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ほてっと起きて、博物館島。ペルガモン博物館を歩く。巨大な神殿をそのまんま持ってきました、と言う、超絶大技を見せてくれる凄い博物館。ほかにもイスラム文化など興味深い展示物満載。じっと見ていると、ふと、この遺跡を使っていた時代があって、そこに何人もの人がいたと言う当たり前のことが、じんわりと実感を持って感じられてくる。ちょっとしたタイムマシーンに乗ったような感じ。いつまでも見ていると時間があっという間に過ぎてしまうだろうから、さっくり回る。

そうそう、ペルガモン博物館の前にすし屋に行ったんだけど、ここは凄い人気の店だった。待ちの人も結構いるくらい。店内ではドイツ人がもりもりすしを食べている。案外、箸は器用に使っているが、ガリを醤油につけたり、シャリをびっしゃびしゃに醤油に浸していたりと、まぁ、それなり(笑)。それ、醤油の味しかしないんじゃないか?と突っ込みたくなる。寿司自体はおいらが今までヨーロッパで食べたものの中では、最高。でももちろん、キワモノ。味噌汁と言うより、しょうが汁の味がしたサーモン・スープが印象的。

さて、今日は、かのフィルハーモニー・ホールで、ベルリン・フィルのコンサート。シーズン・オープニングである。つうこって、指揮者はもちろんサー・サイモン・ラトル。曲目は、マーラーの交響曲第7番『夜の歌』。外はまだ明るかったけどベルリン・フィルは夜の歌を歌う!

席は1階前よりのど真ん中と言うなかなかの好位置。存分にベルリン・フィルのエネルギーを感じることが出来た。マーラーの中ではあまり聴く曲じゃないけれども、こんなにも聴き応えのある曲だったとは。あっという間に時間が過ぎてしまった。ちなみに観客の中、つうか、おいらの直ぐ後ろに大物がかたまっていたらしく、お付のカメラマンまで来ていた。誰でも良いが、近過ぎないでよかったなぁ…。まぁ、ベルリン・フィルの開幕となればいろんな人が来るのだ。

夜はホテルの近くのレストランへ。夜の風が気持ちいいビア・ガーデン風。明日は…何を食べよう(笑)。

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意外と、と言っては申し訳ないが、ケルンは面白い街だった。ボンやブリュールと言った見所が近場にあるのもいい。と言うわけで、離れがたいが、予定は予定なので、午前中にICEに乗り込んでケルンを後にする。が、これもそう簡単にはいかなくって、予定していたICEが到着間際になって、ベルリン行きからデュッセルドルフ行きに変更に…。デュッセルドルフって直ぐじゃん…。お客さんたち、ワラワラとホームから離れていく。次の電車を待つつもりだろうか。おいらは、その場で、ポケーッと考える。「待つしかないかぁ。しゃぁなしだ」と思っていた時に、親切な人に「このデュッセルドルフ行きに乗りなさい」と導かれる。

果たして、デュッセルドルフに着くと向かいのホームにベルリン行きのICEが停まっている。こりゃ、ラッキー。と思って、飛び込む。と…車内の表示は消滅されたまま。これホントにベルリン行きなのだろうか、と疑いがよぎる。しばらくして、表示ON。ICE ケルン発ベルリン行き。列車番号も当初の予定のものが表示された。どういう事情か知らないけれど、ケルンから発車できなかったので、デュッセルドルフ乗り継ぎになりました、ってことらしい。ケルンで教えてくれた人に大感謝だ。電車は何事も無かったかのように静かに発車。

で、結局ベルリンには予定通り到着。タリスとは違って、トラブルが起きても直ぐに対応して結局、大きな遅れを出さない。ドイツとフランスの違いなんだろうか。

ベルリン到着後、ホテルで休憩。夜になってフラフラ外出。ブランデンブルク門を見学しつつ、夕食。カップラーメンの値段を知らなかったことで有名な日本の首相も訪れたレストラン。つっても、そんな高級ってわけじゃない。安くも無いけど。カップラーメン何個分の値段かな、おいらも知らないからわからない(笑)。

