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昨年、ケルンのフィルハーモニーで、バレンボイム&ウェスト=イースタン・ディバン管弦楽団のベートーヴェンを聴いた。曲目は交響曲第4番と同第3番『英雄』。技術力はともかく、重厚で熱く、スケール感のある演奏だった。特に、エンジンのかかってきた『英雄』は感動的だった。

で、この公演は、5日間をかけて行われたベートーヴェン全曲演奏の1公演だったんだけど、この全公演のライヴ録音が、デッカからリリースされることとなった。バレンボイム&ウェスト=イースタン・ディバン管弦楽団のベートーヴェンの交響曲全集がライヴ録音されると言う話はあったんだけれども、この公演だったとは。確か、ザツツブルクか、ルツェルンか忘れたけど、凄く有名な音楽祭でも公演があったはずなんだけれども、結局、音響の優れたホールでの公演が採用されることになるのかもしれない。

それにしても、こうやって旅先で聴いた演奏がCD化されるのって嬉しいなぁ。

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やっぱ、ヨーロッパ行ったらお買いもの!

つうわけで、ショッピングも楽しんだ。まずは、ミュンヘンのデパート、ルードウィッヒ・ベック。ミュンヘン滞在中の日記でも書いたけど、最上階のCDコーナーがすごく充実している。以前は、東京も大型店舗がたくさんあって、CDショッピングを海外で楽しむ意味はなかったんだけど、今は、タワーレコードの一択。タワーレコードが悪いわけじゃないけど、これしかないのは結構きつい。と言うわけで、ヨーロッパに行った時は、大型店舗を中心に探索をしてみることにしている。ネットも含めて意外と入手できないCDもある。値段は、€安になっても安くはないけど(汗)。

ルードウィッヒ・ベックでは、ミュンヘンでお買い物できるのが、28日だけだった(29日は日曜日)ということもあって、古楽を中心に絞って探索。何枚か、変わったものを買ってみたが、まぁ、どれも頑張れば日本でも入手できないこともないものばかりだったか。しかし、広くゆったりとした空間でショッピング出来たのは楽しかった。

ミュンヘンでは、ほかにアンサンブル・フェニックス・ミュンヘンの演奏会場でオリジナルのキャンピオン作品集のCD(つか、CD-R)とDVDを購入。これは入手困難な代物。あと、新しいCDが出ていたので買っておいた。日本でも間もなく発売のCDだったけど。

パリでは、サル・プレイエルに出店していたハルモニア・ムンディを見て(シャンゼリゼ劇場にも出店していた)、「もしや、直営店があるのでは?」と思い探してみた。まず、ネットで検索したんだけど、なぜか、上手く閲覧できず。これは手掛かりがないかなぁ、と思っていたら、何とホテルのすぐ近くにあった。これはびっくり。こじんまりした店だけれども、ハルモニア・ムンディの品揃えは流石。ウハウハ。まぁ、ハルモニア・ムンディのCDなら大抵、日本で手に入るんだけど、折角なので、本場フランスの店舗で記念的に数枚購入。店の前で写真を撮っていたのを見られていたのかな?特別に大きめの紙袋に入れてくれた(笑)。好きなレーベルなので、これはちょっと嬉しいかも。

このほか、ガスタイクでブニアティシヴィリが、シャンゼリゼ劇場でフレイが休憩時間にサインをしていたので、CDを購入。売り出し中の若手だからこういうサービスもするんだなぁ。しかも、休憩時間だから演奏が終わってすぐに駆けつけて(笑)。両者とも感じが良い。フレイには話しかけられたけど、フランス語だったので何言っているか判らず(汗)。

そんなわけで、結構、CDを買ってしまった…。ヨーロッパまで行ってやっていることは日本にいる時と変わらない(汗)。

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ここでちょっと食事の話を。パリと言えばフランス料理。美味いに違いない!と思ったんだけど、それは、たぶん、高レベルでの話だと思う。例えば、€100出してフランスとドイツだったらどっちが美味しいかは知らない。たぶん、フランスなんだろうな。でも、€5だったら、ドイツにはホットドッグと言う最強のアイテムがある。パリの有名なパン屋さんのサンドウィッチは異常に美味いけれども、適当なお店で買っちゃうと地雷が相当埋まっている(汗)。街にもよるけれど、ドイツでふらふらしていて、適当な屋台でホットドッグを買ってもまず、大外れはない。時々、しょっぱいのがあるが、大抵はジューシーで大きくって、パンも美味い。パリで美味しいものを食べたければ、それなりの下調べと事前の準備(予約など)が必要。ドイツならあんま頑張らないで酒場か屋台でウハウハしていればいい。

