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ラ・フォル・ジュルネ、今日が2日目にしておいら的に最終日。

まずは、19:30~『ショパンの葬送』と題した企画もの。ショパンの葬送を再現したプログラム。つっても、ほぼコルボ指揮のモーツァルトのレクイエムを聴くための演奏会。葬送なのに拍手が飛び交ったり、レクイエムの前に演奏された曲をアレンジした人が1970年生まれだったり…そう言うことは気にしてはいけない。

さて、演奏の方は、流石。いやぁ、素晴らしい、コルボ。透明感のある合唱も相変わらず。オーケストラの方は、昨日の聖パウロより更にパワーダウンしていたけど、昨日より楽しめた。古典派だからだろうか、ミサ曲だからだろうか、それとも席の位置の関係だからだろうか。昨日はど真ん中、今日はだいぶ左よりだったのだが…。

とは言え、やはり、良い環境とは言えない。出来るものならば、教会で聴いてみたいもの。

続けて、22時過ぎから、メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲。あ、八重奏曲がメインで、前半にバッハの曲を弦楽四重奏に編曲したものを演奏していた。演奏は、モディリアーニ四重奏団と言う若手のグループ。このモディリアーニ四重奏団に、竹澤恭子さんら4名を加えて、八重奏曲開始。

…って、おい…のっけから大爆走じゃないか!色んな意味でエキサイティング。だ、大丈夫か。一般的なイメージとしてある、あの爽やかな青年作曲家メンデルスゾーンの面影、絶無。まぁ、確かにテンションの低い曲ではないが、ここまで凄いのは、聴いたことない(ってCDでしか聴いたことないけど)。技術的にどうのとか、歌心がどうのとか、そんなのは勢いでぶっ飛ばしてみました…と。学生オーケストラの頃、「ここは音程とか気にしないで、弾きまくれ!」と言われたのを少し思い出した。そうだ、こういうスイッチが入ったら細かいことはいいのだ。

とは言え、あの美しい2楽章はどうなるのか…うん。はい、次、有名な3楽章。熱演は続く。そして、一気呵成に4楽章へ。怒涛のフィニッシュ!流麗って感じもなかったしなぁ(汗)。兎に角、呆気に取られて、あっつう間に終わってしまった感じ。観客、大興奮。おいらも一所懸命拍手をした。しかし、これはきっとCDにしてはいけない演奏だな(笑)。来年もやるなら行く。面白い!

帰宅後、CDを聴きなおして…やっぱ、確かにテンションは高いけど、流麗で美しいメロディに満ち溢れた曲であることを再確認。ちなみに、今、家にあるのは…なんだっけ?10種類以上あるから、全部上げるのは記憶だけでは難しい。好きな曲なのだよ…。

一押しは、スメタナ四重奏団とヤナーチェク四重奏団が最強のタッグを組んだスプラフォン盤。柔らかくって、美しくって、そりゃぁ、もう、素敵。今日のコンサートでこの曲、初めて聴いた人には、ぜひ聴いてもらいたい演奏である。確か、このコンビ、DGにも同曲の録音があると思うんだが、未聴。


mendelssohn-mini.jpg







 

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さぁて、今年も開幕ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン。おいらは5年連続。GW遠出しないってことだね~。残念な暇人ってわけじゃないんだよ?(ウソ)

今日は、コルボの指揮で聖パウロ!メンデルスゾーンのオラトリオだ。19:30-21:30と言うやや遅めの時間帯。ラ・フォル・ジュルネ、「6歳以上なら子供でもOKです♪」と謳っているけど、宗教曲が遅い時間帯に集中しているのはなんか露骨な意思表示のような気がする…。確かに、長大な宗教曲は子どもにはきつい。初心者の多い音楽祭とのことなので、間違って子供を連れてきてしまう親御さんもいるかもしれない。宗教曲のコンサートはラ・フォル・ジュルネの中でも異質な空気だと思う。やっぱり、普通のコンサートの常識は欲しい。何気ない配慮と言うべきかも。

