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メンコン…メンデルスゾーンの結婚行進曲のことである。少し強引だが、有名なのでこう略す。じゃなくて。メンデルスゾーンのピアノ協奏曲のことである…って言うのもうそで、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調のことである。メンデルスゾーンのコンチェルトでメンコン。とりあえず、ピアノ協奏曲2曲はなかったことにする。あと、若書きのヴァイオリン協奏曲も歴史から抹消していただきたい。あの曲は発見されなかったか、姉ファニーの作品だった…と言うことにしよう。とにかく、「メンデルスゾーンのコンチェルト=ヴァイオリン協奏曲ホ短調」なのである。つべこべいったらいけないのだ。

と言うわけで、明日、メンデルスゾーン生誕200年の記念日と言う今日、FMB200第1回、テーマは「メンコン」。くどいようだけど、ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64。メロディの有名さでは結婚行進曲と並んでメンデルスゾーンを代表する曲だ。古今のヴァイオリン協奏曲の中でも特に有名であり、ベートーヴェン、ブラームスのものと並び3大ヴァイオリン協奏曲とも言われている…いや、ブラームスより、チャイコフスキーのほうが適格だろ。個人的にはサンサーンスの3番を推したい。…話がずれた。3大とか、ホントにどうでもいいんだけど、そんくらい有名な曲ってこと。メロディの有名さでは、ベートーヴェンもブラームスもない。

で、有名過ぎて、食傷気味な作品でもある。非クラヲタにも食傷気味だったりする。これを『運命』現象と言う(いま、発見)。しかし、この曲を知った当時、中学生で、クラヲタに片足突っ込もうとしていたおいらはこの曲のメロディを知らなかった。有名だって言うから買って聴いたんだけど、知らなかったのだ。そんなわけで、新鮮に頭の中に染み込んできた。偉大なり、無知。無知ついでに、最初に買ったCDはメニューイン&エネスコ、コロンヌ管弦楽団の戦前録音だったことも記しておこう。雨の中で演奏していたことは言うまでもない(このことは、以前も
このブログに書いたので割愛)。

colonne.jpg






しかし、2枚目に買ったCDもメニューイン&フルトヴェングラー、ベルリン・フィル。もちろん、モノラル…いや、強引な擬似ステレオ。個人的には悪くないんだけど、ここにこの曲に対する決定的なイメージが刷り込まれてしまった。「この曲は、モノフォニックである」と。意味不明。しかも、このCD、ヴァイオリン協奏曲なのに、指揮者が偉大すぎて、ソリストがジャケットの主役を指揮者に奪われてしまった可愛そうな一枚でもある。メニューインだって偉大なのに。にしても、渋いな、フルトヴェングラー。神也。神格化万歳。

menuhin-mendelssohn.jpg






で、さて、この曲について。この曲の最大の長所はひたすらに美しいこと。優しく、陰影に富み、時に憂鬱に、時に明朗に、歌う。そして、慰めてくれる。この美しさ、軽薄だとか、深みがないとか言う向きもあるようだけれども、音楽は美しいだけじゃだめなのだろか?2楽章の天にゆっくりと昇っていくような儚い幸福感を帯びた美しさに理由が要るのだろうか?ああだ、こうだ難しいことを言って、眉間に皺を寄せて、悩みこむことが音楽の楽しみなのだろうか?それは違うと思う。

だから、お気に入りは、フランチェスカッティ&セル、クリーヴランド管弦楽団盤。お気に入りのヴァイオリニストだから、ではなくて。フランチェスカッティの演奏は、ヴァイオリンの美しさを最大限に引き出すもの。ヴァイオリンってこんなに美しかったんだ!って、いつも感服させられる。ただただ美しく輝いている。だから、ひたすら美しいヴァイオリン協奏曲には打ってつけなのだ。表現も豊かで、歌心がある。心がどんどん満たされていく。何の気も衒わない真っ向勝負で、この曲の最高の演奏をしている。バックのセルも素晴らしい。相も変わらず、テンポの良い引き締まった演奏で、フランチェスカッティの美音を良く引き立てている。

