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いま最も注目されている若手ヴァイオリニストの一人、ヒラリー・ハーン。先月、コンツェルトハウスでも実際の演奏に接したが、なかなか演奏している立ち居振る舞いは綺麗だった。6月には、来日公演もある。

さて、ハーン、30歳、若手であることだし、なかなか洒落たホームページを持っている。そして、そのホームページにファン・アートと言うファンから貰った画を展示するコーナーがあるのだが、これがなかなか秀逸だ。この画を選ぶ、ハーンと言う女性、素敵です。

まず、これ→
http://www.hilaryhahn.com/fanart/art_12.shtml
上手い。今度出すCDのジャケットにしてもいいんではないだろうか。

次に、これ→
http://www.hilaryhahn.com/fanart/art_05.shtml
作者不詳。画だけでJ.S.バッハのシャコンヌを弾いているのが判る逸品である。ハーンに惚れた学生が授業の退屈しのぎに書いたのだろうか、使用している紙は罫線入りのノートである。迸る筆遣いが情熱的である。

これ…→
http://www.hilaryhahn.com/fanart/art_04.shtml
何だか判らない。太ったパガニーニかと思った。でも、これでヴァイオリン弾いている、と判るのが凄い。いや、凄くないか。

更にこれ→
http://www.hilaryhahn.com/fanart/art_01.shtml
併せて…→http://www.hilaryhahn.com/fanart/art_11.shtml
子供の画ってさ、どういう基準で選ぶんだろうなぁ?2段目の画はヴァイオリンすら弾いていないし。おいらも子供の頃、画が選ばれたりしたことあるけど、自分でも訳わかんなかったなぁ。

最後に→
http://www.hilaryhahn.com/fanart/art_03.shtml
これは芸術なんですね?そうなんですね?わかりま…せん。

さぁ!勇気をもらった(?)ところでレッツ・トライ!ハーンの画を描いて送ってみよう!

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石丸電気Classic&Jazz館(旧3号館)、閉店のお知らせ。

正に恐れていた事態。edionグループに併合されて、メンバーズカードを有料のもののみにして、一気に顧客が離れたんでしょうね(後から、無料のカードを作ったけど、後の祭りだったか)。ホント、馬鹿なことをしたと思う。加えてソフト販売事業の縮小か…edionになって石丸そのものの終了のお知らせだな、これは。

石丸ははたから見ていても、ソフトの店舗が繁盛していて、家電コーナーはガラガラだった。なのに、軸足を家電に移した。edionが家電の小売店のためだと思うが…。今時、秋葉原で家電で勝負できるつもりなのだろうか。ヨドバシに挑戦する気なのか?ソフト販売は石丸の生命線だと思うのに、家電の赤字のツケを回されたのだろうか?いろいろ憶測はできるけれども、確かに言えることは、edionになって最悪の道を歩んでいると言うこと。edionは石丸の顧客を散々裏切ってきた。元に戻れないものだろうか。

ちなみに、クラシック・コーナーは消えるわけではなく、別店舗で営業を続けるとのこと。Classic&Jazz館を経営していたのは、株式会社石丸電気レコードセンターと言う会社らしいんだが、どうなんだろうなぁ?

もちろん、閉店に伴い、セールも開催中。輸入盤は、全品20%off、指定商品は、50~90%offだそうだ。ちょっと寂しいセールだけど、ハイエナの如く、ぜひ活用しよう。

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昔の作曲家って、自作のメロディを流用するだけじゃなくて、他人のメロディをパクッていることがよくある。あのベートーヴェンですら他人のメロディの引用がある。運命の動機も実は、祖父が書いたものだと言う説を聞いたことがあるし、モーツァルトの曲からの引用もいくつかある。知ったかぶって、ちょっと紹介してみよう。

一番有名なのは、第九の終楽章の、あのすっごく有名なメロディ。モーツァルトが19歳頃に作曲したミゼリコルディアス・ドミニ(Misericordias Domini)K.222(205a)に酷似している。とは言え、サラサラと清澄に流れるモーツァルトと第九ではあまりにも印象が違うけど。(こちらで確認してみて!→Youtube

あとは、オペラ『バスティアンとバスティエンヌ』の序曲とそっくりな交響曲第3番『英雄』の冒頭も有名じゃないかな。これもびっくりするくらい似ている。『英雄』は、ピアノ・ソナタ第8番K.310の第1楽章からも終楽章にそっくりなメロディを引用している。(『バスティアンとバスティエンヌ』序曲はこちら→
Youtube