相変わらず肉は硬いけど、ソースは美味いなぁ、とモシャモシャ食べながら感服。イヤホンからは一昨日のコンサートと同じプログラムの古典派。改めて、すんげぇ、プログラミングだとか、考えてゆったりと夕食を終える。

その後、ブランデンブルク門近辺を散歩して行動終了。明日は何をしようか。

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朝、目覚めて時計を見る…うっ…10時過ぎ…しもうたぁ…。10時半の電車に乗って出掛けようと思っていたのに!結局11時過ぎの電車でボンへ。地球の歩き方にはICEで約20分と書いてあったけど、各駅停車でも23分。ICE乗る必要ないじゃん…。

さて、ボンッ!ベートーヴェンの街である。シューマンも住んでいたんだけど、ベートーヴェン生誕地としてあまりにも有名。そのインパクトが強すぎて、それだけの街にありつつある。実は旧西ドイツの首都でもあるんだが、そのことは時の経過とともに忘れ去られつつある。

街はこじんまりしていて、綺麗。でも、それなりに栄えていて、生活には不自由なさそう。住み心地はよさそうな感じ。外国に住みたいとは思わないけど(汗)。ボンの目的はもちろん、ベートーヴェンの生家。ベートーヴェン・ハウスと呼ばれている。自筆の譜面、使っていた楽器など貴重な資料が小さな建物に詰まっていて、音楽好きにはたまらない。1階にはベトーヴェン・ハウスを訪れた演奏家たちの写真が飾られていて、人によってはサインやメッセージが添えられている。ヲタなら1枚1枚確り見たい展示である(笑)。

ベートーヴェン・ハウス以外で印象的だったのは、路上パフォーマンスでオペラ歌手が歌っていたこと。流石に、観客は多くってあっつう間にコインが溜まっていった。路上でオペラ歌手はずるいだろ…(笑)。

ケルンに戻って、大聖堂へ。外見も凄いが、中も広大、荘厳。折角だから、塔にも上ろうと受付へ。€3を払って、いざ内部へ。エレベーター…あるわけなし。ひたすら、階段で上る。しかも、この階段、急で狭い。バランス感覚と体力に自信がなければ挑戦しないほうがいい。

汗だくになって、辿り着いた先は心地のよい風が吹き抜ける地上157mの高所。ケルンの町を一望にできる絶好のポイントだ。みんな写真パシャパシャ。おいらもパシャパシャ。で、さぁ、降りよう…って、これは上りより恐ろしい。何とか、下り切って、一旦ホテルへ。夜もコンサートなのだ。

と言うわけで、19時半頃、ホテルを出てケルン・フィルハーモニーへ。ケルン放送交響楽団の本拠地ホールだが、それだけでなく、世界中のオーケストラが演奏するので有名な名ホールである。不思議なつくりのホールで、最上階はロビーのようになっていて立ち見が出来るようになっている。東京ドームっぽい感じと言えばいいだろうか。ソファーのある半個室の場所もいくつもある。それと屋上庭園っぽいのもあって、公演前や休憩中にここで飲み物を飲むことが出来る。

さて、今日のコンサートは、ウェスタン=イースタン・ディヴァン管弦楽。このオーケストラはダニエル・バレンボイムが、イスラエルとアラブ諸国の若い演奏家たちを集めて結成されたもの。指揮はもちろんバレンボイム。彼らはここでベートーヴェンの交響曲全曲を5日間かけて演奏する。今日は2日目で、3番と4番。

バレンボイムは若者たちの扱いが上手いんだろうか。若者たちの活き活きとしたエネルギーを効率よく炸裂させる。壮大で力感のある演奏だ。特に3番はすさまじい推進力。圧倒されっぱなし。ホルンの咆哮も強烈。両翼に配置されたヴァイオリンの音色にも惹かれずにはいられない。演奏が終わると、万雷の拍手。あっという間にスタンディング・オベーションに。観客の熱狂も半端ない。バレンボイムの楽団員への対応も微笑ましい。可愛がっているんだろうなぁ~って感じが伝わってきて、気持ちがよい。