で、今回食べたもので一番印象深かったのは何かと言えば、ミュンヘンの白ソーセージ。地球の歩き方に載っている観光客たっぷりのお店で十分美味しいものがいただける。ただ、午前中で提供をやめてしまうか、午前中に売り切れる
かどっちかのことが多いので要注意。

最後に、ミュンヘン、パリ旅行の写真をパパッと数枚。特に有名なところばかりを(笑)。まぁ、パリの方が有名なものは多くって、写真を撮るのはパリの方が撮り甲斐があるかな。(写真はクリックすると大きくなります)

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今回の欧州遠征のコンサートのまとめを自分のための備忘録として残しておこう。

4月28日 ガスタイク
パーヴォ・ヤルヴィ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 ブリテン:シンプル・シンフォニー
 グリーグ:ピアノ協奏曲(Pf カティア・ブニアティシヴィリ)
 シベリウス:交響曲第1番

4月29日 バイエルン・ナショナル博物館
アンサンブル・フェニックス・ミュンヘン
 500年前のフロットーラ

5月1日 サル・プレイエル
ペーテル・エトヴェシュ指揮ロンドン交響楽団
 ドビュッシー:ノクターン
 シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番(Vn クリスティアン・テツラフ)
 スクリャービン:交響曲第4番『法悦の詩』

5月2日 サル・プレイエル
ペーテル・エトヴェシュ指揮ロンドン交響楽団
 バルトーク:弦楽と打楽器とチェレスタのための音楽
 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番(Vn ニコライ・ズナイダー)
 シマノフスキー:交響曲第3番『夜の歌』(独唱 スティーヴ・ダヴィスリム)

5月3日 サル・プレイエル
グスタヴォ・ドゥダメル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』
 R.シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき

5月4日
トレーヴァー・ピノック指揮ドイツ・カンマー・フィルハーモニー・ブレーメン
 C.P.E.バッハ:交響曲第4番
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(Pf ダヴィッド・フレイ)
 ハイドン:『アルミダ』序曲
 シューベルト:交響曲第5番

合計6公演。到着日(4月27日)と移動日(4月30日)と出発日(5月5日)以外には全てコンサートを入れた。ただ、ブーレーズとピリスと言う大物2人がキャンセルするというガッカリな事態に。それとパリで聴いたのはすべて海外楽団。ミュンヘンの2公演が地元の楽団だったのと対照的。もちろん魅力的な楽団はあるのだけれども、大都会パリのオーケストラ事情は、街の規模に比して恵まれているとは言えないと思う。そのせいか、海外楽団の公演が多いように思えた。

パリのホール事情については、旅行中にも、本格的なオーケストラ用のホールがないことには触れたけれども、そのせいか、ホールの最寄りの駅の雰囲気も特色がなかった。と言うのも、例えば、ガスタイクの最寄りの駅を降りると、駅は一気に、オーケストラ色に染まる。貼ってあるポスターが主なものだが、雰囲気も他の駅と違うのだ。それは日本でも、初台駅の雰囲気が少し違うことでも判ると思う。それが、パリにはない。まぁ、他にもいろんなものがある場所では、ドイツなんかでもそんな雰囲気にはならないんだけど、サル・プレイエルやシャンゼリゼ劇場の最寄りの駅は、ほかに目立ったものはない…と思う。だったら、もっとポスターなんか貼ってあってもいいと思うんだけどな、と思うのだ。

お客さんの感じは、当然だけどドイツやオーストリアとはまた違う雰囲気。拍手が必ず手拍子に変わる(笑)。あんまり厳しい感じがしない。こっちも何となく気楽に聴ける。緊張感はあまりない。良いのか悪いのか…まぁ、ドイツの方が本場って感じがする。観光客は少ない。

今回の旅では、ミュンヘンの2公演は流石の水準、パリの公演はピノックの公演とテツラフのヴァイオリンが素晴らしかった。ピノックはイングリッシュ・コンサートをやめてしまったので、こう言う公演に巡り合えたことは良かったと思う。