もちろん、これらの引用があるからと言って、ベートーヴェンの作品が「盗作ばかりのショボイ作品」と言うわけではない。正直、ミゼリコルディアス・ドミニだけでは、あのメロディは世の中にそんなには広がらなかっただろう。ベートーヴェンによって進化を遂げた、と考えた方がしっくりくる。もちろん、モーツァルトだって、誰かの作品を拝借している可能性はある。

古典派…と言うと、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンの間で誰が誰のをパクッたと言う話になりがちだけれども、古典派にだって作曲家は大量にいた。と言うか、各地の宮廷楽長クラスは大抵作曲をしていただろうし、その中で、歴史の中に埋もれてしまった作曲家だってたくさんいるはず、と言うか、99.9%は埋もれてしまっているだろう。そう言う人のをパクッたかどうかは確認することすらできない。

きっと古典派のこの時代は、わりと大らかで、そう言う細かいことを言う人はあまりいなかったんじゃなかろか。現代の尺度で言えば、パクるなんてけしからん!ってことになるんだけどね。まぁ、録音媒体もなかったわけで気付く人も少なかったのかなぁ?ま、良けりゃいい。おいらは、それだけなんだけどね。

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先日紹介した書籍『クラシックの音楽祭がなぜ100万人を集めたのか ラ・フォル・ジュルネの奇跡』(片桐卓也著/ぴあ/2010年)に気にかかる箇所があった。核心だけを抜粋してみよう。

「…政権交代があり、文化予算についての政府の考え方が変わることもあり得るでしょう。その時にラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンへの支援がどうなるか、不確定要素はあると思います」(P.221、6行目以降)

少し前に国内のオーケストラへの助成金が削除されそうだ、なんて話があったけれども、LFJも例外ではなかったのだ。「え?あんなに人が来ているんだから儲かってるんじゃないの?」と思うかもしれなけれども、チケット収入は総事業費の3分の1程度らしい。要するにあと3分の2は赤字。国からの助成金の金額も大きいらしい。見る人から見れば、「無駄な事業」と言うわけだ。もちろん、「無駄」と判定されれば、LFJは終了となる。スポンサーを募れば…なんて、そう簡単にはいかない。

そもそも、こうした文化事業を縮小する必要があるのだろうか。統計局のホームページでちょっと調べてみた。例えば、昭和60年度と平成20年度の国の歳出予算額を見てみよう。

まず、総額。昭和60年度は53兆2,230億円、平成20年度が83兆610億円。30兆近い増加である。なるほど減らさねばなるまい。

続いて、文教及び科学振興費。昭和60年度は4兆9,040億円、平成20年度は、5兆3,120億円。増加はしているが、30兆円もの増加の要因とは言えないんじゃないだろうか?ちなみに、いま、歳出増加の最大要因とされている公共事業関係費も、昭和60年度の6兆9,220億円に対して、平成20年度は6兆7,350億円と減少している。

文教及び科学振興費と公共事業関係費を悪者扱いにしても、マスコミが喜ぶだけで、財政状態は絶対良くならない。極端な話、この2つを0にしても平成20年度の歳出予算額の総額は、昭和60年と比べて、18兆近い歳出の増加になってしまう。個人的には、あまりここで政治的な話はしたくないので、数字の羅列だけで終えておくけど、どう考えても歪んでいるよなぁ。

まぁ、せっこらせっこら国内オーケストラの演奏会に足を運びますか。都響とかホントひどい状況だし。

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■ ナクソス

今月もNAXOSから新譜がたっぷり出た。NAXOSと言えば廉価盤の先駆けのようなレーベルだが、なんか、最近はちっとも安く感じない。と言うか、リアルに高くなってきている。以前は700円前後で買えた記憶なんだが、今じゃ、1,000円以上で売っているのが当たり前。もはや、廉価盤と言うことではブリリアントなどのレーベルには敵わなくなっている感が強い。

しかし、ラインナップはどんどん魅力的になっていて、1,000円以上出しても買っていいかな、と思えるようなアイテムもだいぶ増えてきている。廉価盤と言うよりどちらかと言うと秘曲発掘レーベルの方に価値が見出せるようになっている。hyperionとかCHANDOSとか、そっち系の仲間ってことなのかな。

演奏家の方も充実してきていて、こないだのウィーン・コンツェルトハウスで聴いたドゥネーヴ&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団のコンビなんかもNAXOSから何点かCDを出している。また、以前はメジャーレーベルから出していたような演奏家もNAXOSからCDを出すことも時々あるようだ。NAXOSが誕生してだいぶ月日が経っているが、その存在価値を変貌させつつ、また注目すべきレーベルになっているような気がする。今後の新譜も楽しみに待ちたい。