公演後は少しライン川周辺を散策。ライトアップされた大聖堂が荘厳。大聖堂があるおかげで美しい街になっちゃっている感じ。交通の要所だが観光地としても優秀。

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プロムスを楽しんだので、ロンドンにいてもしゃぁなしだ。つうわけで、次なる目的地に向け、再びユーロスターに乗り込む。予定の1分前に出発。乗車のシステム上問題は無いんだろうけど、やっぱアバウト。本気を出すとやたら早いユーロスターだが徐行区間がやたら多い。このテンポのズレ、少しストレスが溜まるかも。ブリュッセル南駅には予定通り17分遅れで到着(笑)。ここで乗り換え。時間が少しあったので、グランプラスまでいって美味しいものでも食べようかと思ったけど、17分の遅れが微妙に余裕をなくしているのであきらめる。

ここからはタリスに乗る。エンジ色のTGV。車内もエンジ色。強烈。おいらが乗るのとは反対方向のパリ北駅行きは、予定通り(笑)の31分遅れと出ている。おいらの乗るケルン中央駅行きは7分遅れ。順調である!反対方向じゃなくてよかった、と思っていたのもつかの間、乗車してしばらくして「トラブルがあったんで1時間遅れて出発します」とアナウンス。やっぱ来たか。1時間半後、「やっぱ、2時間以上は遅れる」とのこと。結局、2時間半経って出発。お詫びにお菓子セットみたいな箱詰めが配られる。それと、1時間以上遅れた場合の返金用紙が配られる(25~50%が返金されるそうだ)。パンフレットのような綺麗な用紙…どんだけ準備周到だよ…。まぁ、毎度のことなんでしょう。

ユーロスター同様、走り出すと早い。のぞみ級。椅子も良いし、こりゃ、快適。でも、やっぱ徐行区間が多い。早くなったり遅くなったり…そして、再びケルンの手前で停車。もう、どうでもよくなってくる。結局、3時間近く遅れてケルン中央駅着。おいらは目的地はケルンだったからよかったものの、乗継があったら最悪。でも、まぁ、おいらの見たタリスは全部遅れているわけで、この辺は計算に入れなくちゃなのかも。タリス(笑)。300km/h出すより先に定時どおりに出発する技術を研究すべきだなー。

さぁ、コンサート!つっても、場所はケルンじゃなくて郊外のブリュールと言うところ。また電車に乗らねばならない。時間的には一杯一杯。ホテルにチェックインして、再びケルン中央駅に向かう。ところが、おいらは地下鉄とかトラムはよく乗るんだけれども、郊外電車って言うのかな、日本で言うところのJRにはほとんど乗ったことが無い。焦りつつも、インフォメーションセンターなどを利用して何とか、ブリュールに行く電車に飛び乗る。ドイツの列車は西側の国よりはましなのか心持ちキリッとした顔で、3分遅れ程度でやってくる。何とか、10分前にブリュール到着。コンサート会場は、ブリュールの駅前、アウグストゥスブルク城。ディズニーランドにありそうな建物だが、一応、世界遺産なんだそうだ。

汗だくになって駆けつけると、中庭で観客たちがのーんびりワインやオレンジジュースを飲んでいる。このゆる~い感じ、「あー、ヨーロッパのコンサートだ…」と変な感覚が沸いてくる。どうして、ここまでマイペースなのか。開演のベルとともに動き出すんだが、「遅れちゃいけない!」なんて思っている風情が全然無いのだ。そうか、この気性があのテキトーな電車に反映されているのだな…。8時開演なんだが、まだまだ外は明るい。夕日が眩しいくらいだ。

さて、会場となる部屋は、トレッペン・ハウスと呼ばれるところ。トレッペンは階段という意味で、高さのある部屋に広い階段がある。1階から上がる階段はひとつなんだが踊り場から2階へ上がる階段は、左右に分かれるタイプ、と言ってわかるだろうか。その踊り場にあたる場所が、舞台となって、1階と2階から鑑賞する。

お城のコンサートと言うと観光用のちゃちい演奏会がよくあるみたいだけど、今回の演奏は、コンチェルト・ケルン。古楽器オーケストラで古典派のスペシャリストとして世界的に有名な楽団。もちろん、「お上品なクラシック」に収まる楽団ではないので、観光客がうっかり入ってきたら度肝抜かれるだろうなぁ。お城は18世紀半ばに出来たものだと言うので、まさに、古典派の響きが再現されようとしているわけなんだけれども。演目は下記のとおり。