ちなみに、フランチェスカッティはこの曲を2度(多分)、CBSに録音しているが、この録音は2度目のもの。1度目は、ミトロプーロス、ニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団とのもの。LPは持っているけど、LPプレイヤー持っていないから未聴。

francescatti-szell.jpg






それと、定盤中の定盤、ミルシテイン&アバド、ウィーン・フィル盤も素晴らしい。ミルシテインの響きもまたオーソドックスに美しい。凛として、雅である。アバド、ウィーン・フィルのバックも名演の大きな要因。

milstein-mendelssohn.jpg






新しいものでは、パールマン&バレンボイム、シカゴ交響楽団とかどうだろう。新しいと言っても、15年ほど前の録音だけど。個人的には、メニューインで、モノフォニックなイメージを刷り込んだ後、はじめて聴いたステレオ以降の録音じゃなかったかと思う。図書館で借りてきて、良いイメージがあったので、その後、在庫処分で見つけた際に入手したもの。バレンボイムのバックは、少々シンフォニックに過ぎるような印象があったが、硬質のパールマンの響きが妙に心に響く。

perlman-medenlssohn.jpg






最後に、ムローヴァ&マリナー、アカデミー室内管弦楽団。女王、何でしょうね、全然そういう貫禄を感じさせる人じゃないけど。ストラヴィンスキーとか、バルトークでギンギンに切れる演奏をしていそうな演奏家だけれども、案外にこういう綺麗な演奏も素敵と言うことで。いまさら、この演奏?と言う向きもあるようだけれども、ストラヴィンスキー張りでメンデルスゾーンやられても…奇演かと。バックのマリナーは、無難。こういう無難なバックもまた、ソリストを引き立てる、ってやつかも。

mullova-mendelssohn.jpg






と言うわけで、今日は、レンコンをグダグダと書いてみた。演奏者について言えば、もう、古今東西、ありとあらゆる演奏家が演奏をしているわけで、とても全部聴いて、「これが好き!」って言っているわけじゃないんだよね~。そこんとこ、超名曲故に、やむを得ないところ。超有名曲じゃなくてもそうか…(笑)。

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ウダウダグダグダ…土日は音速で早送され、人生の空白になりつつある今日この頃。気付いたら2月。節分。これと言って楽しみはないわけだけれども、クラヲタには、朗報…か、どうか、LFJ、2月12日、プログラム発表。さすがに14日チケット発売、なんてことないと思うけど、去年の通りならば21日発売。また、電話地獄だな!と、それほどやる気の出るプログラムであることを祈るばかり。またコルボは行くよ~!つっても、どうせ、早々に売り切れることはない(と思う)。場合によったら、慌ててとる必要もないかも。

それと。メンデルスゾーン生誕200年まであと2日。おちおちしていられない。生誕日翌日にはチーム・ユニバーサルから大量の貴重音源がリリースされる。ただ…今のところ、メンデルスゾーン絡みのコンサートに行く予定はない。『宗教改革』を生で聴いてみたいんだけど。

…とか、なんとか。でも、やっぱり土日は、ウダウダグダグダ…光速で消費されていく、そんな、憂鬱な予感。こういう予感は、希望ではないんだけど、予感の通りになってしまうのが、オチ。動け!自分。でも、物憂い。

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PC復旧したのだ。え?またかよ、って?えぇ、また壊れていたのだ。ははは。やってらんね。結局、CDドライブ×2以外は全部取替え。マザボ、CPU、HDD、モメリ。〆て30,000円弱。掛かったもんだ。いや、安かったというべきだろうけど、思わぬ出費なんで、やっぱ痛い。スペックは以下の通り。