と言うわけで、今回もラ・フォル・ジュルネとは思えないほど落ち着いた客席の様子。厳かに曲が始まるのを聴きつつ、考える。今更なんだが、なぜ、エリアじゃなくて聖パウロ何だろう?と。まぁ、ラ・フォル・ジュルネでのコルボの選曲は単なる有名曲ではなくて、知られざる名曲を紹介することが多いので、そうなるのかも。おいら的にはウェルカム!だけど、ね。メンデルスゾーンの宗教曲は大好きだし、聖パウロも時々聴いているそこそこお気に入りの曲だから。

演奏の方は、まぁ、毎年のことで良かったのだが(何と言う贅沢なざっくり感想だろう…)、やっぱ感じてしまうのは会場の大きさ。Aホール5,000人。判っている、大き過ぎると。しかも、オーケストラの編成が小さいんだなぁ。シンフォニア・ヴァルソヴィアはポーランド室内管弦楽団を母体としたオーケストラでそもそもあまり大編成の組織ではない(マーラーの3番の録音があるが例外)。コルボも大編成の演奏を好む人ではないし、力で押しまくったらコルボではない、とも思う。と、判っていながら、この編成は教会での演奏向けだと思う。そもそもコルボって教会で演奏しているような人なんでねぇ。せめて、Cホールサイズがベターではないだろうか。昨年と違い、ロマン派の作曲家だから編成を大きくしてもいいんじゃないかと思わないでもないけど。おいらの席はAホールでは、まぁまぁ、前の席だったのだけれども、それでも、「遠いなぁ、音が響かないなぁ」と感じざるを得なかった。2階席後ろとか、どうなっちゃうんだろう。

それでも、途中からは何とか慣れてきたので、結局は、このあまり演奏されない大曲をたっぷり楽しむことができた。良い体験だったぁ~。


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今更、まったくもって今更、ドイツ・ハルモニア・ムンディ50周年記念ボックスを買った。タワーレコードで5,000円台。50枚組なので1枚100円とちょっと。もう、バッカみたいに安い。ちなみに50周年だったのは2008年、すでに2年経過。これ、出た時は限定盤ってことで、即刻売り切れていたんだが、再プレスがあったりして、まだタワーレコードには在庫があったのだ(オンライン)。幸いなり。さすがにHMVは販売終了。限定盤なので、タワーレコードだって、在庫がなくなれば販売終了。たぶん、「○日後に入荷予定」とはならない。そろそろギリギリのタイミングかなぁ。ヤフオクには出ているけど、やや高め。

で、なんでこれ買ったかと言うと、安いってのももちろんあるんだが、内容が凄すぎるのだ。まず、ただの寄せ集めじゃないこと。当然、演奏者はバラバラなんだが、オリジナル盤のままの内容なのだ。1枚のCDにいろんな音源の寄せ集めがない。そう言う意味では、同じ時期にソニーが出していたバロック集(60枚組)にはまったく興味が湧かなかった。

次に、DHMのコンセプトに則って一貫して作られている(と思われる)こと。更に、演奏家がDHMの誇る一流の陣容であること。ほぼバロック音楽に限定した作品ばかりであること…など、これまでに出た大量BOXものとは一線を画した内容なのだ。無駄なボックス買いはあまり好きじゃないが、これは買っておいて損はないと思ったわけ。ま、古楽オンチだけあって、DHMの音源1枚も持っていなかったと言うのも幸いしたんだけど(汗)。入門にもいいかなぁ、って。

で…現実的な問題として、50枚どうやって聴き切るか。ハイドンの交響曲全集を買った時もそうだったけど、ライブラリ的に聴きたいときに聴きたいやつを聴いていけばいいんである。と、相変わらず、いい加減。あんま、縛っちゃうと苦しくいなるし。趣味なので楽しく行きたい。

ところで、本BOXはバロック音楽ばっかなんだが、バロック音楽をルネサンス音楽の後に聴くと、バロック音楽がバロック音楽と呼ばれている所以がよくわかる。バロック、要するに歪んだ真珠って意味は、ルネサンス音楽から観た評価なのだ。きっと「あー、言い得て妙だ」と思わされる。

じゃぁ、今は何を聴いているかと言うとメンデルスゾーンの『聖パウロ』(汗)。実は明日、ラ・フォル・ジュルネでコルボの演奏で聴けるのだ。コルボ盤もだいぶ前に買って、愛聴盤っぽい存在なんだが、今は敢えてマズア盤で楽しんでいる。歌謡性の高い曲だから、宗教曲初心者でも入り込み易いと思う。チケット売れ残っていたらぜひ聴きに行くべきコンサートである。ラ・フォル・ジュルネは小ホールが大人気みたいだけど、こういう曲はもっと聴いて貰いたい。