H.J.リジェル:交響曲第8番 ト短調
F.J.ハイドン:交響曲第26番 ニ短調 『哀しみ』
-休憩-
F.J.ハイドン:トランペット協奏曲 嬰ホ長調
J.M.クラウス:交響曲 ハ短調

凄く意欲的なプログラミングである。長調の曲が多く、明るい曲調が多いゆえに軽く見られがちな古典派だが、今宵のプログラムは、交響曲3曲がすべて短調。コンチェルト・ケルンならではの発想。ハイドンの曲以外はマイナーと言って差し支えない曲だと思うが、コンチェルト・ケルン好きなら知っている曲。両方ともCDが出ているのだ。もちろん、おいらも持っている。あの曲が生で聴けるとは!と思うと感慨深い。日本じゃ機会ないだろうしなぁ。コンチェルト・ケルン、来日しないし(涙)。

さぁ、開演!リジェルから一気にアグレッシブな音楽。縦長の会場と言うこともあるだろうか、よく響く。そして低弦の音が凄いんである。チェロ2、コントラバス1の小編成なのにバスン、バスン鳴る。ヴァイオリンもコンマスを中心に攻撃的で活き活きとしている。いかにもコンチェルト・ケルン。古楽器と言うと音が小さいイメージだが、こういうしかるべきところで演奏するとこんなにも鳴るものか。ロマン派を想定したコンサート・ホールでは理想的ではないのだろうなぁ。

演奏はどれも素晴らしかったのだが、特に印象的だったのは、J.M.クラウスかな。古典派の軽いのりからは一歩踏み出して、ドラマティックな音楽だ。コンチェルト・ケルンはこの知られざる名曲を鋭く切れのいい演奏で感動的に仕上げてくれた。

素晴らしい演奏会に満足して、外に出るとさすがに真っ暗。ちょうどよくやってきた電車に飛び乗ってケルンへ。9時間の移動と素晴らしい演奏会。うーん、多忙な日であった(笑)。

あ、そうそう、この演奏会、ハイドン・フェスティバルと言う音楽祭の一環。実は、ラ・プティット・バンドやゲーベル、それにモザイク・クァルテットと言った大物が出てくる音楽祭なのだ。小規模な音楽祭だけど、ヨーロッパにはこういう隠れた音楽祭がたくさんあるので、堪らない。

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ブリュッセルはいいところだった…。が、今日は、この街を後にしなければならない。ブリュッセル南駅からユーロスターに乗ってロンドンへ。ブリュッセルで入国審査があるんだけど、「旅の目的は、観光?」ってだけで、すんなり通過。イギリスの入国審査は厳しいと聞いたんだけど…ユーロスターだからかな、いろんな意味で。

ロンドンに入って、まずは大英博物館へ。昔、オリジナルのストラディヴァリウスが大英博物館にひとつだけあると聞いたので、ぜひ見ねば…と思ったんだけど、該当すると思われる展示場は閉鎖中。不貞腐れてテキトーに見て周…れない。なんだ、この広さは…。これだけのものを無料で公開しているってすごい太っ腹だ。

その後、ウェストミンスターでビックベンを見たんだけど、人多すぎ…京都だってこんなにいないだろうなぁ。観光立国日本…まだまだだなぁ。で、この時計塔、いろんな写真のとおり。だから何ってものは無い。まぁ、でかいっちゃでかい。

まぁ、観光はこの辺で…で、なんで、ロンドンにやってきたか。そりゃ、プロムスしかない。本日の公演は、ビエロフラーヴェク!…の予定が、キャンセルになって、代役にダウスゴー。ダウスゴーも最近評価を上げてきた指揮者だけど、ビエロフラーヴェク聴きたかった…。無念!と言ったらダウスゴーに失礼だな。