CPU→AMD Athlon×2
モメリ→なんだかよくわかんないけど4GB
HDD→500GB+こないだ外付け用に買った1TB=1.5TB
マザボ→ASUS M3A78T

一昔前の感じだけど、ゆえに安い。しかも、おいらのような、「PCはおもちゃ程度」の使い方なら、十分ハイスペックだ。実際、早い!なので、満足。ちなみに、ケースは替えていない。記録によれば、マザボ3枚目…中身はガラッと3回替わっているのだ。まぁ、ケースなので…どうでもいっかと。

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J-Classic(日本人が演奏するクラシック音楽)と言うものにまったく興味がない。嫌い、なんじゃなくて、興味がない。そもそもそんな括り方、変じゃない?音楽は、世界の共通語、ましてや、歌詞を持たない器楽の純音楽ならばなおさらのこと。言葉が通じなくても、国を超えて感動を分かち合える―それが素敵なことなのに、敢えて日本人として括ってしまうことに何の意味があるんだろう?国際的視点で、諸外国の演奏家を区別なく聴いてみることは、このジャンル(に限らないかもだけど)ではとても大切な鑑賞姿勢だと思う。もちろん、敢えて、日本人を避けるのも変なので、国際的な視点から比較をしてJ-Classicの演奏家が聴けるならそれはそれで良いことだとは思う。「日本人の演奏家を育てよう」的な意味ならJ-Classicという発想も良いけれども、それで聴衆が外国の優れた演奏家から目を逸らしてしまうことは、聴衆にとってはマイナスだ。

と、たまにはそんなめんどくさい生意気なことも言ってみる、ぬるいクラヲタ。実は、応援する人とかいてもいいんじゃない?とか思うし、そんな神経質ではない。重要なのは前のパラグラフの最後の一文なのだ。

まぁ、そんなわけで、日本に住んでいながら、日本人の演奏家に贔屓した聴き方をしていなかったので、おいらのCD棚には、大して日本人演奏家の録音はない。小澤、若杉、今井…あれ?内田がない。この人は聴かねばだなぁ~、とか、そんなレベルだ。日本のオーケストラの演奏もそんなにない。「ま、聴きに行こうと思えば生で聴けるしね~」とか、CDがそんなに出ていないとか、出ていても高いとか、そんな理由なんだけどね。ただ、聴きに行った演奏会がCD化されると「買わねば!」と思う。が、そうそうそんなものあるわけもなく、今まではインバル&東京都交響楽団のマーラーの交響曲第5番、1枚のみだった。で、これが凄い名演なのだ。あれ?都響ってこんな凄いオーケストラだったっけ?と。いや、都響は好きなオーケストラなんだけど、これはそんなレベルを超越している。これは世界的に発売してもなんの遜色もない1枚。

さて、それで。このたび、もう1枚、聴きに行った演奏会の録音がCD化された。それが、朝比奈隆&都響のブラームスの交響曲第1番。いやぁ、もう13年も前のことなんだなぁ、高校生のときじゃん!と、感慨深くゲット。朝比奈の演奏に接したのはこのときだけ。それがCD化されるとは。当時は、まだこの曲を聴き込んでいなくって、慌ててチェリビダッケの海賊盤を聴き込んで出かけていった記憶がある。結果、チェリビダッケの演奏が強烈に頭にこびりついていて、存分に楽しめなかったような…。

しかし、今こうして聴いてみると、凄い演奏だ。なんだ、これは?「日本のオーケストラなんて…」と思っている方がいたら、ぜひ強引に聴かせたい。これは第一パラグラフの最後の文とは反対の現象。「おいおい、たまには地元にも目を向けてみようじゃんか!」って思わされる。一楽章冒頭から巨大な音塊に圧倒される。分厚い響きに乗って悠揚とながれる巨大な音塊。圧巻。二楽章での矢部達也のソロも素敵だ。ただ美しい。4楽章、序奏が終わってからのスケールのデカさも、半端ない。