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「昔は良かった…」「物騒な世の中になったものだ…」と世の老人は口を揃えて言う。これを辿っていくとユートピアは原始時代にあって、現代はこれまでの時代で常に最悪であり続ける。これ、常識。戦後の混乱期だって、今よりはずっと治安が良かった。否定は不可能である。

音楽についても、同じである。「今の若い連中の音楽ときたら」「昔の音楽は良かったよ」…おいらも近しい言葉を聞かされたことがある。「俺たちの頃の音楽は」と、古き良き時代を語っておられた(クラヲタに言うっつうのも、なんだかなぁ、だけど)。もちろん、音楽においても前のパラグラフの定説が当てはまる。「過去」こそ偉大である。今一般にCDで聴ける音楽ではグレゴリオ聖歌がその最高峰にある。「お経じゃね?これ」(by おいら)とか言うやつは、もうダメダメである(汗)。

そんな偉大な「過去」に近付きたくて、またルネサンス音楽のCDを買ってしまった。ちなみに、ロマン派なんて新しい音楽はルネサンスの前では、しょーもない存在であることは言うまでもない。とは言え、ルネサンス音楽だって、たかだか15世紀~16世紀頃の音楽。グレゴリオ聖歌よりもずっと現代寄りにある音楽なので、さほど偉大ではない。まぁ、それでも現在CDショップで売られているCDのなかでは、圧倒的に古い音楽の部類なので、おいらにはもったいないくらいの存在だ。

さて、今回買ったのは、スティレ・アンティコと言う英国の若手グループによる『終祷のための音楽』。終祷とは修道院の一日の終わりの礼拝のことらしい。収められているのは16世紀のイギリスの作曲家のもの。バード、タリス、シェパードと言う割とメジャーな作曲家のものを中心に17曲が収められている。

録音場所は当然、教会。長い残響が厳かな空気を醸し出す。豊かで美しいスティレ・アンティコの歌唱も実に素晴しい。ルネサンスへの郷愁を感じるのは確かだが、この美しさは、決して古臭くはない。ルネサンス期の宗教曲を歌うのだから、清澄であることは当然だが、なんかこう、透明感の中に実にメローな響きがあるのだ。若いグループでまだそれほど録音が多いわけではないが、これはたくさん聴いていきたいグループである。がんばって録音をたくさん出してほしい。

ハルモニア・ムンディ・フランスの録音も優秀だ。デラー・コンソートなんかもいいんだけど、やはりこういう音楽は、明瞭な最新録音で聴きたい。

と、おっとっと、「過去」こそ偉大なんである。「レコードは良かった。今のCDの音は味がなくていけない」のだった。PCM?DSD?そんなの関係あるか!ま、LPの音の良さを活かせる装置って相当拘らないといけないんだけどね。もちろん、昔のオーディオは非常に素晴らしかったので普通の人でもCD以上の音質で再生していたことは言うまでもない。オーディオ環境も鉄壁である。まぁ、ソフトが高くて、色んな音楽を聴けなかったのは、欠点だが、「昔は、ものが豊かではなくても心が豊かだった」から差し引きすれば、昔の方が豊かだったのである。

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ちょっと前にエッシェンバッハ&フィラデルフィア管のマーラーの交響曲第6番『悲劇的』(ライヴ盤)が安くなっていたのでついつい買ってしまったのだ。この曲、イギリス・ルネサンス音楽の作曲家トーマス・タリスのエレミア哀歌を聴いた翌日に聴くと音楽の進化…つうか、成長を痛感せざるを得ない。

なんというか、情緒が横溢していて、とんでもなく大仰な曲だ。肥大化した楽器編成、大げさな身構えで豪壮に鳴らしまくる。ド派手に曲を盛り上げていく。響きが豊かになったと言うより、贅沢になったような感じだ。変に俗っぽい。爛熟ってやつなんだろう。しかし、クラシック≒ロマン派の現代感覚だとそんなことは感じない。音楽とはそんなもんだ、と。違和感なく聴いてしまう。逆に、現代人にルネサンス音楽は平坦で淡々とし過ぎている。ルネサンスの清澄な響き、ノスタルジーは“退屈”と一言で片付けられてしまうだろう。

