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おいらがピアノ曲を聴くようになったのは1995年以降のこと。多分、1996年のはじめのころだ。きっかけはそのころ没した一人のピアニストへの追憶的な『音楽の友』誌の記事だ。その記事に惹かれて、初めて買ったピアノ曲のCDが、ドビュッシーの前奏曲集。透明度の高い澄み渡った音楽に酔わされた。それまで、オーケストラの豪華絢爛に鳴り響く沢山の音に浮かれていた感性にちょっとした衝撃をもたらした。

そのピアニスト―アルトゥーロ・べネディッティ・ミケランジェリ。完璧主義者ゆえか録音嫌いとして知られ、また、演奏会の半分はキャンセルしたと言われる伝説の演奏家。もちろん、20世紀を代表するピアニストとして知られ、戦後のピアニストの中で5本の指に入ると評した人も見たことがある(うろ覚え)。レパートリーは偏っているとは言えないものの極端に狭い。特に得意としたのは、ドビュッシーで、録音嫌いながら、ドイツグラモフォンに積極的に録音を残している。あとはドビュッシーと印象派繋がりでラヴェル、それからベートーヴェン、ブラームス、シューマン、シューベルト、ハイドンと言ったドイツもの。若干、ショパンもやる。ラフマニノフはピアノ協奏曲第1番、同第4番というひねくれた選曲で録音を残した。そのくらいか。ジャンル的には協奏曲の録音はいくらかあるが、室内楽の録音はあるのだろうか?聴いたことがない。

ミケランジェリの音は、第1パラグラフで書いたように、透明度の高い澄み切ったもの。独特の冷たい感じがいい。しかし、嫌いな人は相当嫌う。機械のようだとか、冷たすぎてついていけないとか…。そんな人でも、彼のドビュッシーにだけは脱帽する。「これだけは別だ」と。あの「亜麻色髪のおとめ」の最初の一音の美しさ。ゆらりと動く、音楽の透徹とした美しさ。ドビュッシーの音楽の美しさを極限まで表現していると言っていいんじゃないだろうか。

さて、そのミケランジェリのソフトを久々に買う。1981年にスイスのルガノでライブ収録されたもの。TDKから出ているEUROARTS音源(国内盤は
RCAから同音源のものがDVD化されている)ステレオ、カラー。演目は、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス。冷たいとか機械的とかいってミケランジェリを厭う人には、特に好かれない演目かも。案外力強さもあるが、やはり独特。仏頂面で表情に感情の動きはあまり見られない。厳しい顔だ。終わってからもニコリともしない。変に顔を歪めるけど…。典型的芸術家肌。でも、意外や意外、教育者として知られている。こんな先生、怖すぎるw

お値段は意外とお安め。ピアノ好きにもそうでない人にもオススメの1枚。ただし、国内盤のジャケットの方が個人的にはセンスがいいと思う。

…で!ミケランジェリの髪型はやっぱりリストを意識しているんだろか?つか、この人の弾くリストの録音ってみたことないんだけどw


michelangeli.jpg









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