やっぱ、都響凄いかも!と言うわけで、フォンテックから出ている都響のシリーズ、聴きに行ったことのない演奏も積極的に買ってみようかと思う。マークのメンデルスゾーン&モーツァルト、フルネのフランス音楽、コシュラーの『わが祖国』とかとか。

J-Classicという枠を超えて、こういう素晴らしい演奏ができるオーケストラがあること、もっと誇りにして、聴いていければいいな、と思う。

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運動会で走るための曲ってのがあった。徒競走とか、リレーのときに流れ出す定番音楽。曲名は知らないけど、流れ出すと、あ、急いでいかないと、とか、走らないと、って思わせるような、セコイあの曲。懐かしさはあるけれども、「あの音楽って?」とも疑問に思わないほど、運動会ための曲になっていた曲。

でも、キチンとした曲名があって、別に運動会のために書かれた音楽ではないのだ。以下が、それ(↓)。

カバレフスキー:組曲『道化師』よりギャロップ
ネッケ:クシコスの郵便馬車

この2曲、幼稚園を卒園していればとりあえず、聴いたことはあるはずだ。だけれども、曲名はクラヲタでも知らなかったりする。実際、おいらはしばらく知らなかった。おいらが知らなかっただけかもだけど、実際、録音はさほど多くないと思う。早くディープなクラヲタになりたくて慌てて、ブルックナーとか、マーラーみたいな重厚路線に突っ込んでいくと出会うきっかけを失ってしまう超軽量級のライト・ミュージックである。でも、こういうの聴き逃していると損した気分になるし、出会うと、なんか懐かしい気分になったりして、お得な感じにもなる。

で、この曲の存在をさりげなく教えてくれたのが、『チャールズ卿の音楽箱』と題されたCD。チャールズ卿とは、イギリスの名指揮者サー・チャールズ・グローヴズのこと。このCDにはⅠとⅡがあって、今回、2枚まとめて国内盤から1,500円で発売となった。内容は、Ⅰが、エルガーの行進曲『威風堂々』(全曲)、『愛の挨拶』、前述の組曲『道化師』、サン=サーンスの『動物の謝肉祭』、ヴォーン・ウィリアムズの『グリーンスリーヴスの主題による幻想曲』。Ⅱが、ルロイ・アンダーソンの曲や『クシスコの郵便馬車』を含めたライトな感じの名曲集。メジャーな作曲家の作品だけでなく、ネッケのほか、アイレンベルクなどのいわゆる“一発屋”の作品が選ばれているのが興味深い。

Ⅰ、Ⅱともに実に深刻さを感じさせない演奏が好印象。肩の力を抜いて聴いていてもよし、聴く気もなく流しておいてもよし。『威風堂々』なんか、バルビローリの重厚で、歌いまくる演奏を聴いている耳にはずいぶんあっさりとしたものに聴こえるが、こういうのも時にはいいかも。ちなみに、バルビローリ盤とはオーケストラが一緒なんだが…まるで違う演奏。『道化師』や『動物の謝肉祭』も力任せに聴衆を納得させるものでも、深く考え込んで深遠な演奏をする必要のある曲でもない。『愛の挨拶』もとても綺麗な仕上がり。ヴァイオリンの曲として知られているけれども、オーケストラでもこれだけ綺麗に演奏できる。

このCDを聴いて…グローヴズって、エンターテイナーだったのかな、とか思った。そう言えば、以前、東京武道館で『新世界』を演奏したときのライヴ音源がCD化されていたな。って、武道館ね…武道館。負けずに、だれかに、東京ドームで演奏してもらいましょう(笑)。


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今年は、このブログで騒いでいるとおり、メンデルスゾーン生誕200周年、ハイドン没後200周年、ヘンデル没後250年。トリプルでアニバーサリー。と言っても、その日はいつかと言うと、メンデルスゾーンが2月3日で、ヘンデルが4月14日、ハイドンが5月31日…と、まぁ、前半で全ての記念日を迎えてしまう。