以上、備忘録的雑感。

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■ 成田

シャルル・ド・ゴールからフランクフルト経由で成田へ。ミュンヘン&パリ旅行終了。帰りの飛行機はエアバス380。総2階建ての巨大飛行機。面積が広くなって、たくさん人を乗せることができる。別に座席は広くならないので、乗っている分には、ほかの飛行機と変わらない。ただ、モニタに機外カメラの映像が映るのが面白い。今までも、そう言うのはあったのだけれども、飛んだら水滴などでもう何も見えなかった。この飛行機のカメラはちゃんと映る。まぁ、つっても雲ばっかりで面白くないんだけど(笑)。それと現在の飛行場所を移すあの映像が妙に立体的で見やすい。よかったのはそれくらい(笑)。

成田に着いたのは、8時前。だけど、でかい飛行機なので、預け荷物の数も半端なく、なかなか出てこない。30分以上待って漸く出てきた。ベルトが擦れてひどい傷が付いている。どうやったらこれだけ頑丈なベルトを傷つけられるのか。税関も混んでいたけれども、隣のゲートが開いたので何とかスムーズに脱出成功。GWだからってこともあって混んでいる。

さて!明日から日常。現実に引き戻されるのは、しょうがない。音楽でも楽しみながら心を満たして行こう!

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ルーブル美術館へ。世界最大の美術館だとか。もちろん、大人気。入場に行列ができてなかなか入れないとか。そういう噂だったけど、ほぼ待たずには入ることができた。今日は空いているのか。でも、ものすごい人。まるで新宿。ガイドの旗に引き連れられた団体さんもあちこちにいる。行列ができるときはもっと凄いのか。恐るべし。

美術館は3つに分かれていて、有名なモナリザはドゥノンン翼にある。また、ミロのヴィーナスはシュリー翼にある。この2つは凄まじく混んでいる。美術を鑑賞する雰囲気ではない。鑑賞する側もガヤガヤとやかましい。対して、残るリシュリュー翼は静かだ。ハムラビ法典があるんだが、さほど混んではいないのでじっくりと眺めることができる。騒がしくもなく、本来の美術館の姿を保っている。美術史美術館など今まで行ったヨーロッパの美術館と同じ雰囲気だ。結局、ここに一番長いこといたと思う。

さて、夕方は、シャンゼリゼ劇場へ。『春の祭典』の騒動があったことで有名な劇場だ。あのミュンシュが振った、パリ管弦楽団のお披露目公演があったのもここ。歴史的な劇場だ。オペラ座のような形で、実際、オペラもやるんだが、今はフランス国立管弦楽団の本拠地ホールとなっている。ほんと、ホールないんだな…。

本日の公演は、ピノック指揮するドイツ・カンマー・フィル。演目は、C.P.E.バッハの交響曲、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番、休憩を挟んで、ハイドンの『アルミダ』序曲、シューベルトの交響曲第5番。ピアノはフレイ。当初はピリスの予定だったんだが、キャンセルになって急遽フレイになった。若手ながらヴァージンへの録音などで評価を上げているピアニストだ。ピリスのキャンセルはがっかりだったが、これはこれで楽しみだった。で、結果は大成功。実に表現力豊かな響きにパリっ子大喝采。ピノックの伴奏も軽やかでよかったと思う。

後半のハイドンからピノックのエンジンがどんどん入っていって、シューベルトはテンポよく、快走していく。爆走とは言わないけれども、爽快に快走していく感じ…ピノックだなぁ。劇場をピノックの音で満たしていく。オーケストラもピリオド奏法に適応力の高い楽団なので、まったく違和感なし。そして、上手い。

実は、今回、パリに来た最大の目的はこの公演だったのだが、その期待はたっぷり満たされた。帰りは、ライトアップされたエッフェル塔を眺めながら、耳に残るシューベルトの交響曲の余韻に浸りながらホテルへ。満足、満足。

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今日はヴェルサイユ宮殿へ!パリから30~40分くらい。まぁ、近い。PERと言うとろとろ走る電車で行く。千代田線なら20分で行くんじゃないか?(笑)

ヴェルサイユ宮殿、ベルばら好きには堪らない。いや、読んだことないけど。漫画ってことしか知らない。クラヲタにとってのヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世とその王宮の作曲家たちの舞台。いわゆるヴェルサイユ楽派たちの足跡を確かめることに関心がある。

