行ってきた!
→シュライヤー東京最後のリサイタル。
(日本最後かと思ったら、16日に岡谷でもう一回歌うらしい。)
CDで聴く歌よりも声の張りとか、声量とか…
衰えはあったのだけれども、
あの若々しい響きのあるシュライヤー節は健在。
生で聴けて感無量。久々鳥肌物。多分6年ぶり。
ホント、じわぁと足の先から鳥肌が立ってきた。
あ、ちなみに演目はシューベルト『冬の旅』。
自分の生まれるずぅっと前から、
歴史的なオペラの名演奏の舞台に立っていたシュライヤー。
巨匠時代(←まぁ、ベームまでとしとくか(いい加減))に活躍した人としては、ホントに最後の超大物なんじゃないかな。もう周りを見回しても、そのころの大物歌手は殆ど見当たらない。プライも、ポップも、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウも、ファスベンダーも、マティスも…みんな亡くなったり引退したり…。聴きたくても聴けない人ばかり。「霜置く髪」じゃないけれど、このことを考えるときほど自分の生まれた時代の遅さが、嫌になることはない。
もし今回聴きに行っていなかったら、
その悔しさが一つ増えてしまったに相違ない。
終演後、拍手の鳴り止まない会場の中で、
大きく手を振っている50代くらいの男性がいた。
彼にとってシュライヤーは、青春時代の「何か」だったんだろうな。
そして、自分の人生にとってもシュライヤーは欠かせない「何か」なんだろうね。「何か」が何なのか、今ははっきり言葉に出来ないけれど、確かに言えることは、彼の音楽に出会えたことが、自分にとって大きな「宝」であるということ。ありがちな言葉だけど、それは真実だと思う。
Danke Schreier!!
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