だから!急げ!と言うことかどうか、早速、各レーベルとも様々な企画を出してきている。おいらが一番楽しみにしているのは、ユニバーサルが国内盤で、DG、DECCA、PHILIPSなどを集結してリリースするメンデルスゾーンのシリーズ。ハレルのチェロ作品集とか、ドホナーニ&ウィーン・フィルの『最初のワルプルギスの夜』とか、イ・ムジチの弦楽八重奏とか、いろいろ買いたいものだらけ。一枚1,200円とはいえ、散在してしまいそうな予感。ジャケットがヘッポコじゃないことを祈ろう。

あと同じ国内盤ユニバーサルでハイドンのシリーズも面白そう。つっても、それほど「欲しい!」と言うものはないかも。それよか、輸入盤のドラティの交響曲全集の値下げが気になる。買うべきなのかなぁ。ホントは、A.フィッシャーの全集も気になっているんだけど、ドラティのほうが結局安い。あめぇよ!両方買え!ってのが、クラヲタ魂だよな。でも、聴ききれないのが目に見えているあたり、ぬるいクラヲタだ(汗)。だって、併せて66枚。一日一枚で2ヶ月以上。根性だよね。なんで、音楽聴くのに根性出さなきゃいけないのかと。結局両方とも買わない予感。

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PC復旧した。結局、OS入れなおしたら直ったわけで、ハードウェアは問題なく動いている。ありがたや。ハードウェアがいかれていたら、ほぼ全て買い換える必要があったみたい。そんだけ、古いPC使っているということなんだけどね。マザーボードが、いま、普通に売っている様々なもの(メモリとか、グラボとか)に対応していないので。それで、そんなPCでいいのかと言えば、現状、いいんである。ネット見て、写真見て、DVD見て、あれ見てこれ見て…まぁまぁ、おもちゃでしかないわけだから、あまり大金かけたくない。最低限使えればいい、みたいな。

それなら、SACDプレーヤー欲しいよなぁ、とか。SACD、クラシックだけは、妙な広がり見せているから、そろそろ買ってもいいんじゃないかとか。そうすると、今まで、普通のCDとハイブリッドCDがあるソフトで、普通のCDを選んでいたのが悔やまれたりもする。今後新しい企画の高音質CDでるのかなぁ、とも思うんだけど、どうだろう?BD規格のメディアとか出るのかな。半端ないデータ量で、超高音質。そこまでいくと、大抵の再生機は不釣合いだよなぁ、とも思う。しかも、新録音以外だと、そもそものデータがないんだから、新録音以外意味ないんじゃない?とか、素人考えをしてみる。すると、そもそもクラシックなんて、過去録音の集大成に寄りかかっている部分もあるのだから、そんな意味ないんじゃないかもと思う。いや、それはSACDもそうなのかも…判らんもんだで。

ところで。MP3が全盛だったり、高品質規格CDがどんどん出たりする昨今。消費者はどこに向かっていけばいいのか。家ではSACD聴いていながら、デジタル・オーディオ・プレーヤーはMP3みたいな。責めて、WAVEファイルで聴こう!とか、思ったりもするんだけど、たくさん入らないからMP3にしちゃう。矛盾だ。判っちゃいるけど、合理化とこだわりに揺れるんだよねぇ。揺れすぎちゃって、おいらのデジタル・オーディオ・プレーヤーの中は、WAVEファイルとMP3ごっちゃ混ぜ混ぜ。まぁ…どうでもいいか。

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Jacob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy→メンデルスゾーン生誕200周年。大好きな作曲家のアニバーサリーなイヤー。放っておくテはない。と言うわけで…シリーズ的に1曲ずつ雑感等を書こうと思う。Felix Mendelssohn Bartholdyの頭文字と生誕200周年の200で、FMB200と言うシリーズタイトル。記事の題名にFMB200と書いてあったら、このシリーズ。
 