さて、駅を出て、宮殿に繋がる道に出て始めてその姿をみると、度肝を抜かれる。広い…だだっ広い石畳の前庭にルイ14世の騎馬像。その向こうに宮殿が見える。そして、入り口に向かって伸びる長い長い行列(汗)。相変わらずだ。パリとその周辺の観光地っぷりって凄いなぁ。とりあえず、行列に並ぶ気がしないので、宮殿の横を抜けて庭園に向かう。庭園…なんだけど、これは何だろう。街の1つや2つ軽く入ってしまいそうだ。庭園を一周なんてする気にならない。宮殿の近くをふらふらするだけにとどめる。大して景色変わりそうにないし、園内を巡るバスは、これまた長蛇の列だし。

写真を撮って、宮殿の入り口に戻ると列がだいぶ短くなっているので早速並ぶ。すぐに入ることができた。簡単な荷物チェックを済ませ、すぐに中庭に出る。金ぴかの装飾品が太陽に輝いて美しい。流石は太陽王の館。それから、順路に従い宮殿内へ。

早速礼拝堂が現れる。ルイ14世が毎日礼拝を行っていた場所だ。で、その礼拝のために音楽を書いていたのが、ドラランド。携帯プレイヤーでドラランドの作品を聴きながら…なんだけど、混んじゃっていてゆっくりは見ることができない。その後、鏡の間などを人の群れに流されて見学。途中、ラモーの胸像を見つけたんだが、もっとよくよく探せばリュリ等の作曲家の肖像画や胸像を見つけることができるかもしれない。暫くして、出口へ。何だか似たような部屋がたくさんあるのは他の王宮と一緒。

その後、もう一度庭園散策をして、パリ市内に帰ってきた。

さて、今日のメインディッシュは、再びサルプレイエルでドゥダメル&ベルリン・フィルの演奏会。ベートーヴェンの交響曲第5番とR.シュトラウスの『ツァラトゥストラはかく語りぬ』。弾けんばかりの熱い演奏に会場は拍手喝采。特にベートーヴェンで熱狂していたみたいだ。

明日も晴れるといいなぁ。

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今日はまずスーピーズ館へ。ルイ14世の宮廷で行われたオペラなどを取り仕切ったギュイーズ公アンリ2世の館で、その妹、マリ・ド・ロレーヌは、シャルパンティエを雇い、ここで数々の作品が演奏されたと言う。ベルサイユ楽派的に重要な場所。また、後年、ここの楽団の主席ヴァイオリニスト、サン・ジョルジュがハイドンに6曲の交響曲の作曲を依頼しており、これが、あのパリ交響曲となる。今は、国立古文書館とフランス歴史博物館になっていて、ナポレオンをはじめとする歴史上重要な人物の直筆の書簡を見ることができる。

続いて、オルセー美術館へ。有名なとこだよねー。と言うことで長蛇の列。パリ・ミュージアム・パスと言うフリーパスを持っていて、切符を買わずにはいることができるんだけど、それでも並ぶ。30分以上は並ぶ。で、入ると、人人人…これさ、いくら名画が多くても絵を楽しむ環境じゃないよなぁ。ゴッホやミレーの名画を鑑賞して、2時間程度で外に出る。まともに見たら1日がかりなんだろうけどなぁ。ちなみに中のレストランも行列。日本とフランスぐらいなもんじゃないか、レストランに行列作るのは(笑)。大していろんな国行ったことあるわけじゃないけど。

次は、オランジュリー美術館へ。こちらは小さめの美術館。だ、が!ここにはモネの大作『睡蓮』がある。これは見もの。そのほかにも、ゴッホ、ルノワール、マチス、セザンヌ、ピカソと有名人の作品がずらり。展示数は少ないが、見ごたえは十分。あと、特別展かもしれないけど、ドビュッシーに関する作品の展示もあった。ドビュッシーの有名な肖像画や自筆譜も見ることができた。もちろん、葛飾北斎の木更津から見たあの絵も…あれ?ない(笑)。とにかく、意外な収穫で得した気分。

オランジュリーを出てから、パンを買ってホテルで早めの夕食。このパンが美味しいのだ。ドイツもパンが美味しいが、フランスもパンが美味い。まぁ、クロワッサンはクロワッサンだったけど(笑)。