あ、いや…ゲンダイ音楽、たとえば、ペルトなんかは、ルネサンス音楽に近い響きがあるようだ。まぁ、あまり一般的に広く聴かれている音楽とは言えないかもしれないけど(ゲンダイ音楽ではメジャーだ)。

さて、エッシェンバッハの演奏の方だけど、意外といいのだ。あ、「意外と」と言っては失礼か。今までCD買ってこなかった指揮者だし。このCDが出たときだって、「ジャケットがギンギラギンだ!」と言う印象しかなかった。そして、「フィラデルフィア管、次の指揮者にならないかなぁ」と無礼にも思ってしまっていた。

ところが、冒頭にも書いたけど、SACD仕様のこのCDが安くなっていた…それで「フィラデルフィア管のマーラーって珍しいんじゃ?」と思って買ってみたのだ。

なんと、マーラーなのに、しかも、6番なのに、重苦し過ぎない。1楽章から、独特のタメが退屈をさせないでいてくれる。どっぷーり歌わない。だけど、とても美しい。マーラーにけばけばしさを求める向きには、どうにも物足りない演奏だとは思うが、おいら的には、全然、「あり」だ。これは買って良かったなぁ。

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イギリス・ルネサンス音楽を久々に買って聴いている。以前ちょっとはまってモーリーだのダウランドだの聴いていたことはあるんだけど、いつの間にか聴かなくなっていたなぁ。

今回はトーマス・タリスのエレミア哀歌。harmonia mundiの新装版シリーズからの一枚。往年の名カウンターテナー、アルフレッド・デラー率いるデラー・コンソートの演奏だ。

タリスの生きた時代(1505-1585)はまだ、モンテヴェルディも活躍しておらず、バロックの香りすらしない、どっぷりルネサンスの時代。今日、クラシックと言って、のだめがキャッキャしている音楽には含まれない時代だ。バロック以降の音楽を楽しんでいる身には、何となく、訳のわからない暗い時代である。“有史以前”と言う感じだろうか。

このエレミア哀歌はタリスの最も有名な曲だと思うんだが、ルネサンス音楽のこと、強烈な個性を持っているわけではない。明確なメロディが音楽を支配するわけでもない。何となく、グレゴリオ聖歌から時代を経て、お教から脱して音楽になってきたような感じの響きだ。情緒を見せずに淡々と音を紡いでいく。無表情にも聞こえるそんな音は清澄な響きをもっていて、心に沁みわたってくる。バロックの華やかさ、古典派の優雅さ、ロマン派の重厚な情緒とは異次元の世界。朝よりは夜に静かな気持ちで聴きたい音楽。流行りの言葉を使えば「癒し」ってところなんだろうけど、この音楽を聴いて湧き上がる感情はそんな一側面的なものではない。教会で聴きたい、猛烈に。

お…そうだ、ラ・フォル・ジュルネでルネサンスなんてどうだろう?バッハでバロックをやって、モーツァルトで古典派をやった。国民楽派もやったし、来年はロマン派もやるらしい。いいじゃん、そろそろルネサンス。楽しくないだろうなぁ!クラヲタのなかでもコア中のコア、古楽マニア垂涎の音楽祭(笑)。

絶対…ない!!

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『VIA CRUCIS―十字架の道』と題された1枚を購入した。タワーレコード渋谷店激推しだったので、ついつい…踊らされてみることにした。仕入れ過ぎだろってくらい店内に横溢。古楽なのに、そんなに売れるのか?しばらく経ったら在庫処分セールのコーナーにあるんじゃないか?と、どうでもいい心配をしつつ、ジャルスキーも出ていたので、買ってみたのだ。

内容は激推しするのも当然か…と言うもの。おいらも激推ししとく。「のだめ」とはどこにも書いていないけど、売れることを祈る。こういう素晴らしいCDがサンプルみたいな寄せ集めCDより売れないって言うのはなんか悲しいよね~。

さて、このCD、古楽と書いたとおり、演奏しているのは…クリスティーナ・プルハールと言うテオルボー他奏者の率いるラペルッジャータと言う楽団。古楽オンチのおいらは知らない楽団だ。10年前から活動しているらしい。テオルボー奏者がリーダーと言うのは、何なのか、古楽じゃ珍しくないのか…と思っていたら、プルハールは、テオルボーだけじゃなくて、ハープやその外の楽器も演奏する。まぁ、なんでもいいか。