 

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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、5000人収容のAホールと深夜の小ホールだから余裕で当選できた…と思っていたが、ホールAでも落選者は結構いるみたいだ。なんと、幸運なことだ。今日からフレンズ先行販売だったのだが、特に追加する予定もなかったので、ゆったりとできた。後はGWを待つだけ。

LFJ以外の演奏会では、今月末にインバル&都響でマーラーの交響曲第3番、6月上旬にハーン&サロネン、フィルハーモニア管で、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲&シベリウスの交響曲第2番、6月中旬に、再び、インバル&都響でマーラー、今度は交響曲第2番。2月のウィーンでの5公演&1ミサとLFJをあわせて、今年上半期で、12公演。近年稀に見るコンサート通いだ。1年に1公演&LFJが平年並みだからなぁ(汗)。基本的には、安易に「生演奏最高!」とかは言わないクラヲタ系CDリスナー族だからなぁ。

さぁて、と。先日…と言うか、ちょいと前に注文したCDが届いていたので、聴いている。テレマンのターフェルムジーク、ブリュッヘン&コンチェルト・アムステルダム。古楽オンチのおいらは知らなかったけど、この曲の定盤中の定盤らしい。コンチェルト・アムステルダムなんて団体聞いたことない…とメンバを見るとレオンハルト、ビルスマ、アンドレと、まぁ、今では超大家になってしまった人が集結していて豪華。1960年代半ばの録音と言うことで、ブリュッヘンも含めてみんな若かった。今日を古楽隆盛の礎を作った人たちの若いころの記憶…。

それはさておき、おいらにとってはターフェルムジークのファーストチョイス。ターフェルムジークと言うのは、食卓の音楽と言う意味なので、なんか食べながら聴きたいと思ったけれども、めんどくさいのでやめた。まぁ、現実には食卓だけでなく、もっと豪華な宴や祝宴なんかでも演奏されていたらしい。取り敢えず、祝っとくか。

にしても、だ。中世の貴族たちはこんなん作曲させてお食事のお供にしていたのか。なんて、典雅で心地の良い音楽の集まりだろう!!J.S.バッハのような深遠な音楽じゃないかもしれないけど、これはこれでバロックの素晴らしさを堪能させてくれる音楽集である。聞き流しているだけでも十分楽しめると言う魔力もある。

CDのジャケットのいかにも食卓の絵も、音楽とともに中世に引きずり込んでくれそうだ。まだ全曲は聴いていないけど、しばらくはまってしまいそうな予感がする。


tafelmusik.jpg






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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2010(以下LFJ2010)、めでたく応募したチケット全部当選。余裕っす、余裕。今回はコルボ御大Aホールだけだったもんで。先行発売とか、一般発売でも取れたような気もするけど、電話繋がらなかったり、ネットがフリーズしたりと、面倒になりそうだったので、こうやって取れたのは僥倖。1公演だけメンデルスゾーンの室内楽も応募してみたんだけど、小さいホールもとい部屋ながら無事ゲットできた。行くのはメンデルスゾーン2公演とモーツァルト1公演。いつも設定されたテーマとは別に自分のテーマで楽しんじゃっているような気がするな。今年のテーマは勝手に「天才たち」としておこう。マルタンさんごめんなさい

さて、毎年、LFJは、プログラム発表チケット発売前後の23月と本番のGWが盛り上がるわけだが、ちょうどこの3月に興味深いタイトルの本が出たので、買って読んでみた。それがこれ『クラシックの音楽祭がなぜ100万人を集めたのか ラ・フォル・ジュルネの奇跡』(片桐卓也著/ぴあ/2010年)

プロデューサーのルネ・マルタンの出生からLFJの成功までを紹介している本である。ぴあの出している本だからにして、LFJに否定的な部分は絶無である。いかにルネ・マルタンが素晴らしく、LFJが素晴らしいか、言葉の限りを尽くして、賛美している。著者はルネ・マルタン信者のようであるが、まぁ、それだけルネ・マルタンは魅力的な人間なんだろうなぁ~、と言うのはひしひしと伝わってくる。そして、LFJの未来を信じて疑わない、LFJが日本のクラシックのあり方を変えると信じて疑わない、一途さも伝わってくる。

確かに、ルネ・マルタンの「私は誰も除け者にしたくないんだ。作曲家は決して一部のエリートのために作品を書いたのではない」、「クラシックの民主化と言うフィロソフィー」には、大いに共感するところがある。と言うか、エリートじゃないのにクラシックを聴いているおいらも常日頃から思っていることだ。