夕方からはお決まりのコンサート。今日もサル・プレイエルでエトヴェシュ&ロンドン交響楽団。バルトークの弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽、ヴァイオリン協奏曲第2番、それからシマノフスキの交響曲第3番『夜の歌』。ヴァイオリンのソロはズナイダー。巨人。テツラフに比べるとシャープさに欠く。シマノフスキの『夜の歌』は、ウィーンでフェドセーエフの指揮で聞いているのでこれが2度目。別に好きな曲でもないのに、海外で2度目の生演奏。日本では聞くことないだろうなぁ。

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朝からどんより。こりゃ、雨か?と思ったけど、すぐにすっきり快晴に。ほっとした。と言うのも、今日は、団体行動の予定があったのだ。パリを電チャリで巡ると言うなかなか魅力的なツアー。ホテルから程近い広場から9時半頃スタート…の予定が、その広場で火事があったということで、別の場所からスタート。パリは他のヨーロッパの都市に比べると大きいように思うのだが、東京のようにだだっ広いわけではない。実は自転車で巡るのが一番理想的なサイズなのかもしれない。地下鉄でちまちま動くのめんどいし(汗)。

で、どこを巡ったか。よくわからない(汗)。これ、他力本願になっちゃうツアーの欠点だよなぁ。自分で考えないから記憶に残りにくいんじゃないかと思う。それと特に興味のない漠然とした観光だから、かもしれない。でも、ガイドさんの説明は、上手くって、色々断片的に覚えているし、かなり楽しむことができた。

午後は、ルーブル美術館から凱旋門まで歩いてみた。直線で繋がっているのでついつい歩いてみたくなったんだけど、これがなかなかヘビーだった。自転車で朝から動きまくった挙句に、長い距離を歩くもんじゃないな…。で、どうだって言うと、まぁ、公園の中を歩き続けているだけ。凱旋門は…まぁ、凱旋門だった(笑)。

疲れ果てて、ホテルに帰還。少し休んでから、映画に使われたこともあると言う有名なレストランへ。と言っても、安くて大衆食堂風。メニューはフランス語だけ。適当に頼むとアメリカンな牛肉が出てきた。ナイフで苦労して切っていると隣に座った婦人が怪訝そうな顔で見ている。いやいや、こんなくそ硬い牛肉食べないから、苦労しているんだって(笑)。だんだん要領を得てきて、力を入れて切ることができるようになってきて、何とか食べきる。日本は牛肉も美味しい、と言うことを改めて確認。安いからしょうがないか。

さて!その後は、サル・プレイエルへ!なんとなく、かっこいい名前なので気になっていたホールだが、評判は酷いもんである。それでも21世紀に入ってから改装したのだとか。ここでロンドン交響楽団の演奏会。なんで、超一流が、そんなホールで演奏するのかと言えば、他にないからである。そう、パリはまともなコンサート・ホールがないので有名なのだ。そんな汚名を返上すべく、今、新しいホールを作っていると言う話を聞いたことがある。早くしたほうがいいと思う(笑)。

実際一歩踏み入れると、実にそっけない作りだ。業務用っぽいライトが上からぶら下がっていて、ちょっと大き目の視聴覚室のようだ。ミュンヘンでガスタイクを見た後では、ちょっと寂しい。音響もサントリー・ホールには勝てないレベル。ピアノ会社が作ったと言うのもあるんだけど、オーケストラ向けではないんだろうな。

指揮者はブーレーズ!!レジェンドの登場である…が、87歳の御大は、キャンセルになって、同じ作曲家兼指揮者のエトヴェシュ。演目は、ドビュッシーのノクターン、シマノフスキのヴァイオリン協奏曲第1番、メインにスクリャービンの『法悦の詩』。この演目で代役を押し付けられたエトヴェシュ。よく引き受けたなぁ(笑)。演奏も、良かった。ロンドン交響楽団の輝かしく、力強い響きが、サル・プレイエルいっぱいに鳴り響いた。しかし、今回一番印象深かったのは、シマノフスキでソロを務めたテツラフ。シャープで確りした音色。この複雑な曲を実に魅力的に弾ききっていた。

終演後、地下鉄で帰還。今日も色々と忙しかった(笑)。

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■ パリ

朝、6時27分、ミュンヘン中央駅からTGVに乗り込み、パリ東駅に向かう。TGVのミュンヘン線は1日1本この電車だけである。到着予定時刻は12時35分だからおよそ6時間の道のり。どう考えても飛行機のほうが早い(笑)。しかし、車窓から見える景色は飛行機では味わえないもの。この景色を見ていれば、6時間なんてあっという間だ。早めの予約で格安1等を抑えることができたため、居心地も悪くない。朝ごはんも出るし、席もゆったりしている。これで1万円程度とはお得。普通は2等でももっと高いからなぁ。