で、さて、今日は、メンデルスゾーンに対する全体的な雑感。の前に、復習的意味合いで、メンデルスゾーンと言う作曲家の基礎知識の整理(もちろん、自分のため(汗))。
 
メンデルスゾーンは1809年、ハンブルクに生まれた。祖父モーゼスは著名な哲学者、父アブラハムは銀行家と言う大変恵まれた家庭であった。父の代でキリスト教に改宗しているが、ユダヤ人の家系である。そのため、ナチス統制下のドイツでは、マーラー、マイアベーアと共に演奏が禁止されていた(3M運動)。
 
豊かな環境の下、姉ファニーと共に音楽を志したフェリックスは早くも11歳のときに、最初のオペラを作曲、さらに15歳で最初の本格的な交響曲(第1番)を作曲している。さらに、16歳で弦楽八重奏曲、17歳で序曲『真夏の夜の夢』を作曲しているが、ともに、名曲として今も評価されているものである。2番目の交響曲である第5番『宗教改革』は21歳のときの作品、続く、3番目の交響曲である第4番『イタリア』は、22歳で着手され、24歳のときに完成している。とんでもない天才である。
 
20代後半から30代前半は、作曲家として若干低調にみえるが、30代半ば~後半には、ヴァイオリン協奏曲、交響曲第3番『スコットランド』、オラトリオ『エリア』、劇音楽『真夏の夜の夢』などの名曲を次々と発表していった。ところが、1847年、体調を崩していたフェリックスは、姉ファニーの訃報のショックと相俟って、この世を去ってしまう。弱冠38歳であった。
 
ところで、メンデルスゾーンは、作曲だけにとどまらず、指揮者としては、指揮棒を使う現在の指揮法を確立させているし、20歳の時にはJ.S.バッハのマタイ受難曲を復活させ、19世紀におけるJ.S.バッハ復興の端緒を作っている。また、ピアニスト、オルガニストとしても活躍。趣味ではあったが、水彩画でも非凡な才能を示したと言う。20歳の頃には既に大作曲家…。
 
 
20歳でマタイ復活公演、21歳で『宗教改革』…今の世の中だったら、音大生と言う年齢。こんなんが、学生にいたらどうなんだろう?とか、考えてしまう。教授もたいそう大変なことだろう。面目丸潰れ。といっても、まぁ、今の世の中ではこのレベルの作曲家は出てきそうにない。そういうシステム、何じゃないかな?
 
さてさて、以上がメンデルスゾーン概要。学校の授業で習いそうなバイオグラフィ。以下雑感。
 
前にも書いたとおり、父親が銀行家と言うことで、メンデルスゾーンは大変裕福な家庭に生まれ育った。更に、38歳で没していると言うこともあり、全作品、若書きである。よって…と言うか、こう言った先入観を持って聴いてみると、実にこの作曲家の作品は屈託なく、明るく爽快である。かと言って、軽いわけではなくて、高揚感を誘う煽ってくるようなテンポもこの作曲家の特徴である。なんと言うか、快晴、強風、新緑の高原にいるような感じ…と言えばいいのだろうか。脂っこくはないんだけど、聴き応えがあって、それでいて、耳障りがいい。だから飽きない。
 
天才の成す業。神の子か、悪魔に魂を売ったか。ではあるけれども、と言って、変に才気走ったような感じは薄い。ゲーテがモーツァルトについて語ったとされる、「悪魔にからかわれている」感も絶無。曲想も、さほどに深刻ではない。眉間に皺を寄せて、考えるような曲は少ない。と言うより、多分、ない。好青年感満載。だって、『イタリア』は明るくのびやかに南欧の燦々とした太陽を感じさせるし、『宗教改革』はストレートに敬虔な音楽。そして、どの曲も、やたらめったらとメロディが流麗、綺麗。メロディメーカーと言っても、スラブ的なドヴォルザークや濃厚なチャイコフスキーとはまったく違う。流れるようだったり、さらりと歌ったり。
 