演目は前半にマイスタージンガー、リストのなんか(興味ないわけじゃないぞ、たぶん)、BBC委嘱の世界初演作(ピアノ協奏曲、ソリストはダグラス)。後半はブラームスの交響曲第1番。最近、ドイツものの録音で高い評価を得たダウスゴー、なるほど、独特の解釈だ。力強いんだが、サクサク進んでいく。力んでパワーを溜め込んでいくようなタイプではないようだ。演奏の多少の瑕は気にしないとして、まぁ、こういうのもありかな。観客は大喝采。つか、ロイヤル・アルバート・ホール、人数多いから大喝采にもなるわけだ。

なお、フリーダムなプロムスの雰囲気はまた別に書くとしよう。

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午前中からブリュッセルで最もメジャーな観光地、グラン・プラスへ。写真で見ただけだとどうってこと無いように見えるが、実際見てみると、結構凄い。「これぞ!ヨーロッパ!」って感じの風情。メインの建造物といえる市庁舎は15世紀に建てられたという。ほかの建物も17世紀に建てられており、その頃から風景は変わっていないそうだ。変わったところといえば、往来の人々の格好、それに人種かな。東の果ての日本からもきていやがる(おいらのこと(笑)、念為)。

近くには、世界的なガッカリ名所である小便小僧もある。もちろん、行ってみた。猛烈にガッカリしてやろうと身構えていったんだけど、予想のはるか上を行く小ささ…50cmくらいだろか。その前にわんさかとたかる観光客。はりまや橋を超えた…いや、流石に超えていないか。はりまや橋、がっかり具合では十分世界トップクラスだから。

近くにはワッフルを売る店がたくさんあったので、適当なところで一つ買ってみた。ワッフルの上に、たっぷりのクリームといちごが乗っかっている。甘ったるそうだが、クリームは甘さ控えめで、もたれない。美味しい。が、ボリューム満点なので、これを昼食としてしまった。

グラン・プラスの近くで、良かったのは、小便小僧より、ギャルリ・サン・チュベール。手っ取り早く言ってしまえばアーケード型の商店街。冬の寒さや降雨をしのぐためのアーケードだろう。このギャルリは19世紀半ばに出来たと言う。ギャルリとしてはだいぶ古いものだそうだ。店を覗きながらふらふらと歩くと第一次世界大戦前のヨーロッパにタイムスリップした気分になる。強烈なノスタルジー。カフェやレストランが通路にまでテーブルを出していて、観光に疲れた人がコーヒーやビールを楽しんでいる。

折角なので、夕食はここのギャルリのレストランで。もちろん、通路に出された座席に着席。メニューは英語で書いてあるんだけど、○○風って書いてあって結局なんだかよくわからない。怪しい名前の付いたステーキを注文。待つこと30分。出てきたのは白いソースのかかった物体。ナイフを入れてみると…堅!しっかし、これがすっごく美味しいのだ。ソースが良いんですなぁ。日本人は素材に拘って、その素材の美味しさをいかに引き出すかを考えるけど、こっちの料理は手をかけてどんな素材のものも美味しくする、ってことかな。

時間が前後してしまったが、午後には、ロワイヤル広場にある楽器博物館へ。昔デパートだった建物を使った味のある博物館であるが、所蔵の充実振りも相当のもの。古楽好きには堪らない。日本語ガイドは無いけれども、いつも音楽を聴いている身には、一つ一つ眺めているだけども楽しい。17世紀のヴィオラ・ダ・ガンバ、18世紀のチェンバロ…おお、これがバロックの作曲家たちが想定した楽器なのかぁ…と感心しながら巡る。音楽目的でやってきた都市ではないけど、こんな素晴らしい博物館があるとは、ね。

夜もグラン・プラスへ。ライトアップされていて綺麗なのだ。と、ふらふら遊んでいると圧馬に深夜。いそいそとホテルに帰るが11時半近くに。まぁ、しゃあなしだ。


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旅に出ました。探してください(笑)。

とりあえず、今はブリュッセル。成田からKLMでアムステルダムへ。オランダからの入国は多少質疑があるという情報を得ていたが、挨拶だけでスルー。顔のチェックすらされなかったみたい。ドイツ入国より甘い。感じも悪くない。空港も広いが、明るい雰囲気で店舗も充実している。

