国内のマニア消費者層の実態とビジネス的価値に関する調査研究―
ちょうど1年前に発表された野村総合研究所の研究報告である。
オタクを12に分類し、その分類をもとに、研究を行ったそうだ。
誠に遺憾ながら、この12分類にはクラヲタは入っていない。
じゃ、だめじゃん…と不貞腐れつつ、読む。
要点は3つ。
まず1つ、「オタク像」5タイプの提示。
①「家庭持ち仮面オタク」(オタク層と定義された回答者の25%)、
②「我が道を行くレガシーオタク」(同23%)
③「情報高感度マルチオタク」(同22%)
④「社交派強がりオタク」(同18%)
⑤「同人女子系オタク」(同12%)
自分の場合は、②に④が軽く入った感じか。
クラヲタは高齢者が多く、自分の印象では、
①と④のタイプが多いように感じる。
2つ目、マーケティングフレームは新「3C」。
コトラーは4PにPeople、Processes、Physical evidenceを加えたが、
ここでは、Collection、Creativity、Communityを加えている。
オタクのマーケティングだけにしか通用しそうにないものばかり…。
そして、むしろ、4Pの存在が霞みがちにすらなる。
価格も、売っている場所も、無理してでも消費者の方で何とかする、
そんな風なことになると、4P理論も怪しくなってしまいそうだから。
最後が、産業ライフサイクルの中でオタク層を活用。
これは一般的なLCと同じく、4つに区分される。
そして、その意味あいも似通っている。
では、クラヲタはいまどこにいるのだろうか。
残念ながら間違いなく、安定/衰退期である。
新録音の急激な減少、新規参入者の少なさ―要件はばっちり。
ただ、ン百年単位で行き続けている世界だけに、
簡単に終焉に向かうとも思われない。そう期待したい。
ところで…オタク、じゃなくてヲタクじゃないか?
って思って、調べてみた(と言ってもYahoo!で検索しただけ(汗))。
この説が最も簡単に納得できるかも。
だとしたら、ヲタク…が正しいのかな。
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