しかし、天邪鬼のおいらのこと、こういう一方的な文章を読むと、懐疑心を抱く。

そもそも(ほかの国の事情は知らないけれども)日本ではクラシックはたいそう高尚な音楽だと思われている。だから、普段のコンサートに客が集まらない。そこでLFJが敷居を低くして、誰でも参加しやすいようにした。で、成功した。しかし、逆に高尚だと思いこまれているからゆえにLFJにお客さんが集まったのだとも思う。高尚な音楽を聴いている満足感、おしゃれ感みたいのが一部にあるんだと思う。加えて、高尚でお勉強音楽だから親も子供を連れてくる。

ひねくれた視点かもしれないけど、そう言うのってないとは言い切れないと思うのだ。そして、それって、クラシックの民主化なんだろうか。ちょっとどうなのかな、って思う。そう言う意識がなくなるのが一番いいのだ。

更に、本著では、LFJをきっかけにクラシックコンサートに出掛ける人が増え、クラシックが民主化していくことを期待しているが、それもちょっとどうなのかな?と思う。経済的、時間的余裕が許さなければコンサートなんてそうしょっちゅう行けない。非日常だ。対して、電車の中、遅く帰った自宅で気軽に聴けるCD(録音メディア)は日常である。その日常が広がらなくては、クラシックの広がりには限界があると思う。さて、LFJ効果でCDはどれほど売れているのだろうか、売れていくのだろうか。おいらは一部を除けばLFJフィーバーはCD市場は蚊帳の外にいるように見える。LFJ+αのコンサートでしかクラシックを楽しまないのであれば、物珍しさがなくなれば、忘れられるだけ。

色々書けばきりがないが、そんなことをつらつらと考えさせられる突っ込みどころ満載の本である。偏っているけど、ゆえにアンチテーゼが立て易く、色々と考えさせられるのだ。実は、音楽がどうこうと言うより、LFJの成功に関するビジネス書っぽい内容なんだけどね。

とは言え、LFJに参加している人は、自分で感じ取った実感と比較して見ると面白いと思う。

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明日は、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2010、抽選結果の発表日。ドキドキワクワク…って程じゃないけど(汗)。先行発売もあって、一般発売もあるから、あと2度チャンスがあるのだよ…。ま、当たったら手間ひま省けるな~、って感じか。

それよか、明日、6月にあるインバル&都響のマーラー、交響曲第2番のコンサートのチケット発売日なんだよね~。行こうかなぁ。マーラー・イヤーだし。大方、名演になると思うし。急いで決めないと。たぶん、結構早い段階で売り切れると思うから。

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モーツァルトの交響曲第35番『ハフナー』を聴いている。

改めて思う。モーツァルトって凄い。そのことは、何度も何度もこのブログで言ってきているような気がするけど、じゃぁ、どう凄いのかと言えば、万の言葉を用いても、おいらの表現能力では伝えきれない。ただ…凄いのだ。ただ聴いてみてくれとしか言えないのだ。

モーツァルトは時代を超えて偉大な音楽家である。たぶん、ジャンルも超えて偉大だと思う。古典派の時代に生まれたからその様式を被っているけど、その貴族文化ゆえの優雅な様式を楽しむ、「ただそれだけ」ならいくらも代替できる作曲家がいるだろう。それでこそ、史実はともかくとしてライバルとされていたサリエリでもいいし、当時、絶大な人気を誇っていたグルックでもいい。ただ、もちろん、それではモーツァルトである必要はないのだ。それなのに、モーツァルトを古典派の作曲家とだけ捉えて、時代ゆえの社交的な部分を表面的に解釈し、高貴だ、優雅だともてはやすこの国の常識には、いつも苛立たずにはいられない。

まぁ、そんな小賢しいことを偉そうにのたもうているおいらだが、どんなに屁理屈をこねても、小生意気な文章にしかならないので、この辺でやめておこう。

さて、今日は…『モーツァルト 神に愛されしもの』(ミシェル・パルティ著、海老沢敏監修/創元社/1991年第1版発行)と言う本を読み終えたので、簡単に感想を書き留めておこうと思う。

この本を読もうと思ったのは、改めて、さらりとモーツァルトの生涯を再確認してみたかったから。先日、ウィーンとザルツブルクを旅して、モーツァルトの足跡を追ってみたのだが、より体系的に確りと頭の中でモーツァルトの生涯を整理しておいた方がいいな、と思って。そして、どういう状況の中から、その作品が生まれたのか、より詳しく知りたかったのである。