が、その辺はささっと通過して、鉄道のチケットをもらいに国際列車の受付カウンターへ。無事、ブリュッセル行きのチケットをゲットして、指定されたプラットホームへ。さぁ、電車はいつ来るのかなー…って、来ない。まったく時刻どおりに来ない。欧州で鉄道の旅をしたことがないわけじゃないから、多少の遅れは、まぁ、毎度のことだとは思っていたけど、ここでは、これまでの乏しい経験による浅薄な知識はあっさり覆された。電光掲示板にいったん表示された列車が、消えるんである。そんな何時着くのか把握できないものか…。なんと、タリス、えっと、TGVの国際列車といえば判りやすいかな、そんな科学技術の結晶がテキトーにやってくるんである。何のための時速300kだ…。

結局おいらは2時間くらい待たされた。何がどうなったのか、いまだによくはわかっていない。1時間に1本運行しているんだが、どうしてこうなるのか。

インターシティーという国際特急なんだが、走り出したら走り出したで、こんどは、これが停まりまくる。停車駅が多いってことじゃなくて、停車しないはずの駅でも、何でかしらないが、ドアを開けないで停まっている。そりゃ、遅れるはずだ。世界的に見たら長距離列車で1分とずれない新幹線のほうが非常識なのかもだけど。それに慣れている身としては…。景色は良好。牧場の真ん中を突っ走っている感じ。

ようやく、ブリュッセルに着いたのは21時近く。だけど、明るい。ホテルを探してウロウロしている間に暗くなって来たけど、もう、21時半ころになっていたはず。そうか、夏のヨーロッパってこんな感じなんだなぁ。

予約したホテルは案外綺麗でゆっくり休めそう。


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岡山で大枚はたいて桃を買ってきた。3個で2,000円オーバー。地元の人に、「岡山の桃は上の方まで白くって、ほかの所の桃とちょっと違う。手でつるっと向けて柔らかいんですよ」とのこと。去年あたりから近所で売っている桃はなぜか堅いものが多くて、不満満載だったのでついつい買ってしまった。大阪移動中も大阪のおばちゃんにどつかれないように気をつけながら、守り続けて今日漸く、おいらの口に入った。…あー、こりゃ、美味い。甘くて濃厚、かつジューシーと言うありきたりなフルーツの魅力を最高の賛辞で表現したい。デパ地下でちょっと良いケーキを買ったつもりになれば割高感もない。

さて、この旅の最中、あるCDをずっと聴いていた。ロマネスカのビーバー、ヴァイオリン・ソナタ集である。ロマネスカ、聴いたことのない団体だが、アンドリュー・マンゼとナイジェル・ノース、それにチェンバロのジョン・トールによるアンサンブル…なんだ、トールははじめて聴いた演奏家だが、後の2人は有名人じゃんね。

で、この演奏も素晴らしいんだが、曲が面白い。つか、楽しすぎる。ロマネスカのメンツを見ても判るんだけど、後世、ロマン派のヴァイオリン+ピアノによるヴァイオリン・ソナタとはわけが違う。伴奏が多様。もちろん、合奏って感じでもない。作曲家による楽器の指定がない場合も多い。フリーダムなバロックらしい一面だ。つうわけで、実に賑々しくなる。ヴァイオリンとリュートが丁々発止とやりあったり、ぶつかり合うように調和することもある。

作曲家ビーバーについては、以前にも書いたが、バロック中期に活躍したチェコ出身の作曲家である。ヴァイオリンを中心にした音楽で有名になった作曲家としては、随分と古い人だと思う。つか、おいらは、ビーバー以前の作曲家でこれほどヴァイオリンのための曲を書いた人を知らない。というのも、ヴァイオリンと言う楽器が器楽演奏の主役になったのは、ビーバーの頃からだから…と自信なさげに、知ったかぶりをしてみる。おいらの手元にある音楽辞典では「ドイツにおけるヴァイオリン音楽の確立者」となっている。