電車は、驚いたことにだいたい定刻通りにパリ東駅に到着。ここから地下鉄に乗り、ホテルのある駅に向かう。ルーブル美術館にも程近い便利な立地のホテルである。とは言え、3星で4星のミュンヘンで泊まったホテルよりだいぶお高いのは何なのだ?部屋も狭いし、設備もだいぶ落ちる。需要があるからなんでしょうなぁ。

さて、早速、お散歩。うーん!大都会!!建物も豪奢。ミュンヘンと比べると特にそう感じる。ミュンヘンは巨大な村と言われているみたいなんだけど、確かに、パリと比べると建物が素朴だ。顕著なのがオペラ座。金ぴかのガルニエ宮と質素なバイエルン州立歌劇場。そりゃ、ガルニエ宮のほうが、「おお!オサレなオペラ!!」って感じだよなぁ~(笑)。音楽愛好家は、まぁ、観光的な需要とは価値観がまた違うんだけれども、ね。音楽史を辿るとそれぞれの立ち位置がわかると思う。

それはともかく、散策!まずはサン・クロチルド教会に向かう。ここはフランクがオルガニストを務めていた教会。手前に小さな公園があって、その一角に天使と戯れるフランクの像が置かれている。その周りは小さな花壇になっている。手前のベンチで老いた女性が休んでいるだけでひっそりとした時間が流れていた。

教会を訪れる人も多くはない。外から子供がサッカーボールを入り口に向かって蹴飛ばしている。中に入ると古ぼけたオルガンを見つけることができた。これがフランクが演奏していたオルガンだろうか。わからないが、この教会にフランクの演奏が響いていたことは確かだ。ゆっくりと教会内を一周、また一周する。感慨深い。

サン・クロチド教会を出ると今度はサン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会に向かう。途中から、音楽プレイヤーに電源を入れる。クープランの曲が心地よく耳を打つ。この教会は、クープラン一族が代々オルガニストを務めた教会なのだ。フランソワ・クープランも演奏したと言うオルガンが現在もここで音楽を奏で続けている。残念ながらその音色を楽しむことはできなかったが、クープランの音楽を聴きながら教会の中を歩いていると、17世紀のヴェルサイユ楽派最盛期に身を置いているような気分になる。至福。

サン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会を出ると今度はノートルダム大聖堂に向かう。音楽プレイヤーはクープランからマショーに変更。もちろん、曲はノートルダム・ミサ。と言っても、マショーのノートルダムはランスだと思うけど。

ノートルダム大聖堂に近づくにつれて人がどんどん増えていく。そして、手前の広場は、凄い数の人。ノートルダム大聖堂に入るための行列も相当長くなっている。しかし、ここは入らないわけには行かない。中世音楽の中心地であるから、古楽に興味のある人にとっては聖地のようなもんである。行列は結構なスピードで進み、割とすぐに入ることができた。中に入ると薄暗い空間にステンドグラスの光が美しく散っている。あの丸いステンドグラスももちろん、見ることができる。厳かで、深い深い古の空気を今に伝える感動的な空間。ノートルダム・ミサの響きが、この空間にピッタリと合う。できれば、ここで中世の宗教音楽を聴いてみたいもの。

ゆっくりと見終えて、外に出ると雨が降っていた。スーパーに寄って一旦ホテルに戻る。荷物を置いて、再び、外出。早めの夕食にうどんを食べる。€13…うどんの値段じゃない(笑)。でも、これは美味しかった。外国でこれほど美味しい和食を食べたことはない。

その後、遠くから眺めていたガルニエ宮に近づき、一周する。このオペラ座、外壁にぐるりと作曲家の胸像が飾られている。これを見つけたら、もう、クラヲタはとまらない。ひとりひとりチェック開始。メユールがいる!ドラランドがいる!ベッリーニがいる!知らない作曲家もいるくらい、とにかく、色んな作曲家がいる。でも、さ、正面にハイドン、モーツァルト、バッハってどうなんだろう?細かい突込みをたくさんしたくなるような(笑)。ヴェルサイユ楽派あんまりいなかったみたいなんだけど、どういう人選なんだろうか…。

さて、今日の観光はここまで、雨も降ったり止んだり。遠回りしながら、ホテルに帰着。明日はなにを見よう?


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