で、このCDの何が良いかって言うと、楽しくて美しい。古楽って言うと、アーノンクールとかガーディナーをおいらはすぐに思い浮かべる。で、彼らが小難しそうな顔をして、アカデミックに考証しはじめるのだ。そう言うのもいいんだけど、18世紀以前の音楽ってJ.S.バッハを除けば、そんなに深く考え込む音楽じゃなかったんじゃないだろうか?世界を征服していくクラシック音楽ではなく、ヨーロッパの民俗音楽と言う色が濃かった時代だと思う(まぁ、19世紀以降の音楽だって、極論すればクラシック=ヨーロッパの民俗音楽なのだが)。

そう考えるともっと軽快に行っちゃってもいいんじゃないか、と思うのだ。このCDはそんな考えにぴったりの企画なのだ。タワーレコードの推薦文章には「ジャズか、ワールドミュージックのようなノリなのに、古楽の響き」みたいなことが書いてあったけど、案外、当時はこういう響きが街に響いていたのではないだろうか。ぜひ、広く聴いて欲しいCDである。

更に、今ならDVDも付いている。ラペルッジャータの楽しいコンサートの様子が収められている。あまり目立たないながら微笑みながらアンサンブルを見守るプルハールの様子が印象的。このDVDおまけなんだけど、1時間以上あって、さらに30分以上をYouTubeで観ることができる。太っ腹なりVirgin。YouTubeは
こちらから。のっけからジャルスキーの美声に酔わされるので酔い止めを用意して観てほしい。

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面白い!いやいや、面白すぎる!!

先日ホームページ上でやっていたHMVの「クラシック音楽に関する意識調査」の結果が公表された。もちろん、おいらもやった。回答すると、確か、ポイントをもらえたはず…。

調査結果はクラシックユーザーとノンクラシックユーザーに分けられている。

まず…クラシックユーザー編。年齢構成は、クラシック好き嫌いと言うか、あまり高齢の方はネットショッピングをしないと言うことだと思う。20代が少ないのは、クラシックはある程度年齢が行ってから聴かれるもの、と言うことなのか、人気がなくなっているのか…どっちかなんだろうな。

年齢構成よりも驚くのが、男女比。男性77%―爆。理由は、謎。もう、クラシックの普及活動は男子校に行くのが一番なんじゃないか?(ちなみにノンクラシックユーザーは男性54%なので、まぁ、人口比率にも近い数字だ。)確かに、CDショップは男ばかり。コンサートに行くとノンクラシックユーザーの男女比に近くなると思うけど。まぁ、こうなるのも、謎。

「Q1.クラシックの魅力を一言で言うと?」1位の奥深さはともかく2位の「癒し」を選んだ人の大方はコアなクラシックユーザーではないな。クラシックユーザーかノンクラシックユーザーかは、自主申請なので、なんだかなぁな人も混じるのはしょうがない。5位の「多様性」こそクラシックの魅力だと思うが、単に「癒し」と判ずる人とは正反対の意見だと思う。もちろん、3位「美」や4位「飽きがこない」というのはあると思う。

「Q6クラシックのCD、何枚持っていますか?」1位1,000枚以上33%。2位の500枚~1,000枚を合せると60%。HMVとしても喜ばしい結果だ。つか、HMVの調査だしな。コンサート派は少ないかも。と言うわけで「Q7.クラシックの演奏会、1年に何回くらい足を運びますか?」は年間1~5回が約半数。おいらは、今年に限って言えば、既に7回行っており、更にとったチケットがあと4回分あるので、11回となる。が、今年は特別。平年はやはりLFJ込みで5回程度。平均的なHMV利用クラシックファンだ。

「Q9.クラシック好きが高じてついついやってしまった失敗は?」「1位CDを買いすぎてしまう」が圧倒的大差だったとwwHMVさん、貴方のせいだ!自作自演(笑)まぁ、しょうがない。クラシック好きなら当たり前のこと。つか、のだめでクラシック・ファンが増えていると言うけど、CDの販売数が伸びていないのは…ということだ。

