ヴァンスカ&読響の定期公演へ。会場は、久しぶりのサントリーホール。演目は、シベリウスの交響曲第5番、同第6番、同第7番。番号順での公演。交響曲チクルスの一環…っぽいけど、そうではない。
5番は、どうしても最近聴いたリントゥ&フィンランド放送響と比較してしまう。と言うか、なんとなく同じような音楽が聴けるような勘違いをしてしまったりする。祝祭的なこの曲を豪快に演奏したリントゥとは違い、この日の演奏は丁寧で緻密な音楽。期待外れなんだが、それは聴き手のほうの問題だ(汗)。もちろん、絶好のポジションで聴くことができたリントゥとやや端に寄ってしまった今回の公演での聴こえかたの違いもある。
休憩を挟んで、6番、7番は耳が慣れてきたこともあって、5番よりも楽しめた。特に7番は透明感があり、美しく、素晴らしい演奏だった。
フィンランド放送響、ラハティ響と本場のオーケストラが続けて来日する中、シベリウスを演奏するのは、挑戦的というか、なかなか難しい状況だと思うんだけれども、ヴァンスカの指揮の下、好演を繰り広げてくれた読響は賞賛に値すると思う。
なお、アンコールはなかった。この演目ではね(笑)。それと、ヴァンスカの容姿なんだけれども、意外とスラッとしていた…。
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