とは言え、そういう類の本は、もの凄くたくさんある。文庫、新書、外国の人が書いたもの、日本人が書いたもの、また、様々な視点から書かれたものもたくさんある。この本の数だけでもモーツァルトの残した業績の後世への衝撃の大きさがはかり知れようというものだ。

そんなたくさんの本の中から、この本を選んだ理由、「何となく」である(汗)。パッと見、客観的に淡々とモーツァルトの生涯を描いていて、画が多い、ってところだろうか。前者は、そもそも本を買うための理由に、合致しているため、後者は、最近、ウィーンとザルツブルクに行ってきたので、ちょっと懐かしく思わせてくれるからだ。「あ、この絵、あそこにあったなぁ」とか、自分の写真と見比べて「ザルツブルクかわっていないなぁ」とか、まぁ、そんな軽々しい意味である。

内容は期待どおり、淡々とモーツァルトの生涯の概略を伝記的にまとめあげている。細かいエピソードにいちいち大きく突っかからずに、進んでいく。伝説的な神懸かりエピソードでも、そうである。作者の主観は、行間から感じることはできないことはないが、強く主張してくることはあまりない。博物館の展示品の解説を読んでいるようですらある。

後半には資料編が付いているが、こちらはモーツァルトやモーツァルトの周囲の人の手紙、20世紀の演奏家によるモーツァルト評など、ほとんどが他からの抜粋で出来上がっている。

モーツァルト概論としては十分な書籍であろう。しかし、そんな概論的な書籍でも、色々なモーツァルトの一面が読み取れて興味深い。モーツァルトですら、聴衆に合わせて作曲し、そのために苦悩し、その中に自分の偉大な才能を打ち込むことに成功していること。また、本文中や資料編の手紙の引用などから自分の才能を自認しているからこその傲慢とも、奔放ともとれる言動、それが故に最後の悲劇を引き起こしたこと…。そして、本文を読み終えて強く感じたのは、モーツァルトの2面性である。

天才作曲家としてのモーツァルト、生活力のないダメ人間としてのモーツァルト…この2面性はよく言われていることだけれども、それよりも、ヴォルフガング(本人)とレオポルド(父)が、「さて、こいつをどうしたものか?」と天才モーツァルトの扱いを画策しているように見えるのである。まるでヴォルフガングのほかに、もう一人、ヴォルフガングがいるかのように…。結局、肉体を同じにしているダメ人間と天才は同じ末路を辿らざるを得なかったのだけれども…。レオポルドの方に天才モーツァルトが宿っていたらどうなっていたのだろう?とか、思わないではないが、それではヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトと言う音楽史上最大の奇跡ではないのだろう。

さて、そんなわけでまたモーツァルトについて考えるネタが増えた。そうして、またCDが増えていく…のだろか。財政難なのだけれども(汗)。

mozart-book.jpg










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■ 掃除

財政難…週末とは言えビタ一文使いたくない。ヒマだとついつい秋葉原に行って、CD棚の増強をしてしまうわけなんだけど、今週はいかない。しばらく行きたくない。でも、ポチッとしてしまっているんだよな、HMV。一歩外に出なくても、誘惑満載の危険なショップ、インターネットHMV。今も、全品ポイント15倍のセールをやっている。…いや、落ち着け、石丸なら常にHMVポイントの10倍だ。10%ポイント還元だからそういうことになるのだ。しかも、ポイントに釣られるのは良くない。本末転倒だ。ヨ○バシカメラと違って、貯めたポイントで買う商品もそこそこ安いから貯める価値はあるんだけど…。

さて、そんなこんなで、週末引きこもり作戦実施中。取り敢えず、掃除をしてみる。捨てて捨てて捨てまくる。捨てちゃいけない「何か」も捨ててしまおう。過去は振り返らない。

懐かしいものも見つかる。

アクティブ・ラジエーター「タンデム」スピーカーシステムキット
AR‐DD10Kmk-Ⅱ組立説明書

そうそう、おいらの怪しいスピーカーこんなもっともらしい名前が付いていたんだっけ。22,800円。コイズミ無線オリジナル商品なので、ヨ○バシカメラやビッ○カメラには売っていない。まぁ、ヨ○バシカメラやビッ○カメラにはあまりまともなオーディオ商品は置いていないかもだけど。

で、掃除の方は結局、志半ばで中断。明日も頑張ろう!と思うかどうかは、明日起きた時の勢い次第。今日はモーツァルトを流してノリノリでサクサク作業が進んだ。明日もモーツァルトなら勢いでできるかなぁ?

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