続いて、ノンクラシックユーザー編を。まぁ、ノンクラシックユーザーとは言え、まったく興味がないわけじゃないと思う。なので、一般的なクラシックのイメージで勘違いしている人も…。

それが早速「Q2.クラシックのイメージと言えば?」で出てくる。1位「癒し」28%、2位「知的」18%、3位「高尚」11%、このトップ3、未だかつて感じた事なし。「癒し」は曲によっては感じるけど、それは多様なもののひとつに過ぎない。「知的」は、まぁ、バッハとか、すんげぇ、計算されつくされた曲を書いているから、確かに「知的」だけど、古典派は優美だけど「知的」と言うのとは違うと思う。それでこそ、クラシックは多様。何百年の歴史で「知的」で「癒し」の音楽しかないわけがない。とんでもない勘違いだ。LFJはこういう勘違いを正す音楽祭に成長して欲しい。

「Q4.クラシックを身近に感じる(感じた)ものといえば?」「1位のだめカンタービレ」24%。のだめブームが去ったら恐怖だな、こりゃ。24%がごそっと抜ける。まぁ、のだめの影響がさほどコアなクラシック市場に影響していないんじゃないかとおもうんで、HMV的にはどうでもいいか。HMVのクラシックの売り上げ支えているのは確実にコアなクラシックマニアたちだろう(含むおいら)。

「Q5.ジャンルに関わらず、持っているCDの枚数は?」「1位200枚~500枚」クラシックユーザーは買い過ぎ。HMVにとっては、とっても大切な「顧客」になってくている人たちだ。おいらもそうなんで、偉そうに言うのはなんだけど、HMVはこれまでクラシックを大切に扱ってきてくれたと言う印象がある。今後、TSUTAYAの傘下に入るそうだけど、このスタンスは変えないで欲しいと切に願うばかりだ。

以上、ざっくり突っ込みを入れてみたが、ある程度、おいらが普段から感じていたことが、明確に形になったという印象だ。これをもとにHMVはどうゆう活動を展開するんだろうか?クラシック普及のための「なにか」をしてもらいたいものである。


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ヒザヒザヒザヒザヒザヒザヒザヒザヒザ…

週末にピザを焼いてみた。コネて、コネて、コネて…またコネて、コネて…徹底的にコネた生地は凄い弾力があって、きめ細かく素晴らしい出来だった(自画自賛)。のっけたのは、サラミとピーマン。シンプル。うーん…美味い。案外、簡単に出来るものだなぁ。外で食べる必要ない。高いし。

つっても、コネるのは一苦労なので、生地だけごっそり作って冷凍しておくのが吉。強力粉500gで直径25cmのピザ8枚。1kgくらい作っておくか…。無理だw

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HMVのホームページにベルリン・フィル・ラウンジっていうのがある。ベルリン・フィル関係のほか、最後の方にちょこっと欧米での音楽ニュースが出ていて興味深い。おいらの好きな指揮者、レナード・スラットキンがMETでやらかしちゃって降板騒動になっているとか、マゼールがミュンヘン・フィルの首席指揮者になったとか…。情報が乏しいおいらにとってはなかなか興味深い内容がちょくちょく載っている。頻繁に更新されるものじゃないけど、楽しみにしたい。

さて、最近、読み始めたので、Back Numberを確認してみたところ…昨年12月の記事に興味深い情報を見つけた。

バイエルン国立歌劇場で『愛の妙薬』が話題を呼んだらしい。ネモリーネにジュゼッペ・フィリアノーティ、アディーナにニーノ・マカイーゼ。フィリアノーティが「圧倒的喝采を集め、ミュンヘンにおけるスターの地位を確立した」そうだ。マカイーゼも好評らしい。

うん。なかなか、おいらの熱心に聴いていないジャンルのお話だ。まるで興味がないわけではないけど。このブログでも痛オペイタオペの話題ってあんま出ない…と思う。しかし、フィリアノーティ&マカイーゼの『愛の妙薬』と言えば、おいらがLAオペラで観たものじゃないか。

凄く良くって、「いつかきっと大成功をおさめる歌手だ!」と偉そうにこのブログで書いた記憶がある。着実に現実化して行っているようで、なんだか嬉しい。まぁ、成功して当たり前のような実力だったけど。DVDにならないかなぁ~。

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