そんなわけだから、ヴァイオリン奏法も実験的と言うか、奇異なものがところどころに見られて面白い。そのことが顕著に見られるのが、ヴァイオリン・ソナタ「鄙びた描写」と言う曲。もうね、どういうタイトルなんだろ?って思う(笑)。なんだよ、それって。ロマン派のヴァイオリン・ソナタ、いや、どんな曲にも出てきそうにない、個性溢れるタイトルだ。他にも、「技巧的で楽しい合奏」とか、「夜警の声を含む5声のセレナード」とか、「教会へ行く農民」と言ったタイトルも…。妙にぶっきらぼうだが聴いてみたくなるタイトルばかりじゃないだろか(笑)。

で、この『鄙びた描写』って何かって言うと、動物の鳴き声の描写なのだ。ナイチンゲール、カッコー、カエル、鶏、うずら、猫…。もうね、バロックにこんな愉快な曲が作曲されていたことにのけ反るばかり。カエルで出てくるギギッって音、はじめてバイオリンを触った人が出してしまうあの音なのだ。名手マンゼがギギッ…(笑)。猫はグリッサンドでミャーオ!とやる。この手法と言えばルロイ・アンダーソンの「猫のワルツ」が有名だけど、ビーバーのミャーオ!はより徹底されている。つか、ゆっくりやる。だもんだから、より猫っぽい。

そんな変な曲なんだけど、音楽として楽しいんだから嫌になってしまう(笑)。ヴァイオリンを習っている身としても、楽しいんだが、そうでなくってもこれはとても楽しめる音楽だろうなぁ。

古楽ってこんなのが潜んでいるからやめらんない…!

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■ 大阪へ

岡山から、やはり野暮用があって大阪へ。大阪…ってのは、行ったことないわけじゃないけど、ちゃんと街をうろついたことないかも。まぁ、どうせ東京と同じようなビルだらけの街なので、なんとなく、観光には近付かなかったからかもしれない。で、今回は「大阪行ってきたよ!」って言える程度には歩いてみた。

まず、野暮用のあった梅田でたこ焼き。うーん、たこ焼き…。個人的には明石焼きの方が好きなんだが、大阪の人に訊くと大抵「あれ、卵ばっかじゃん」と、あんまり評価をされていない。そんなものか。

梅田の次は、日本橋へ。大阪の秋葉原と言う電気街を見ようと思ったんだけど、結局見つからず(汗)。大して調べていかず、日本橋の駅からちょっとうろうろしたんだけど、どこにあったのか…。途中であまりの暑さに挫折。別に、日本橋の駅も、どってことなかったしなぁ。秋葉原は駅からして怪しいんだが(笑)。

夕方に通天閣とその周辺に。やったら、串かつ屋がたくさんあって、観光客がぞろぞろと並んでいる。串かつか…。それより、やけにオープンな将棋場が気になった。あれはなんなのか。東京では見たことない気がするんだが。

怪しげなところを後にして、最終の新幹線に飛び乗り24時ちょいまえに東京着。こんな時間でも、カートをひいた観光客がいることに驚きつつ、帰宅。くいだおれはしなかった(笑)。この時期、食中毒には注意しよう!


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■ 岡山だ!

暑い、馬鹿みたいに暑い。そんな日に野暮用で岡山に来ている。新幹線の中はうきうきな夏休みモード満載。落ち着かない。やっぱ新幹線に乗るなら平日だな~。いや、一応今日も平日なんだが、夏休み、冬休み、春休み以外の平日に乗る新幹線が落ち着いていて良い。

さて、岡山。案外栄えているところ。実は、山陽新幹線はもちろん、四国にも行けるし、山陰にも行ける、ってんで交通の要所になっている。今じゃ、各地で新幹線こいこいと誘致活動をしているんだが、蒸気機関車の頃は、煙で農業がだめになるということで、嫌われていたんだそうだ。岡山は先見の明があったのか、昔から電車が多く乗り入れていたらしい。そりゃ、のぞみも停まるわけで…。駅も結構大きくって、お店もたくさん。昼頃着いたんだが、人が結構いて驚いた。

で、何があるかって言うと、後楽園…くらいなのかな、観光名所は。名物は、桃、マスカット、ままかり漬け。うーん、観光地じゃないな。おいらとしても、経由地以外では初めて降り立った記憶。やっぱ、みんな、広島まで行っちゃうのか。

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