故に、重厚なドイツ・ロマン派の中ではちょっと異端。ベートーヴェンの普及にだいぶがんばったらしいけど、ベートーヴェンの後継者はなんてったって、ブラームス。超重厚、眉間に縦皺たっぷり。苦悩から歓喜へ!!ってやつ。メンデルスゾーンの音楽に苦悩はない(言い過ぎか?)。で、わが国では、ベートーヴェン→ブラームスの重厚路線のドイツ・ロマン派が人気なのだ。よって、メンデルスゾーンは人気ない。結婚式のときに鳴り響くばかり。折角の生誕200周年、大々的に色んなところでやってもらいたいものである。すべて若書きなんだから、30代までの若者にも共感を持って聴けるはず。
 
さて、最後に、メンデルスゾーンを得意とする指揮者を交響曲全集を完成させている指揮者中心にざらっとみてみよう。まずは、なんと言っても、ドホナーニとアバドか。実は、仲が悪いとも聞いたけど…今はどうなのか。とにかく、メンデルスゾーンの交響曲全集と言えば、この2人だ。カラヤンは何でもやるからメンデルスゾーンもやっておきました、って感じ。個人的にはミスマッチな作曲家だと思う。カラヤンの響きにメンデルスゾーンは、邪道。フロールは、柔らかいヨーロピアン・スタイル。優しいけど、それほど勢いはない。メンデルスゾーンの綺麗な部分に重点を置いた演奏。マークも美しい演奏をしてくれる。アシュケナージもスタンダード足りうる演奏かと思う。あ、あとメンデルスゾーンのオーケストラ、ゲヴァントハウス管弦楽団を長く率いたマズアも忘れちゃいけないか…。よりどりみどりで、「好きな指揮者でどうぞ」と言える。
 
と言うわけで、序章ちっくにFMB200第0回でした(←ブ、ブルックナーを意識したのだ)。


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1TBの3.5インチHDDが秋葉原で¥7,500。外付け用ケースも¥1,980。併せて¥10,000を切ってきた。最近、おいらのPC動きが怪しいし、バックアップ用に買おう!ってことで、購入。帰宅後、早速、接続♪

…間に合わなかった。PC起ち上がらず。ガオォォォォォ・・・。セーフモードも駄目。

仕方がないので、PCからHDD取り外して、サブマシンを使って、バックアップ開始…って、おいらのサブマシン古すぎて、USB2.0じゃなかった…。時間掛かりすぎ。更にもう一台調達してきて、USB2.0でバックアップ再開。でも、時間掛かる…。ハードがどこも壊れていないことを祈りつつ、復旧活動中。がんばろう。

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あけましておめでとうございます。今年もよろしくです!

さてさて。2009年と言えば、メンデルスゾーン生誕200年。ライプツィヒ大騒ぎだな、こりゃ。と、思って、ライプツィヒ市の
公式ホームページみて見たら、フツーにバッハの顔が飾ってあった。しかも、妙にいびつな…。今年の熱狂の日のテーマはバッハだからねぇ…って、ライプツィヒ関係ないじゃん!そんじゃ、ニューイヤーコンサートでメンデルスゾーン!って、ウィーン的にはハイドンだよね~。ハイドン没後200年。プログラム出ているし。そんじゃ、そんじゃ、プロムスで…と言いたいところだけど、イギリス的にはヘンデルだよね~。ヘンデル没後250年。イギリス人じゃないけど。もう、どこでもいい。モーツァルトの時みたいに世界的に盛り上がっちゃって欲しい。

何はともあれ、メンデルスゾーンは大好きな作曲家。今年は聴きまくろう!

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