぼろい。萎える。このおんぼろ駅のインフォメーションセンターでフリーパスを買って、地下鉄に乗り込む。チェコ語以外の案内を一切拒否した超チェコな電車、それがチェコ・メトロ。そのせいもあって、乗り換えた際、思い切り反対方向に進んでしまった。迷いながらも何とかホテル着。駅からは遠く、小さなホテルだが小奇麗で心地よい。

まずはスーパーに買い出し。トラムに乗ってみる。やっぱ、反対方向へ。慣れるまでは、なかなか…でもすぐ慣れた。その後、乗りまくる。『地球の歩き方』にはフリーパスは相当頑張って使わないと元が取れないと書いてあったがそうでもない。今日半日で7回も乗った。

少し休憩したのち、夕食がてら夜景撮影をするため再び外出。ヴルタヴァ(モルダウ、ドナウ)川に映えるプラハ城とカレル橋の風景は定番過ぎ。だけど撮るしか。

夕食はホテルの近くのレストランへ。牛肉のグラーシュを頂く。シチューみたいなもので、まぁ、旨い。肉堅かったけど。あと無難そうなオニオンスープ。これも普通に旨い。まぁ、最初の夜だし、チェコ料理ってのは良い選択だったかな。でも、本音はそろそろ和食が食べたい。

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